CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

不眠症と交換留学

Term3は前半と後半に別れており、今週末で丁度前半戦が終わる。各選択科目のレポートやプレゼンが集中しており、久々にタフな期間である。
筆者は前半で戦略の授業(Judo Strategy)とHRの授業をとった。昨日HRの最終プレゼンが終わりホット一息ついている。

不眠症

MBAに入学してから、数カ月に一度、不定期で一週間位不眠症に陥る。この期間はどんだけ泥酔しても寝ることが出来ないし、全然眠くならない。
MBA入るまではこのような経験は全くなく、むしろ寝付きも睡眠の質もかなり良い方だと思うが、気付かないところでたくさんプレッシャーを感じていたのかもしれない。
実際寝れなくても日中の集中力が落ちるようなことはないのだが、目の下に大きなクマが出来てしまい、周りに隠すことが出来ないのが辛い。

スペインに渡ったサッカーの柴崎選手のヤフーニュースを見て、わかるわかる、人間って実はかなり繊細だよね。おれも一緒だよ。と頷いているMBA生は結構多いのではないだろうか。

自分自身の一日も早い不眠症からの回復と共に、柴崎選手の一日も早い復帰を祈っている。

島離れた柴崎 近日中に復帰か | 2017/2/21(火) 20:47 - Yahoo!ニュース

 

選択科目

 

Term3から選択科目が取れるが、授業中の真剣度等は、今までのTerm1、Term2と比べるとかなり落ちたと感じた。
理由は、以前もブログ内で述べた通り、

  • Term2までの成績で交換留学先が決まること。
  • 奨学金の条件がTerm2までの成績となっている場合が多いこと
  • インターン等他の活動に目を向ける同級生が増え始めること
  • 海外からの交換留学生が加わること

最後の点は、新たに付け加えたが、CEIBSは世界中の多くの有名MBAスクールと提携している。中国のMBAスクールといったらCEIBSなので、中国を知るために皆交換留学で3ヵ月程度海外のMBAスクールから来るのだが、このチャンスを逃すまいと皆旅行等様々な活動に熱を入れ、授業にはあまり重きを置いていない学生も一定数いる。

それでも面白いのは、Kelley School of Businessから交換留学で来ているアメリカ人はこれがアメリカ国外に出るのは初めての経験といっており、上海では基本的に全く英語は通じないのだが、街中での苦労話などを楽しそうに話しているのを聞いていると、彼にとってとても良い経験なんだろうなと思う。

筆者も交換留学をもくろんでいる

 

CEIBSにたくさんの交換留学生が来るのと同様に、CEIBSからも交換留学にたくさんの学生がいく。
交換留学は成績(50%)+エッセイ(という形で今までの学校への貢献度を測る、50%)で上から決まっていく。第三希望まで書くことが出来る。

先日トライアルビットという形で、誰がどういう学校に興味があるのかという調査の趣旨でのビッドが行われたが、欧米のトップ校は半端ない倍率となる。
特にINSEADは今年もランキング1位だったこともあり、たくさんの猛者が応募するようである。

本番のビッドではトライアルで人気だったところを皆避けるから、逆に人気が落ちる!等独自の理論を展開しだす同級生も現れる。

筆者はというと、はっきり言って成績はとても平凡である。
しかしながら、学校への貢献度を測る(Service Hours)で学年で一番なことが発覚した(下のグラフの一番左が筆者)。
成績で一番になることは残念ながら出来ていないが、このような形で一番になれて率直に嬉しい。様々な学校のイベントにアクティブに参加し、ブログ含め学校への貢献を認めてもらえた。

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これがどの程度、交換留学先の選定に影響されるのかは不明だが、いくらかプラスとなることを信じて、猛者との欧米ドリーム校留学争奪戦に参戦するか、今週末に決めなければならない。

CEIBSサマーブートキャンプのお知らせ

毎年恒例の夏に行われる、CEIBSブートキャンプのお知らせです!
今年は7月4日から9日まで開催されるようです。
昨年も数名の日本人が参加しておりました。
CEIBSのみならず、MBAに興味のある方は実際の授業の雰囲気等を感じるには良い機会だと思いますので、是非是非ご検討下さい!

 

www.youtube.com

 

CEIBS Summer Pre-MBA Boot Camp

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Now going into its fifth year, the CEIBS Summer Pre-MBA Boot Camp is the ideal programme to let you “get your toes wet” before you take the plunge. As part of an elite group of participants, you will have a unique opportunity to come to Shanghai for one week to live and experience China and the CEIBS MBA to the fullest.

For many students, the decision to study an MBA in China means entering uncharted waters. The CEIBS Summer Pre-MBA Boot Camp is a one stop destination to understand China both inside and outside of the classroom. The programme will expose you to our MBA curriculum with some of our most distinguished professors, as well as let you dive right into Shanghai life and China business, giving you a real feel of how things are done in this part of the world.

Requirements and Application Process

The programme is open to a limited number of Chinese and international applicants who are considering an MBA degree in the near future.  You must be either currently enrolled or have graduated from an accredited undergraduate university programme anywhere in the world, preferably with a minimum of one year work experience. Space is limited, and offered on a first come first serve basis.  Your application will be evaluated and upon initial approval you will be invited for a brief 15 minutes phone / Skype interview.  To begin the application process please click here.

Programme Details

Dates:  July 4 – July 9 2017 (5 full days, check-in July 4, check-out July 9)
Location: CEIBS Shanghai Campus
Accommodation: On-campus 4*executive dorm facilities single occupancy (space very limited, once full you will be offered our full-time dorms which are more basic). Private accommodation at a nearby apart-hotel is also available at an additional charge.
Cost: 9900 RMB/ 1350 Euros*. Payment should be wired through the bank with the account information in admission notice email.
Early Bird Discount -15% by May 10, 2017
Applicants with a valid GMAT score above 600 will receive an extra 20% off from the programme fee.
Boot Camp participants are qualified for CEIBS MBA application fee waiver.
Deadline:  June 9, 2017

For further inquiry, please contact James Kent kjames@ceibs.edu

Click to download the program flier

*Refund Policy- 70% up to four weeks prior to commencement of programme. 60% up to two weeks. No refund two weeks prior to the commencement of the course.

For those paying in foreign currency, please note that the programme fee must be paid in full to CEIBS. The School must receive the indicated amount in full, and will NOT bear any bank service charges and exchange losses. Fees must be paid within two weeks after receiving our Admission letter.

なぜチャイナのMBAスクールが世界11位に?!(後編:中国で起業するためにCEIBSに来た同級生による解説)

Class of 2018には筆者以外にもう一人日本人がいる。彼は、筆者よりも中国語が達者で中国歴がうんと長い、中国に骨を埋めるつもりで、中国で必ず起業して成功するという明確な目標がある。
そんな彼に、今回「なぜCEIBSに行くべきか」を寄稿してもらったので紹介したい。

 

欧米MBA vs CEIBS

中国におけるブランド

CEIBSはグローバルでの知名度はまだまだ低いが、中国では名実ともにアジア最高峰のビジネススクールと認められている。アメリカにおけるハーバード、スタンフォード、ウォートンといった名門がアメリカで抜群のブランドを持っているように、CEIBSの中国におけるブランドは随一である。特にCEIBS本キャンパスがある上海では、大手企業に勤めている中国人であれば誰もが知っている。例えば、筆者はCEIBS入学前はとある日系大手製薬企業の中国本部(上海)で働いており、MBAを志し始めた頃から時折中国人の同僚や幹部にMBAの相談をしていた。彼らに中国で推薦するビジネススクールはどこか?と聞くと、ほぼ全員からCEIBSを推薦された。その理由として一番多かったのが、「外資系企業でのCEIBSのブランドは中国でNo.1」、次に多かったのが「欧米の超一流校に匹敵するファカルティ、学生の質」、「外資企業大手、私立企業大手におけるアルムナイネットワーク」であった。因みに筆者が最終的に中国のMBA選び、CEIBSに入学することを決めた理由は、前職のマネジメントメンバーの一人から、「MBA卒業後、中国を離れ国外で働くのならアメリカのトップスクールを選ぶべきだ。しかし、もし今後中国でのキャリア形成を計るのであればCEIBSがベストだ。」というアドバイスに納得し決めた。中国には他にも有名なビジネススクールはあるが、CEIBSはグローバルレベルでトップ企業に数多くの経営メンバ—を輩出している実績から、特に外資系企業からの人気は高い(*中国内のビジネススクール比較については別途紹介)。そのため、これら多くの企業が将来の幹部候補を確保するため、独自に幹部養成プログラム(所謂、リーダーシッププログラム)の提供等を通じて、CEIBSの学生を引き入れようと競い合っている。写真は昨年2015年の卒業生キャリアレポートハイライト。CEIBSが如何に就職に強いかがお分かりいただけると思います。特に平均年収増加率91.9%はえげつない。キャリアレポート詳細はこちらを参照。http://www.ceibs.edu/mba/career-reports

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中国におけるアルムナイネットワーク

CEIBSアルムナイの母校愛は強く、卒業後もアルムナイネットワークを通じて彼らの友情は繋がれている。 これらCEIBSアルムナイは卒業数年後には大手企業のトップマネジメントポジションに就くため、CEIBSのアルムナイネットワークは各種業界に絶大な影響力を持っている。写真はCEIBSアルムナイにより、有名な上海外滩にて盛大にCEIBS20周年を祝うイルミネーションが催された。学校によると、このイルミネーションが点灯しているビルはCEIBSのアルムナイが経営しており、学校に対して無償で提供されたとのこと。

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実は筆者の前職の上海本部の社長もCEIBSのアルムナイであり、自分がCEIBSに入学することを伝えたところ非常に喜んで頂き、今後はCEIBSファミリーの一人として、プライベート用のWechatアカウントやemailを教えて頂いた。また、CEIBSにはメンター制度があり、全ての学生にCEIBSアルムナイのメンターが着く。メンターは通常企業のエグゼクティブレベル以上であり、毎年200人程応募する。その内中国人メンターは約8割、外国人メンターは2割ほどである。筆者のメンターはCEIBS EMBAを卒業した台湾人のJohn氏で、現在はフードデリバリー、E-commerce、美術館経営など数多くのビジネスを手掛けるSerial Entrepreneurである。マスターJohnとは月に一〜二回程度定期的に会っており、筆者の場合は今後の中国での起業を含めたキャリアに関する貴重なアドバイスを頂いている。また、起業に対して積極的に後押ししてくれ、彼自身のネットワークにある投資家を紹介してくれたりもする。写真は一月一日に頂いたマスターJohnからの温かいメッセージ。意味は「あけましておめでとう!志多き新しい年、挑戦も多いだろう。勇敢に立ち向かい、新たな価値を生み出せば成功は自ずと見えてくるはずだ。そして何よりもご家族の健康を大切に」。

 

そして何と言ってもCEIBSネットワークの最大の価値は同級生達との絆である。今後間違いなく中国のトップリーダーになっていく仲間達とMBA生活の苦楽を共にしながら結ばれる絆は今後中国ビジネスに関わっていく人間にとっては一生の財産となる。

 

中国におけるリーダーシップ成長のための最高の環境

先述の通り、CEIBSは名実ともにアジア最高峰のビジネススクールであり、世界中からトップレベルのファカルティにより授業が行われ、トップ企業の中でも優れた実績を積んできた実力達が集まるので、授業、学生の質は一流である。皆がクラスにどれだけ貢献できるかを競わせるプログラムになっているので、クラスではいつも熱を帯びた議論が展開される。また、一人では絶対にこなすことのできない膨大な課題が与えられるので、必然的にチームワークが重要となってくる。しかしこれら個性の強いメンバーをまとめていくのはそう簡単なことではない。皆リーダーシップが強く、自己主張が強い。これに加えて限られた時間(大体課題の締め切りは課題告知から一〜三日後)といった条件がつく。こういった極端な環境下に置かれることで、自分の殻を破り、リーダーシップが磨かれていく。

ここまでは欧米のトップ校と変わらない点ではあるが、CEIBSの特徴は中国ビジネスにフォーカスしたプラグラムである。CEIBSはChina Depth, Global Breathを掲げており、授業も欧米企業のケースだけでなく、中国ビジネスのケースがよく取り上げられるので、グローバルで通用するマネジメント理論を身につけながらも中国独特の文化、風習への理解が深められる。この点が他のトップビジネススクールと違うところで、外国人を含めた生徒のほとんどが卒業後も中国でのキャリア発展を選んでいる(写真は2015年実績)。

結論:欧米トップ校?それともCEIBS?


これは上述の通り、MBA後のキャリアをどう描くか次第である。もしCEIBS卒業後に中国外でのキャリア発展、又は中国と全く関係のない方向を検討している方には正直CEIBSはオススメしない。筆者の考えでは、MBAの価値は大きく分けて、ブランド、ネットワーク、(インターナショナルな環境での)リーダーシップ向上にあり、もし中国外を選んだ場合、MBA最大価値である最初の二つの要素が十分に享受できないからである。一方で、今後中国ビジネスと深く関わっていきたい、同時に世界トップレベルのMBAプログラムを受けたい、という人にとってCEIBSはベストの選択肢であると思う。