CEIBSサマーブートキャンプの思い出
今回は、アドミッション・オフィスに頼まれ、7月に行われたCEIBSブートキャンプのアドミッション・オフィスが作成した日記を日本語訳したものを紹介したい(英語原文は一番下に記載)。
(ブートキャンプとは?↓)
以下日本語訳である(最初は真面目に翻訳していたが、途中から教授のプチ情報などを小生が加えてアレンジしてます)
2017年7月11日上海。17カ国から集まった58人が夏休みをとって、通常とは異なる形でリフレッシュするべく上海にやってきた。
目的は、CEIBSのサマーブートキャンプを通じて、自分がMBAにどれ程フィットするかを確認すること。
CEIBSのサマーブートキャンプを通じて、オン&オフのMBAライフを体験することが出来る。例えば、一流教授陣による講義、ケースディスカッション、会社訪問、卒業生たちとの交流等など。以下は5日間のプログラムのハイライトである。
1日目 - MBAコースの紹介、モバイクケーススタディ、カンフー
偉いおっさん教授(Associate Dean and Director of CEIBS MBA Programme Professor Juan Fernandez )からブートキャンプの開会宣言とCEIBSのMBAが他のトップMBAスクールとどこが違うか、3点説明があった。
- Experiential:授業の一環で、実際の企業にコンサルに入るコンサルプロジェクト(Integrated China Strategy Project (ICSP)) やゴビ砂漠でのコンペティションといった体験型、経験型の授業とCEIBS独自のメソッドで、知識の定着を図る。
- Rigorous:世界的に評価されているCEIBSの必修科目、選択科目を通じて、ビジネススキル・知識の強化を図る。
- Future:デジタルビジネス、イノベーション、スタートアップの中心地である中国・上海で学ぶことが出来る。
ストラテジーを専門にしている教授の授業では、モバイク(シェアリングバイク)のケースを通じて、競合他社に負けない、競争力のある長所を生み出す革新的な組織を作るにはどうしたらよいかのレクチャーがあった。
その後一行は、時差ボケ解消のために、夕方カンフーのレッスンを受け、メンタルと肉体の柔軟性を高めた。
(ちなみに筆者は実はまだカンフーをやっていない。CEIBS卒業までに必ずやらなければと思っているものの一つである)
2日目 - 中国の発展の持続可能性、フィンテックの未来、ダウ・ケミカルの挑戦
マーケティング専門のLydia Price教授による中国の発展の持続可能性についてのレクチャーから二日目は始まった。
今までとは異なる、持続可能なビジネスモデルが必要で、そのためには企業内の一部のチームメンバーのみならず、企業の全員を巻き込む仕組み作りが必要だと語る。
(このおばちゃん(結構偉い)は典型的なアメリカ人で、特技はコールドコール(クラスへの貢献度が低い生徒を指名して発言させる)である。ちなみに筆者と同じ中国語の学校に通っており、風貌からは想像出来ないが、驚くべきことにとても流暢な中国語を話す)
その後サンタンデール銀行のイノベーションセンター長Miguel Solana氏がなぜ中国のフィンテックが世界をリードしているかのレクチャーがあり、その鍵は起業家精神だろうと話した。
そして一行は、Lydia Price教授からレクチャーで学んだことを実際に体験しに、ダウ・ケミカルの上海ダウセンターを訪れて、持続可能な発展のために実際に企業がどのような活動をしているかを学んだ。
3日目 - スタートアップ企業の大企業との付き合い方(Dancing with Gorillas)、中国でのキャリアについて、小売業の中国での成功について
ストラテジー専門のShameen Prashantham教授からアントレプレナーシップとイントレプレナーシップについて講義を受けた。
教授は、行動を起こす「タイミング」、価値観の共有、リーダーシップ等の重要性について説いた。
(ちなみに彼も、小生と同じ中国語の学校に通っている。CEIBS周辺に住んでおり、いっつも頭にヘルメットをかぶって自転車でCEIBS周辺をうろうろしている。休日は子供といることが多い)
CEIBSは中国本土で初めて、本価格的なキャリアセンターを備えた学校である。
ランチタイムに、今現在のアジア域内のキャリアのトレンドや、チャンスについて情報をキャリアセンターと共有した。
その後、中国に進出し、成功を収めているアウトレット(Value Retail China)を実際に訪れて、成功の秘密についてレクチャーを受けた。
4日目 - 卒業生の成功体験、上海タワー、コワーキングスペース(Naked Hub)
CEIBS卒業生による、彼の成功の秘訣について共有から4日目はスタート。
彼は、事業の話以外にもCEIBS受験にあたってGMATで大変苦労した話などを共有してくれた。
2020年までにできる世界で高い建物の上位20位の内、10個は中国にあるといわれている。
その中でも、CEIBSのEMBAの卒業生がGMを務めている上海タワーに一行は向かった。
その後一行は、中国でも盛り上がっているコワーキングスペースビジネスで、中国国内最王手のNaked Hubを訪れた。
そこでは、更にビール片手に二人の起業家(農業とVRゲーム)の話を聞くことが出来た。
5日目 - 多極性と閉会式
5日目はDavid Gosset教授による、中国のニューノーマルに関する講義があった。
(彼は客員教授だが、様々なテレビ番組でも見かけることがある。彼の授業は秀逸で、MBAの教授陣の中で唯一パワーポイントを一切使わない。ちなみに日本が大好きで、授業中は間違いなく事あるごとに指名される)
最後に、アドミッション・オフィスのナンバー2であるSteven氏により、Boot Campの閉会式が行われた。
このような一週間のお試しMBAのようなものをやっている学校は意外と多くない。
筆者は受験生の際に、予定が合わず参加できなかったが、上海は日本からも近いため、日本人も参加しやすく、将来MBA受験を考えている方はおすすめである。実際毎年日本人は数名参加している。
もし来年度のBoot Campに興味があれば、アドミッション・オフィスの James Kentまでご連絡下さい。kjames@ceibs.edu
(原文はこちら↓)