サクラダファミリアとスラムダンク
先週末はスイスに旅行に行っていたが、スイス・ベルンの国会議事堂付近でもカタルーニャの旗を掲げた人が大勢いた。
丁度旅行中の27日に、州政府は賛成多数で独立宣言を可決。一方スペイン上院は、カタルーニャ州の自治権停止を承認した。
今日バルセロナに帰ってきて、どんな感じかと少しビクビクしていたが、ひとまず落ち着いていてほっとした。
デモで公共交通機関への影響が出る可能性もあるので、時間に余裕をもってしばらくは行動しようと思う。
サクラダファミリア×スラムダンク
筆者が今住んでいるアパートはサクラダファミリアからとても近い。
最寄り駅はサクラダファミリア駅、最寄りのスタバはサクラダファミリア店。
Google Map上では徒歩6分でサクラダファミリアに着く計算になっているが、サクラダファミリアと一言で言っても大きいので、実際は3分位でサクラダファミリアの一部に到達出来る。
全然話は変わるが3年前の夏休みにバルセロナを訪れる前に、たまたま六本木でやっていたスラムダンク著者の井上雄彦先生の建築家ガウディをテーマにした特別展に行ったことがあった。
丁度当時バルセロナ観光行くということもあり井上雄彦先生×ガウディの雑誌もガイドブック代わりに購入したので、今でもよく覚えている(高かったから買おうかどうしようか迷った記憶あり)。
ガウディと常に対話
そして井上雄彦先生は毎日サクラダファミリアの見えるアパートに篭ってインスパイアされていたという話を思い出した。
なんでも「ガウディと常に対話」されていたらしい。
漫画家・井上雄彦 「ガウディと常に会話してました」制作秘話を明かす/2014年7月11日 - 気になる - ニュース - クランクイン!
「かっこよすぎる!!!!」
当時の筆者は当然そう思った。
時はながれ、3年経って、まさか自分が当時の井上雄彦先生に近い状態(ちなみにうちからサクラダファミリアは見えないが)になるとは全く思っていなかった。
井上雄彦先生は1ヶ月サクラダファミリアが見えるアパートに篭もられていた。
ということは、筆者は3ヶ月強住むので、先生を超える程にインスパイアされる可能性が高い。
そしてスラムダンクを超える想像力を身につける可能性が高い。
しかしながら実際のところ、インスパイアされるどころか、登下校の際に嫌でもサクラダファミリアが目につくため、ほぼ何も感じなくなっている自分がいる。
急いでいる時はチラ見すらしていない気がする。
なにせ近所の建造物の一つで、いつでも見れるという安心感から写真もほとんど撮っていない。
携帯に残っていた数少ない写真は、こちらの夜のディズニーランドのホーンテッドマンション風にライトアップされ、最初ビックリして撮ったもの(今は慣れた)。
それと、こちらに引っ越してきて初日にコーヒーがどうしても飲みたくて、Google Mapでスタバを探し、他には目もくれずにスタバに突進したところ、
それが期せずしてサクラダファミリア店で、観光地ど真ん中のため凄い混んでて落ち着かない状況を友人に伝えるためにとった写真のみである。
前の記事でも書いたが、今住んいる物件は外国人だけの短期ルームシェアでバルセロナ市内で探した所全然見つからず、偶然見つかった場所で、サクラダファミリアは一切意識していなかった。
3LDK、バス・トイレが各々2つ付いていてこれで月1,500ユーロ(一人500ユーロ)はこっちの人からしてもとても格安物件ということらしい。
バルセロナ生活も早いもので残り一ヶ月半ほどになってきた。
サクラダファミリアの近所に住めるなんて、今後ないはずである。
日本人でも井上雄彦先生ぶりなんじゃないだろうか(多分そんなことはない)。
この奇跡に感謝し、こっから残り1ヶ月半「ガウディと対話」をテーマにすることを心に決め、登下校の際に最低チラ見は心がけようと思う。