国際学生リーダーシップシンポジウムでピコ太郎に学ぶ
ここ数日上海も天気が良いので、キャンパスの様子をご紹介。
USLSに参加した他のCEIBS同級生
USLSには筆者の他に2人の同級生(韓国人男子とインド人女子)がCEIBSから選ばれて、代表として参加してきた。
二人共明確に、セカンドキャリアとしてのNGOを意識していて、明確な目的があって今回のイベントに参加した。実際韓国人同級生は、1年半イギリスのNGOで働いていた経験がある。
MBA卒業後にNGOにフルコミットするのではなく、若い内にしっかりと営利企業で働くもしくは起業し、蓄えを作って余裕が出来たら、NGOに集中するというプランを考えているとのこと。
80カ国から集まった900人の参加者が、世界中で起こっている問題について、自分の意見を持って参加しているので、国連側に用意して頂いたプレゼンターのプレゼンも大変勉強になったが、それ以上に参加者とのディスカッションの方が勉強になり、色々な角度からの意見を知ることが出来、面白かった。
国際問題への理解を深めた以外で参加して良かった点
MBAを通じての変化・成長を実感できた
このイベントに参加して数日経って、筆者は気が付いた。
日本人の存在感がゼロ
プレゼンを聞いていても最後にしっかりQ&Aのコーナーは用意されており、質問を通じて学生とプレゼンターとの(900人の参加者の前で)インタラクティブなやりとりをする場が用意されており、皆質問しようと長蛇の列をなしていたし、自由時間に積極的に、例えば色々な国籍の人が集まってテロについて議論しようと呼びかける参加者もいた。
しかしながら、質問をするものも、このような議論に参加する日本人も皆無だったのである。
このイベントで900人の前で何かを発言、質問する場合は、自分がどこの国から来たかを言ってから、発言、質問しなければならない。
従って、聞いている参加者もなるほど、この国の人はこういう風に考えいてるのか、とある意味その国の代表者を見るような目で見ている。
このような場で日本人は、めっぽう弱いということを身をもって痛感してしまった。
このままじゃ何の爪痕も残せず、日本人としての自分の意見を皆に共有することなく(=この場に貢献すること無く)空気としてここに居ただけになってしまう。
という謎の危機感に苛まれた筆者は
みんなの前でピッチをすることにした。
これは900人の参加者を大体9グループ(1グループ100)人分けて、
実際にアクティビティを行う日があり、筆者はクリーンエネルギーを実践している場所で、様々な活動をしたのだが、そこでプレゼンする機会を得て、100人の前で即興のプレゼンをした。
今までだったら逃げていただろう、このような場に挑めただけで成長を感じた一幕だった。
そして嬉しいことにプレゼンのご褒美に、エコバック、エコ水筒、手帳、ノート、偉い人の伝記等を頂いた。
が、、
全部タイ語!!!
途方にくれていると、一緒にCEIBSから参加した韓国人同級生が、子供が喜ぶからおれにくれということで彼にプレゼント。
果たして子供は喜んでくれたのだろうか。
ちなみにこのクリーンシティ内ではシェアチャリが使われているということで、まさかと思ったら
やはり出ました、中国発のシェアチャリ達。
こちらはモバイク最大のコンペティター「ofo」。タイまでしっかり進出していた。
大失敗のプレゼン
しかしながら帰りのバスの中でプレゼンについて振り返っていると(バンコクの渋滞がひどく、大した距離でないのに毎日片道2時間位かけて、ホテルと会場を往復していた)、
よくよく考えたら全然プレゼンが上手くいっていなかったことに気付く。
そして最大の敗因は、事前練習ゼロだったため、緊張で高速でしゃべりまくってしまったこと。
だと自己分析していた。
MBA生活を通じて、プレゼンはとにかく「ゆっくり」しゃべれ!と口を酸っぱく言われて続けて来たのにやってしまった。
プレゼンはピコ太郎に学べ!
そんな挑戦したことは良かったが、結果には満足していないようなモヤモヤした状態の中、衝撃のニュースを目にする。
SDGsとは前回のブログで説明した、国連が設定している2020年までの17個の目標である。
まさかピコ太郎氏がカバーしているとは。。。
その勢いでNewspicksのピコ太郎氏の記事を読むと自分にドンピシャな記事であった。
ピコ太郎氏が「間」の重要性について解説。
さらに筆者が最も心に刺さったのは、聞き手のUEFAの岡部氏のこのセリフ。
たとえば、世界の有名な大学でMBAをとった人材が、日本でプレゼンテーションをするときは、自信があるので「間」があるんですよ。英語でポーズっていいますけど。
それなのに、海外でプレゼンをすると、だいたいみんなバーッとしゃべって「間」がない。落ちがなくなってしまう。緊張してしまって、バーッとしゃべってしまうんですね。(Newspicksより引用)
ここまで筆者のミスの原因について端的に指摘出来る言葉があるだろうか。
まさにこの通りのミスをやってしまったのである。
これにより忘れることの出来ない失敗体験となった。
今後はプレゼンする前にかならずピコ太郎の動画を一度見てからプレゼンしようと心に誓ったのである。