CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

不幸な交換留学

交換留学にあたっては、成績+エッセイ(学校への貢献度)の総合スコアで決まる。
学生は第一志望から第三志望まで提出して、その総合スコア順に並べられ、上から決まっていく。自分の順番が回ってきて第一志望の学校が既にスコア上位者で埋まってしまっている場合は、第二志望校に。第二志望校も既に埋まっている場合は、第三志望に。
第三志望も埋まっている場合は、どこにもいけず、余っている学校を対象としたセカンドビッドに回ることになる。

学校側もなるべくミスマッチをなくし、生徒がよりハッピーになるようにトライアルビッドを事前に行う。そうすることで、この学校にはあいつが申し込んでいるから、自分の成績では、ここは無理そう、ここならいけそうというのが分かるのである。

不幸な交換留学

また、交換留学前は一個上の代から留学先について教えてもらうセッションが多く用意されている。アドミッション・オフィスが口酸っぱくこの時期に言っていたのは、

「必ずしも交換留学に行った全員が幸せになれるとは限らない。」


ということである。交換留学に行って満足な経験が出来なかった人が毎年一定数(相当数)いるらしい。上手く本科生と馴染めなかったり、そもそも学校自体も交換留学生をそこまでウェルカムでなかったり。従ってじっくり自分の性格と、国、学校を調べて考えて応募するようにということだった。

実際、CEIBSは交換留学に大変熱心な学校で、CEIBSから学生が他の学校に行くだけでなく、CEIBSにも毎年たくさんの学生がやってくる。
CEIBSはこのようにかなり交換留学に重きを置いている学校なので、色々なイベントを用意して、交換留学生と本科生との交流の場を用意している。

しかし、やはりそれでも、交換留学生が本科生に溶け込むのは容易ではない。特に交換留学生が3ヶ月という短期間で中国人コミュニティに溶け込むのは不可能である。

 

色々な一個上の代の人の話と、CEIBSで実際に目の当たりにした交換留学生達を観察した結果を総合して、小生が出した結論は、

  1. 交換留学を比較的ウリにしている学校(一部の特にアメリカの学校は、自分達がベストと思っているので交換留学を重要視していない)
  2. CEIBSからその学校に比較的多く交換留学の枠が設定されている学校(多くCEIBSからその学校に学生が行けば、自然とネットワークが広がるはず。友達の友達は友達作戦)
  3. CEIBSよりFinancial Timesのランキングが高い学校

を希望しようということで、プレビッドは第一志望IESE、第二志望INSEADで提出した。第三志望はどこでも良かったが、直前にミシガン大学がロジスティックス関連に強いという謎の情報が筆者に届き(この時期はライバルを減らそうと、嘘か本当かわからないような情報が出回る)、ミシガン大学で提出した。

 

ちなみに各校のCEIBSからの交換留学の枠はこちら(今年度)。

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そしてプレビッドの結果がこちら(実際は横に志望者の名前が出る)。

 

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やはりみんな同じような考えだったのである。それにしてもみんなプレビッドということで、とても強気である。
INSEADとIESEが大人気。特にINSEADは今年のFinancial Timesのランキングも1位だったので、そうだろうなと思っていた。
特に内訳を見ると、INSEADを志望している同級生はトップクラスの成績をおさめている(だろう)同級生ばかりだった。

ではIESEがCEIBS内でそこまで人気な理由は何か。それは、CEIBS設立の際にIESEが相当協力してくれ、今でも学生や講師の交流があり、カリキュラムも似ていると言われていることが大きい。
またIESEの枠10人だが、同じくバルセロナにあるESADEも枠が5人と、合計バルセロナ市内に15人のCEIBS学生が集結することになり、CEIBS学生が多くいる安心感がある。

 

そんなこんなでプレビッドを経て、筆者は本ビッドで志望校をどうしようか悩んでいた。

「正直IESE以外行きたくない」
だけど「INSEAD格好いい
(ただのミーハー)

という率直な感情であった。
とりあえずINSEAD、IESE、ESADEの順番で提出し、エッセイを書こうとした。きっとINSEADは無理だと思うけど、IESEかESADEのどちらかにはひっかかるだろうという魂胆である。ちなみにエッセイは全ての志望校の志望理由を書かなければならない。


が、しかし全く志望動機が書けない!

INSEADはキャンパスビジットもしたことないし、ランキングが1位以外志望動機が無く、驚くほど薄っぺらいエッセイになってしまうのである。

同様にESADEもである。実際にみたことがない学校について書くことが出来ない。。。

 

ということで最終的に筆者はIESE単願で、提出することにした。

その結果無事選ばれたのだが、最終的なビッドの志望者数はこちら。

 

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プレビッドの結果を踏まえて、人気校からもっと分散するかと思いきや、そんなことはなく、なかなかみんな強気の志望校選択を行ったようである。

 

ちなみにそんなことしなくていいじゃんと思うのだが、誰がどこの学校に行けるという一覧以外に、誰がどこの学校を第1、2、3志望として提出したかまでCEIBSは発表する。
そのため、あーなるほどこの人は本当はこの学校に行きたかったけど、点数が足りなくてここになったのか、とかが分かる。

ちなみに第一回のビッドで第1〜3志望の学校から漏れてしまった同級生(結構多い)は、第2回ビッドに回ることとなった。

 

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ということで、小生の交換留学の枠を巡る戦いは、無事に終わったのである。
いやー学校に媚を売っておいて良かった。

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