CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

バルセロナの格安アパートで顔面流血

安いアパートに住んでいて、何も問題無いのかいと思うかもしれないが、実は結構問題は起きている。

ceibs2018.hatenablog.com

ただ、男三人で住んでいるし、皆細かいことは気にしない性格なので、何事もなかったように日常生活を送っている。

 

生活開始一週間で不動産会社よりクレームが?!

 

引っ越してきて1週間経ったころに、すぐに不動産会社からこんなメッセージが届いた。

 

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「水がすげー勢いで漏れている。緊急事態だ!」とのこと。

メッセージを受信した時は、

「お前らの部屋から水が下の階に漏れている、緊急事態だバカヤロー」
と言われているととっさに解釈した。バルセロナ到着早々一大事である。

しかも何とこの時は、筆者も同居人も全員別々の場所に旅行中。
きっと我々のうちの誰かが、水道の水を流しっぱなしにしてしまい、アパートの下の住民達に多大なご迷惑をかけているのだと思っていた。
また、バルセロナの水道代と電気代はとても高いと不動産会社から聞いていたので、最悪の気分になっていた。

 

我々は全員外に出ており、不在である旨を伝え、合鍵で家に入っていいかと言われたので、もちろん了承する。

 

そして、不動産会社から送られてきた写真がこちら。

 

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何と我々ではなく、上の階の住人達がよくわからないけどものすごい勢いで水浸しにしてしまい、我々は被害を受けた側だったらしい。
写真からはよくわからないが、工事が必要な程重症らしい。
住居人がいないことをいいことにそこそこ良い状態の写真を送ってきたな、さては。
しかしながら自分達がメチャクチャやって、他の住人に迷惑をかけてしまったとばかり思っていたので、ホッとした。

 

陽気なスペイン人大工さん

数日後から家の修理のスペイン人の大工さんが、やってきてトイレとシャワールームの修理を開始した。
(ラテンなイケメン大工さんのイメージ図↓シャツではない、胸元こんなあいてない)

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彼は我々の内の誰かが家にいる時しか作業は出来ないが、我々も授業があるし、その上彼は英語が全く喋れないので、意思疎通に苦労した。

その上当然彼はお昼寝タイム(シエスタ)があるので、作業は極めてスロー(一体どこで休憩していたのだろうか)。
日本人だったらきっと半分位の日数で工事は終わるんだろうなと思っていた。

 

無事に工事が終わり、これでトイレもシャワールームも使えるわ。と思ったら、

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今度はトイレのドアが閉まらない。。

なんでやねん。。

トイレの修理をしてもらったら、そのトイレに入るドアが今度は壊れた(いやスペイン人の大工が壊した?)。

まさかこれはスペイン人大工が次の仕事を得るための作戦では、、、?
と勘ぐりながらも、トイレのドアが壊れてしばらくの間は、不動産会社に連絡し直すようにお願いしていたが、なかなか時間が合わない。

 

よくよく考えたら別に男だけだし問題なくね?

ということで、このドアが開いたままのトイレ&シャワールームは基本的には筆者が使うことで暗黙の合意をし、面倒なので特に修理されることなく、今に至っている。

我々が退去して次の客が入る際に、必ず修理する必要があると思うが、スペイン人大工の工事のスピードは想像以上に遅いので、我々が住んでいる間に修理してしまった方が良いと思うが、不動産会社はどうするつもりなのだろうか。。。

 

古いのでそこらじゅうで修復工事をしているアパート 

 

こんな調子で、古いアパートで、且つかなり大きいアパートなので、必ずどこかで工事をやっている。また、壁も割りと薄いので、近くの部屋で工事をやっていると本当にうるさい。

また、アパートの中にはロックミュージシャン(?)も住んでいて、夜10時ごろまでは、彼が爆音で歌の練習をしているため、早めに寝るのは困難である。
10時頃にピタッたと止まる。

 

番外編として、顔面流血事件が挙げられる(おそらくこちらはアパートのせいではない)。

この古いアパートの壁はなぜか、このようにトゲトゲしい。
(↓うちの壁。ギザギザしている質感が伝わるだろうか)

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ある日、筆者は割りと酔って帰ってきて、すぐに就寝した。
明け方暗い中起きて、トイレに行く途中、電気を付けずにトイレまで行くという無謀な挑戦をしたところ。

廊下を曲がらなければいけないポイントの数歩前で曲がり、壁にものすごい勢いで、顔面から衝突したのである。

何が起こったか本当に分からず、まじに鼻の骨が折れたと思った。
また鼻に大きな傷をおってしまい、数週間伊達メガネをしていたのはこのためである。

てかこの壁の種類にする必要あるの??危ないだけじゃね?
何かメリットがあるのだろうか。。。

お陰で酔っ払って帰ってきても、家に入ってから怪我の記憶が蘇り、一気に緊張感が走り、酔いが覚めるようになった。
あっあったわ、これじゃんメリット。

またまた中身のない、どうでも良い記事であった。

日本で今後起こるだろうタクシー戦争を、先にフランスで実感してみる。

MLBのワールドシリーズが終わりましたね。

時差の関係では、こっちの深夜の放送だったのですが、毎試合面白すぎてついつい観てしまいました。

アメリカでは三大スポーツ、欧州ではサッカーとスポーツエンターテイメントが発展していてスポーツ好きにはたまらないですね。
中国はこの点本当に遅れていて、例えばサッカーで有名な選手を世界中から獲得09たりしているが、そこまで盛り上がっているかと言われれば微妙です。

しかしながら今後必ず伸びる業界なので、この交換留学中に交換留学先の学校でスポーツビジネスの授業をとっている同級生も多くいます。

日本のプロ野球、日本シリーズは盛り上がっているんでしょうか。自分が高校生で高校野球やっていたころは毎日のように観ていましたが、それ以降有名な選手が大リーグに行く流れもあり、大リーグの方が観るようになってしまいました。海外にいたらなお一層ですね。

 

 

滴滴の日本進出

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先日報道されていた、滴滴(Didi)が日本進出するというニュース。実はこの数日前、台湾人のCEIBS同級生(バルセロナでの同居人)から、滴滴が台湾進出を企んでいて、採用面接を受けるという話を聞いていた。

実はその時とても驚いた。

www.nikkei.com

 

基本的にUber

 

だって滴滴の基本的なコンセプトは、Uberと同じだからである。

モバイクはコンセプト自体が新しく、モバイクの日本参入を発表した当初は競合他社がいなかったし(今は日本企業が逆にモバイクのコピーサービスを始めているが)、全く新しい概念だから日本で流行ったら面白いなと思っていたが、

滴滴はUberですやん。

ceibs2018.hatenablog.com


台湾では日本同様に、既存のタクシー業界を守るために、Uberがなかなか苦労していると台湾人同級生から聞いたことがある。そのため基本的には同じサービスの滴滴が成功出来るとは思わなかったから、台湾進出はとても驚いた。
確かに、目的地までの過程で他の乗客が乗ることで更に安くなる機能とか、車でレストランまで行き、飲酒した際に、自分の代わりのドライバーを呼ぶ機能等、他のアプリにはない機能をもっているが、基本的には主たる機能は、Uberと同じで、目的地まで、安価で安全に待ち時間なく、その場で現金でのやり取りもなくスムーズに移動するための手段である。

 

なのでその時は、日本への進出等全く考えもしなかったが、まさか日本にもやってくるとは。。。

彼らがこれからやることは、中国でUberが進出した際に、Uberを撃退するために滴滴がとった作戦と基本的には同じと予想される(通称タクシー戦争)。
それは、徹底的に驚くべき安値で消耗戦に持ち込み、相手が音を上げるのを待つ作戦である。競争相手が全て潰れた後に、値段を上げて収益を上げれば良いので、当面はシェアを取りに徹底的に、考えられないくらい安値で仕掛けてくるはずである。

もちろん、日本政府やタクシー業界との交渉次第ではある。
Uberが日本での営業活動に苦戦してる内に、莫大なチャイナマネーをバックに日本でシェアをとることが出来るか、とても注目である。

 

フランスでのタクシー戦争

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と思っていたら、たった今CEIBSから交換留学でフランスに来ている同期にフランスに来ているのだが、なんと先ほど滴滴がヨーロッパでUberのコンペティターであるTaxify(エストニア)にヨーロッパ進出の一貫で出資して、ヨーロッパ市場に乗り込んできていることを知った。(たった今まで知らなかった、勉強不足で恥ずかしい)

www.bloomberg.com

フランスではたった今UberとTaxify(with 滴滴)のタクシー戦争の真っ只中なのである。

thebridge.jp


ほんで早速使ってみた。

なぜなら今フランスでは、滴滴と組んだことで莫大な資金が手に入り、絶賛キャンペーン中なのである(Taxifyは他のヨーロッパ地域でも使えるので、他の国でも同様かもしれない)。具体的には大体5€くらいのクーポン券を一人につき複数枚配っている。

5€ってかなりデカイ。2000円位乗ったら1300円くらいになるのである。

ちなみにTaxifyもUberも滴滴も基本的には同じサービスである。

 

Taxifyの安値攻撃

 

こちらの記事では、Taxifyがパリに今年進出してきた時の、とてもアグレッシブなやり方が書かれている。
元々パリはUberが市場を独占しており、そこにTaxifyが入ってきた。
記事によれば、Uberが運転手から25%程コミッションを取るのに対し、Taxifyは15%程。それでいて、客が払う運賃は10%程Taxifyの方が安い。

www.thelocal.fr

そりゃ客もドライバーもTaxify選ぶわ。

 

滴滴以外に日本に進出してきそうなイノベーティブな中国企業


台湾同級生との話の中で、もう一社台湾進出を企んでいる会社があると聞いた。その時は、滴滴は頭の中に日本で流行るイメージが湧かなかったが、その会社は割りと日本に来たら面白いなと思った。その会社は次回紹介したい。

サクラダファミリアとスラムダンク

先週末はスイスに旅行に行っていたが、スイス・ベルンの国会議事堂付近でもカタルーニャの旗を掲げた人が大勢いた。

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丁度旅行中の27日に、州政府は賛成多数で独立宣言を可決。一方スペイン上院は、カタルーニャ州の自治権停止を承認した。

www.nikkei.com

今日バルセロナに帰ってきて、どんな感じかと少しビクビクしていたが、ひとまず落ち着いていてほっとした。
デモで公共交通機関への影響が出る可能性もあるので、時間に余裕をもってしばらくは行動しようと思う。

サクラダファミリア×スラムダンク

筆者が今住んでいるアパートはサクラダファミリアからとても近い。
最寄り駅はサクラダファミリア駅、最寄りのスタバはサクラダファミリア店。
Google Map上では徒歩6分でサクラダファミリアに着く計算になっているが、サクラダファミリアと一言で言っても大きいので、実際は3分位でサクラダファミリアの一部に到達出来る。

ceibs2018.hatenablog.com


全然話は変わるが3年前の夏休みにバルセロナを訪れる前に、たまたま六本木でやっていたスラムダンク著者の井上雄彦先生の建築家ガウディをテーマにした特別展に行ったことがあった。

news.mynavi.jp

丁度当時バルセロナ観光行くということもあり井上雄彦先生×ガウディの雑誌もガイドブック代わりに購入したので、今でもよく覚えている(高かったから買おうかどうしようか迷った記憶あり)。

ceibs2018.hatenablog.com

 

ガウディと常に対話


そして井上雄彦先生は毎日サクラダファミリアの見えるアパートに篭ってインスパイアされていたという話を思い出した。
なんでも「ガウディと常に対話」されていたらしい。

漫画家・井上雄彦 「ガウディと常に会話してました」制作秘話を明かす/2014年7月11日 - 気になる - ニュース - クランクイン!


「かっこよすぎる!!!!」
当時の筆者は当然そう思った。

時はながれ、3年経って、まさか自分が当時の井上雄彦先生に近い状態(ちなみにうちからサクラダファミリアは見えないが)になるとは全く思っていなかった。

井上雄彦先生は1ヶ月サクラダファミリアが見えるアパートに篭もられていた。
ということは、筆者は3ヶ月強住むので、先生を超える程にインスパイアされる可能性が高い。
そしてスラムダンクを超える想像力を身につける可能性が高い。

 


しかしながら実際のところ、インスパイアされるどころか、登下校の際に嫌でもサクラダファミリアが目につくため、ほぼ何も感じなくなっている自分がいる。
急いでいる時はチラ見すらしていない気がする。
なにせ近所の建造物の一つで、いつでも見れるという安心感から写真もほとんど撮っていない。

携帯に残っていた数少ない写真は、こちらの夜のディズニーランドのホーンテッドマンション風にライトアップされ、最初ビックリして撮ったもの(今は慣れた)。

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それと、こちらに引っ越してきて初日にコーヒーがどうしても飲みたくて、Google Mapでスタバを探し、他には目もくれずにスタバに突進したところ、
それが期せずしてサクラダファミリア店で、観光地ど真ん中のため凄い混んでて落ち着かない状況を友人に伝えるためにとった写真のみである。

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前の記事でも書いたが、今住んいる物件は外国人だけの短期ルームシェアでバルセロナ市内で探した所全然見つからず、偶然見つかった場所で、サクラダファミリアは一切意識していなかった。
3LDK、バス・トイレが各々2つ付いていてこれで月1,500ユーロ(一人500ユーロ)はこっちの人からしてもとても格安物件ということらしい。


バルセロナ生活も早いもので残り一ヶ月半ほどになってきた。
サクラダファミリアの近所に住めるなんて、今後ないはずである。
日本人でも井上雄彦先生ぶりなんじゃないだろうか(多分そんなことはない)。
この奇跡に感謝し、こっから残り1ヶ月半「ガウディと対話」をテーマにすることを心に決め、登下校の際に最低チラ見は心がけようと思う。