CEIBS MBA日記

CEIBS MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

CEIBS卒業したからって調子に乗るな(中国で働く上で最も重要なもの)

「君の名は」が中国でも公開されるということで、こちらでも結構話題になっている。一日一回は誰かしらにこの映画について聞かれる。筆者はもちろん日本で観ているがこっちでも観に行こうと思う。

ちなみにこちらの闇DVDショップでは既に海賊版の「君の名は」のDVDが出回っているので(しかも10元(=160円)とかで)、映画館まで中国人が足を運ぶのか心配だが、少なくともCEIBS内での中国人の雰囲気をみていると中国でもヒットすると思う。

 

(↓baiduで検索すると公開まで後7日というカウントダウンがでてくる)

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CEIBSでは各学期に1~2回「Leadership Journey」と言って、1日がかりで普段の授業とは離れた授業を受ける。第1タームでは数時間にわたりに各メンバーから自分のダメなところについて、ひたすらダメ出しを受けるというものだった。

ceibs2018.hatenablog.com

 

第2タームでは、CEIBS卒業後にマネージャーのポジションで、中国企業に雇われ、会社に新しいシステムを導入するようなシチュエーションを想定した授業だった。
シミュレーションソフトを使って、実際に30人の中国国営企業(コテコテの中国企業)に入社し、120日以内にある新システムを導入するべく社内で30人のコンセンサスをとるべく様々なアクションをとるというものだった。

 

中国企業をナメるな


この背景にあるのは、「CEIBSでMBAとったからって調子に乗るな」という教授からのメッセージがある。CEIBS卒業後に各会社に入社して当然期待は周りの期待は高いし、卒業生もCEIBSで身につけた知識と自信があるので何とかなると思ってるかもしれないが、ナメるな。ここは中国。社内の何かを変えるのに、そんなMBAとりたての甘ちゃんが簡単にできると思うな、一番大事なのはMBAの知識じゃない!社内ネットワークだ!(つまりコネ、中国語で关系(グワンシ))。

ということでこのシミュテーションゲームでは従業員30人の国営企業(つまりコテコテの中国企業)に入社後。自分のアイデアへの各従業員の賛成度がバーになって出てきて、各従業員の賛成度に応じて無数のアクションの中(カラオケに一緒に行く、新しいプロジェクトのデモを行う、メールを社内に一斉に配信する、社内メモを作成して意図した相手に渡す等々)から選んで120日間終了までにすべての従業員から賛成を得ることを目標としたゲームである。かなりしっかりしたシミュレーションで共産党員もいれば、社内のネットワーク(例えば誰と誰が麻雀仲間で、タバコ仲間で等々)も性格も細かく設定されている。

 

ゲームを進めていく内に、そういえば自分も社内で社費派遣制度を作ってもらう時に社内のネットワークはとても気をつけたことを思い出した。

ceibs2018.hatenablog.com

 

全部のゲームが終わって驚いたことに、プロジェクトに成功したのは筆者のグループだけだった。他のチームの多くは組織図を重要視し、トップダウンが最も効果的と思い様々なアクションを行っていたようだったが、例えば、あるトップマネージメントのAは部下のBが同意することで初めて話を聞いてくれるなど様々な条件が付けられており、とても実社会に近いゲームであった。CEIBSの同級生の多くは外資系企業(中国企業ではない)で働いていたこともあり、意外とここらへんの根回しとかは意識してこなかったんだと感じた。
彼らはこの手の人事の問題でうまく巻き込めない社員や、上手く機能しない社員がいると多くの場合すぐに解雇するべきと言うが、日本人としてはとても抵抗がある。その解雇によって周りに少なからずマイナスの影響を及ぼすし、彼にも良いところあるから。。等々個人的には思うが逆に彼らからすると日本人の感覚が全く理解できないようではある。

最後に教授から、君たちの就職先の70%にはCEIBSの卒業生がいる。シミュレーションゲームでは入社してから社内のキーマンの情報収集をしたが、就職先が決まったら、すぐにCEIBSのOBに連絡しろ。そして社内政治、各キーマンの情報収集を入社前に必ずするように、と念押ししていてとてもMBAの授業とは思えずに新鮮だった。

結局MBAでいくら知識を身につけたって一人では何もできない、いかに多くの人を巻き込むかが重要で、多くのは人はロジックを素直に受け入れてハイハイと同意はしない。誰だって変化は恐いし、今の環境を壊されるのには抵抗がある。そんな中で同意を得るには泥臭い行動が必要なんだと再認識した1日だった。