ドラゴンボートフェスティバルで戦力外
中国には毎年5月下旬の祝日で中国各地でドラゴンボートの大会がおこなわれることをご存知だろうか。
<ドラゴンボートとは?!(以下日本ドラゴンボート協会HPより引用>
ドラゴンボート(龍舟)とは、古代中国で生まれた世界最古の手漕ぎ舟の競漕であると言われています。
古代中国の春秋戦国時代、楚の国に屈原(くつげん)という詩人であり政治家がおりました。屈原は秦の謀略から国を守るべく努力しましたが、自国内の権力抗争に敗れ国を追放されてしまいました。その結果、楚の国は秦に支配されてしまいます。国の将来を憂いた屈原は、湖南省の汨羅(べきら)の淵に石を抱いて入水自殺をしました。これを知った近くの漁民たちは、屈原の身を案じ、淵に潜む竜や魚に襲われないようにドラや太鼓を打ち鳴らして探し回りました。以来、屈原が入水した旧暦5月5日にその霊を祭る為の小舟レース大会が各地で行われるようになったといいます。時は紀元前278年だったとか。
又、汨羅の淵に入水した屈原の身を案じた漁民達が、「ちまき」で竜や魚の気を引いて屈原の身を守ろうとしたという説もあり、5月5日の命日にはちまきを食べるようになったとも言われています。
ドラゴンボートの歴史 - 一般社団法人 日本ドラゴンボート協会
イメージはこんな感じ↓
ということで、CEIBSも大学対抗の大会に参戦した。
今回CEIBSのボートの指揮を取るのは、エクササイズクラブ(?)の部長の中国人男子。彼は、恐らく同期の中では最年少に近いと思うのだが、抜群のリーダーシップを発揮して、数々のイベントを聞きつけては、CEIBSからチームを組んで参加しようと呼びかけて、盛り上げてくれる。
練習風景
今回20人乗りのボートで200mを競う大会に出場するということで、綱引き大会の功績が認められ、メンバーに呼んでもらえた。
しかしながら、小生はあろうことか3回の練習全て、授業と被り参加出来ないという事態に見舞われた。
練習の際は、CEIBS近くの川に実際に使用するサイズのでかいボートを運び込み、200mの実際さながらの練習を行った。
ちなみにボートの上に太鼓が設置されており、皆がリズムをつかむのに使われる。
川の使用料とボートのレンタル料等々かなりの額になっているはずである。本当に頭が下がる。
まあ筆者は一度も参加していないのだが。。
(以下練習の様子)
(↓CEIBSから一番近い川(?)、普段はボート等は全く設置されていない。あくまでCEIBSの練習用に特別に許可をとって、ボートも勝手に持ち込んでの練習)
(↓実は近くは日本人街)
(↓ボート上からの撮影)
(↓練習後の風景、繰り返すが筆者は参加していない)
大会当日
ということで大会の当日も、参加しようか正直迷っていたところ、指揮をとっている中国人男子から、当日は来るよな!?と声をかけられ、ついつい行く行く!!と即答してしまった。
しかしながら、遠くまで行って一日潰れるイベントに(一度も練習に参加していないこともあり)全く乗り気になれず、当日ドタキャンも視野に入れていたところ、当日の朝予想通り、他のメンバーのドタキャンが相次いで発声!!
これはヒーローになれるチャンス!ということで、参加した。
当日の朝7時頃に集合場所に集合したところ、数名しか集合しておらず、とりあえず皆で会場へ。
会場はCEIBSから車で1時間半程かかる海沿いの大学が会場。
ちなみにこちらは今回我々のチームのロゴ
会場についてから、午前中が練習時間で、本戦は2時頃スタートということを知る筆者。つまり、ずる賢い(?)同級生達は練習はパスして本戦からちゃっかり参加しようという魂胆である。
しまった自分もゆっくり寝て、二時から参加すれば良かった。。。
という後悔が一瞬よぎったが、そもそも一度も練習していないので、そんなことを言う資格はない。
会場に到着すると、多くのチームが既に熱心に練習に取り組んでいた。
中には外国人中心のチームも。
しかし我々も負けじと多国籍軍である。
そしていざ練習をしようと準備を始めたところ、14人以上揃ってないと練習はさせられないというルールが判明。
8人位しか揃っていないCEIBSチームは、已む無く、大会の雰囲気を楽しみ、カフェテリアでかき氷を食べたりしながら結局本戦の2時が始まるまでテキトウに時間を潰していたのである。
戦力外通告
本戦が始まり、リーダーの中国人が色々戦略について話し始めると、筆者について一言、
「ごめん練習に一度も参加してないから乗せられないやm(_ _)m」
筆者のドラゴンボートフェスティバルは、その瞬間終了した。。
ここから応援側に回ったため、日頃室内で全く日差しを浴びていないので、目的を日焼けに変更し、極力肌を露出して、皆を応援することにした。
開会式の後、予選があり、20チーム中上位4チームのみが決勝に進出し、戦うシステムである。
早く帰りたい気持ちを抑えて皆を応援することに。
(開会式の様子)
(初戦に向かうCEIBSチーム)
CEIBSは何と予選のタイムが全体の2位と大変良い位置につける。
早く帰る夢は絶たれる。
(勝利後のチーム)
謎の景品ゲット
勢いづくCEIBSの面々。
こうなったらとにかく日焼けをしたい筆者。
そんな中決勝がスタート。
。。。結局3位でフィニッシュ!
歓喜にわくCEIBSチーム(一応including筆者)
そして最後に開会式で、全員(筆者含む)豪華景品がプレゼントされた!
それがこちら!
このかなり大きい立派な箱に入ったアベンジャーズの物体。
なんだかわかるだろうか。この時点でわかった方は相当感が鋭い。
箱をあけてみると。。
全然わからない!
更に箱をあけると!
輝いている!!
なにこれ?!以前全然わからず手にとってみると。。。
何と携帯の充電池であった。
中国では、現金を持ち運ばずに全てスマホで決済をするので、殆どの人がバッテリーを携帯しており、日本よりも予備バッテリーの携帯率は大分高いと思う。
この日は一日潰して、ボートに一度も乗ること無く
この立派な景品+日焼け+みんなとの思い出(少なくとも優勝の歓喜の輪の中に入って写真を取ることには成功)
という収穫であった。やっぱりボートは漕ぎたかったというのが率直な感想である。