CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

中国企業に入るのは、僕らが考えているより大分難しい

ちょっと前に大前研一さんの記事で「世界中が「低欲望社会化」する中、日本は美しい衰退に向かう」という記事。

www.mag2.com

文脈としては日本が美しく衰退するのに対して、中国が台頭して、その流れを止めることはできないという趣旨。
そんな文脈の中で、先日SNSで出回っていた中国企業の方が、日系企業よりも給与が高いという趣旨の記事。。。

president.jp

同級生の中で、就職先に圧倒的に不人気なのが、日本企業で、その次が韓国企業。
MBA同級生の中に広がっている、日系企業や韓国企業に関する噂(仕事終わりに遅くまで上司と毎晩飲みにいく、残業がとても多い、年功序列で能力が給与に反映されない等々)がその主な理由である。
一方で、この記事にもあるように、日系企業の給料は正直グローバルな企業の給料水準よりも下なので、MBAをとるようなアグレッシブで向上心のある同級生達からは人気がない。
日本の文化がめちゃくちゃ大好き!という同級生以外は志望していないのが現実である。

最近就活シーズンということもあり、私がもし今就活するならこの企業に入る!みたいな記事を目にする。
その中で、ちらほら私が今就活するんだったら「中国企業のインターネット企業」に入る!とおっしゃる方も出てきていて、筆者も当然自分が今その年齢だったらトライすると思うが、一方で

「中国企業に(幹部候補生として)入るのはとても難しい」

という点を触れている記事はあまり見たことがない。
若干、中国企業だったら志望すれば、簡単に入れるような雰囲気すら漂っている記事すらある。
確かに、中国企業の日本支社で、ポジションを望まなければ、中国企業も採用に苦労しているだろうから職を得ることは簡単だろう。


しかししかし、以前アリババのLDP(リーダーシッププログラム)にどれだけの猛者達が選ばれているか紹介したことがあるが、中国企業の幹部候補として採用されるのはメチャクチャ難しいのである。

ceibs2018.hatenablog.com

 

実体験告白


そして、実は何より筆者が身をもって中国企業に入る大変さを身をもって体感した。

どういうことか?
MBA生活を充実させる上で、かかせないのはケースコンペである。
当然ながら、ケースコンペの主催者はお金がかかるので、それなりにメリットがないとやらない。
ケースコンペのスポンサー企業にはどんなメリットがあるのか?
それは、ケースコンペを通して優秀な学生の発掘という重要なミッションがあるのだ。

見て欲しい、以下が某中国企業のケースコンペに目を光らせる、中国企業の幹部陣である。

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まじでこわすぎる。
一番右側の方とかまさにキングダム↓↓

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 (キングダムより引用)

次回は、筆者の実体験を具体的に紹介したいと思う。