世界17位のMBAスクールで英語禁止と言われた件
CEIBSの授業は学期毎にグループで課題をこなしていく。先週学期の終わりにグループのメンバーからフィードバックを受けた。フィードバックは午前中に、CEIBS独自のシステムを通じて各メンバーの評価を細かくシステム上で行い、午後に各グループに分かれて、3時間位かけて各メンバーのフィードバックを行うというもの。自分の向上の必要がある点(つまりウィークポイント)については、言う方も言われる方もなかなか辛いので、日常のグループワークの中で各個人の弱点について言及することはまずない。その意味でこのフィードバックは大変貴重で、時間一杯使って各個人についてかなり深く話す事が出来た。結果的にフィードバックが終わった後はより深い繋がりが出来ていた。
英語禁止
ある一人からのフィードバックはとても印象的でCEIBSならではだと思った。
「おれは意図的にたまに中国語でお前に話しかけている。お前は将来中国でビジネスをするんだろ?なんで中国語を話さない?俺たちは完璧な中国語なんて求めてない。こんな絶好の機会で話さないなんて損だ。もう英語禁止!」
予め言っておくと、CEIBSに来ている大勢の外国人は全く中国語を話す事が出来ない。そういう外国人のいるグループは、もちろん議論や日常会話は英語でやっている。
但し、筆者のグループは、筆者が簡単な会話程度なら中国語が話せ、中国語で全員意思疎通がとれるため、いつの間にかディスカッションも中国語が多くなっていった。そして筆者はそれを受け入れていた。
もちろん複雑な議論になると中国語の議論についていく事が出来ず、グループ内での発言が積極的に出来ず歯がゆい思いをしていた。
結果的に同僚達からのフィードバックはかねがね同じようなもので、良い点はハードワーカーで、クオリティの高いアウトプット。向上の必要がある点は、もっと積極的にチームをリードする姿勢、というものだった。それは自分が感じていたもので違和感はなかった。
自分でも分かっていたことをガツンと言われると、体に染み込むと共に、行動に移さなければという焦りが生まれる。ということで、その日以降、今まで英語と中国語半々使っていたwechat(中国版Line)はすべて中国語に、日常会話・ディスカッションも英語混じりで良いのでなるべく中国語を使うように心掛けた。
またOrganizational Behaviorのグループの成績が決まる最後の重要なプレゼンはプレゼン者はグループからMAX3人となっており、内2人はグループでも群を抜いた2人(出木杉君とジャイアン)。早速積極性を見せるチャンスと思い、無理やり最後の一人に選んでもらい大事なプレゼンをやらせてもらった。
中国語と積極性
はっきりいってCEIBSで中国語なしで英語だけで過ごすことも可能である。だけど、中国のトップの中のトップが集まるこの学校に置いても、当たり前だけど中国語での会話、議論を彼らは好む。結局、この国でビジネスがしたかったら、会計の知識や統計の知識とかよりもまず「中国語」が必要で更にグイグイくる積極が大事と改めて感じたフィードバックの場だった。