CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

グロービスが上海にやってきた

先週の水曜日、台湾人同級生が授業後自分のところにやってきて、ボランティアをお願いされた。
土曜日にCEIBSで開催されるVCICにグロービスが日本から来るから、お世話してほしいということだった。
急過ぎるお願いは、いつものこと。また、彼はインベストメントクラブの部長で、イベントの準備にとても苦労していたようだったので、もちろんOKと回答した。

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土曜日に予定されていたグループミーティングを金曜日に全てずらしてもらい、中国語の授業も時間を変更して、準備を整えていた金曜日に、台湾人同級生の彼から

今晩グロービスも参加する前夜祭があるから来るよね?!

。。。急過ぎ!!!

しかし絶好のコミュニーケーションの場と思い、参加してみると

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(VCIC公式ページより↑)

No Japanese!!

 

皆、勝手に日本のMBAスクールが来るということで、てっきり日本人グループと想像していたら、マレーシア人2人、シンガポール人1人、メキシコ人1人、ベトナム人1人の混成チーム、日本人まさかのゼロ!

まあ全く問題ないけどね。

聞けばFull Timeの英語のMBAコース30人の内、日本人は2人しかいないとのこと。
しかしながら、日本語はしゃべれないけれども、とても日本的な思考、仕草をするグロービスメンバーと会話をしている内に、日本人と接しているような気分になっていた。
彼らは日本語がしゃべれないだけで、日本人のハートを持っていると、普段日本人と接しないので、余計に感じた。

翌日のコンペでの健闘を祈り、ラウンジ(CEIBSには24時間お酒を飲むことが出来るラウンジ(バー)がある)ビールをご馳走して、ホテルまで送った。

 

VCICとは


VCICとは、Venture Capital Investment Competitionの略で、世界中から70のMBAスクールが参加する大きなコンペで、CEIBSではその東アジア予選が行われ、CEIBS、グロービス、CUHK、北京大学、上海経済大学が参加した。

VCIC
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Register Now! VCIC East Asia Regional Finals | CEIBS

 

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www.ceibs.edu


実際の起業家を3名招いて、各チームがデューデリを行い、最後に各チームがどの起業家に投資をするか、プレゼンを行う。
一連の流れを実際のベンチャーキャピタリスト5人が見ていて、最後に5人の審査員の投票により東アジア代表の2校を決める。
朝8時から夕方5時までみっちりのイベントである。

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ちなみにCEIBSは毎週のように、何らかのチームがどこかのコンペに参加しているが、よほど人気がないコンペでない限り、基本的にはまず校内の予選を勝ち抜かなければコンペに参加することが出来ない。

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(各チーム、デューデリの様子↑)

一般のオーディエンスは、午後の起業家のピッチ、各チームのプレゼンから参加することが出来る。
筆者はボランティアの特権を駆使して、各チームのデューデリも見ることが出来た。

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(プレゼンの様子↑)

 

北京大学とCEIBSの勝利


結論から言うと今回の予選は北京大学が1位、CEIBSが2位でグロービスは予選を勝ち抜くことは出来なかった。

前夜からずっと行動をともにしており、完全にグロービスメンバーの一員となった筆者にとって、CEIBSのプレゼンの時よりもグロービスのプレゼン中の時の方が緊張した。

 (関係者の集合写真↓)

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(グロービスメンバーのお疲れ様会@ビッグバンブー)

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グロービスメンバーの特徴

最後に、今回行動を共にして感じたことを書いておきたい。


めちゃくちゃ真面目


最初に感じたことは皆とても真面目である。
今回参加したチームはどこもちゃんとしていたが、旅行感覚でコンペに参加してくるチームもコンペによってはいる中で、彼らはしっかり中国の市場のことも調べてきていた。

投資家やVCとのコミュニケーションの中で、日本人が絶対に知らないような、中国ローカルの企業名もたくさん出てきたが、彼らがしっかりと受け答えしている姿には感銘を受けた。
朝五時着の飛行機でやってきてクタクタなはずなのに。。

めちゃくちゃ日本人


彼らのマインドセットや姿勢は良くも悪くも日本化されていると感じた。
これで日本語しゃべれたら、完全に日本人である。

例えば、プレゼン後の質疑応答の時、CEIBSのチームは、全然正解じゃないのに
自信満々にVCの質問に答え、決して怯まない。
一方、グロービスは、若干の怯みをみせつつ、答える前に時間的制約があったため等々のエクスキューズから入る。日本の会社の会議室でよくみてきた光景である。
また彼ら自身もアグレッシブなCEIBSの質疑応答を見てびっくりしていた。

飲んだ時に聞いた話では、このようなコンペの経験が今までなく、かなりナーバスになっていたとのこと。

その点CEIBSは場数という意味では、かなり多くの国際的なコンペに参加する機会が用意されているので(国際的なコンペであれば、アジア1位のCEIBSはアジア代表としてまず呼ばれる)、経験値という意味ではかなり有利だったのかもしれない。



そんなこんなで、急遽決まったボランティアだったけど参加して良かった。

5月にグロービスの交換授業(?)がCEIBSであるようである。
その際にまた彼らと日本式飲み会出来るのを大変楽しみにしている。
 

CEIBSのウィキペディアリニューアル!

昨日同級生に誘われたのでバスケットを軽くしたら足を捻ってしまった。
最近レポートや授業の準備を理由に運動をさぼっており、予想以上の体のなまりを感じた。
今年のテーマに体をしっかり動かすことも入れたので、足が回復したらしっかりと運動したい。

 

上海ラクロス

 

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ちなみに上海ラクロスも昨日より始動している。
参加しようかどうしようかなーと迷っていたが、今のこのなまり具合で上海ラクロスの試合に混じったら即死だろう。
もうちょっとしっかり動けるようになってから参加しないと悲惨な目にあうことは間違いない。

ラクロスは気軽にちょろっと出来るスポーツでないはない(だから見ていて面白いというのはあるけど)、もちろんレベルによるけど少なくとも上海ラクロスのレベルは結構高く、気軽に参加して、こいつは動けないと思われたらカモられる。それは避けたいのである。

ceibs2018.hatenablog.com

 

中国語勉強用の歌

 

ということで再び、勉強しかすることができなくなってしまったので、気晴らしに、中国の勉強と同級生とのKTVに備えて中国語の歌の練習でもすることにする。


この歌は「我和我的小伙伴们都惊呆了!」という歌で、数年前に中国でとてもヒットして皆知っている曲である。KTVで歌えば盛り上がること間違い無し。
また、単語レベルもHSK4、5級レベルでテンポもゆっくりなので中国語の勉強にも向いている。
ちなみにタイトルの意味は「私達むっちゃ驚いた!」である。

 

www.youtube.com

 

 

ウィキペディアリニューアル!

 

ついに、あまりにもショボかったCEIBSのWikipediaページをリニューアルした(といってももう一人の日本人同級生がやってくれた)。

 

<新しくアップデートしたウィキペディア↓>

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<以前のウィキペディア↓>

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ブログの初回から指摘していたのに、ここまで時間がかかってしまったのは怠惰のたまものである。

 

ceibs2018.hatenablog.com

 

筆者がCEIBSの受験を考え始めた際に、ググって上の方に出てきた、ウィキペディアのCEIBSの説明を見て、情報のショボさに震えたのを今でも覚えている。

この学校はちゃんとした学校なのか?やばい匂いがする。。

その後ちゃんと調べた結果どうやらちゃんとした学校ということで、今に至るわけだが、まず受験生が見るのはウィキペディアなり情報が纏めてあるサイトだと思うので、少しでも今後の受験生のためになれば幸いである。

中国で自転車は買うものではなく、共有するもの(チャリンコ戦争の真実)

今週、来週と毎日複数のレポートの締切、試験があり、Term 1のようなクレイジーな生活を送っている。


MBAに入る前は、今日は早く寝て8時間寝ようとか、今日は遅くまで飲んでしまったから5時間しか寝れないとか、睡眠は基本的には纏めてとるのが前提だったが、筆者の場合は、MBAが始まってから多忙になればなるほど、24時間の中でどこで寝れる時間があるかと探して、隙間隙間で睡眠を分割してとるようになってしまった。
授業とグループミーティングまで1時間隙間時間があるからここで寝ようとかという具合にである。これもキャンパス内の寮に住んでるから出来る芸当だが、睡眠は夜にとるというものから24時間のどこかでとるものという認識に変わった(体にはきっと良くない)。

ものすごい勢いで変わり続ける上海

 

この数ヶ月の間にも上海の景色は大きく変わった。
中でも、自転車共有サービスはこの数ヶ月で完全に中国人の生活の一部に溶け込み、なくてはならないものになった。

ceibs2018.hatenablog.com

先週家族が来たので、外滩付近のホテルに泊まっていたところ、そのホテルの周りにもたくさんの自転車が!
そんな上海の表参道みたいなところにもあちらこちらに共有チャリが止まっている。

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ちなみにいつの間にか、本当にいつの間にか、気づいたらCEIBSの目の前にもMobikeのステーション(ここでチャリンコを乗り捨てましょう、という場所)が出来ていた。

 

同じようなサービスを提供するcompetitorが次々と現れ、今やmobikeだけの独占市場では完全になくなった。

CEIBSの教授もこの戦争についてFTに記事を書いているので紹介したい。

Mobike takes funding lead in Chinese cycle sharing

 

一気にレッドオーシャンへ

 

下の写真は友人のスマホの画面だが、このアプリ全てがチャリンコ共有アプリである。

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mobikeに次いで大きいのがofoというアプリである。名前の由来はofoの文字がなんとなく自転車に見えることらしい。

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サービスは基本的にはmobikeと同じ、特徴としては自転車がとても軽いということがあげられる。前の記事で記載した通りmobikeの一つの問題点は自転車が重すぎるということであった。

 

実はofoの攻勢を受けて、mobikeも大量に軽量化されたチャリンコを投入した。その結果今重いmobikeのチャリと軽いmobikeのチャリと二種類が存在している。間違っても重い方に乗ってはいけない。

利用者としてはこのような競争大歓迎である。

 

なぜ昨年夏に始まったばかりのチャリンコ共有サービスがここまで普及して、次々と新しい会社が参入してくるのか、

 

それはチャリンコ共有アプリが流行れば、それだけ自転車が必要になる。そこで、サプライヤー(自転車メーカー)が起業家に出資したり、積極的に後押しした結果、半年足らずでこの数にまで至ったわけである。

 

そして何より中国政府はこの手の競争を大歓迎している。

Mobike vs OFO

日本でもこの二社が中国でチャリンコ共有サービスでバトルを繰り広げているのを知っている人はいるかと思うが、中国人はこの二社のバトルをまた違った角度でみて、楽しんでいる。

それはこの二社のバトルが、タクシーアプリのDidi vs Uberの戦いを思わせるからである。

www.nikkei.com

最終的には中国企業Didiに軍配が上がったこの勝負。

実はMobikeの創業者胡玮炜は元々Uber上海のGMだった人物↓。
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そしてofoのバックにはUberをぶち破ったDidiが出資者としてついているのである。(創業者 戴威↓)

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つまりこの戦いは、Uber vs Didiの第二ラウンドとしても注目を集めている。

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ちなみにMobikeのバックには中国最大のインターネット企業、Tencentがついている。皮肉にも、TencentはDidiをずっと長らくサポートしている。
また、ofoのバックには、Didiの他に、Xiaomiもついている。
今後もチャリンコ戦争から目が離せない。