外卖(ワイマイ)のデリバリーサービスで本格火鍋
日経アジアレビュー(英語)にCEIBS及びアジアのMBAの記事が載っていた。
記事の中で、度々日本にも来ているDeanのコメントが紹介されていた。
全文を日本語訳すると以下のようなものである。
CEIBSは1994年に設立され、(ハーバードビジネススクールや、INSEADを)コピーすることによって、CEIBSは設立後最初の10年間は、世界で最も成功したコピーマシーンであった。
しかしながらその後、我々独自の新たな知見、知識を広めるために、他の名門校のコピーマシーンでなく、我々独自の教育を模索してきた。
私達の野望は、次のハーバードになることだ。
しかしながら、次のハーバードになるには、ハーバードとは違う何かを持っている必要がある。(Nikkei Asia Reviewより)
自らコピーマシーンだったと言ってしまうあたりが、潔くて逆に気持ちが良い。
最近避けていた外卖(ワイマイ)
6月の最後の必修科目は1週間、新しいグループで実際の企業を経営するシミュレーションを行った。
皆で受ける最後の必修科目ということもあり、昼ごはんは、食堂ではなくグループで外に行ったり、外卖(ワイマイ)のデリバリーサービスでいつもとは違う食事をするグループが多かった。
筆者のグループは南アフリカの男子と中国人女子二人と筆者のグループだったが、
最後に皆で火鍋を食べたいということで、中国人同級生にリクエストしたところ。
ワイマイでおすすめの火鍋があるとのこと。。
実は筆者、ワイマイを使うことをここ最近避けていた。
その理由は、筆者がメンターとご飯を食べている時に
「ワイマイほんとうに美味しいし、安いし、便利で最高です。」と言ったところ
「どんな油を使っているか分からないし、ワイマイを使うのはやめておけ」と言われたからである。
(CEIBSのメンター制度について↓)
そうなのである。
中国では特に富裕層を中心に、食の安全に関する意識がとても高い。
恐るべきワイマイ
まあ鍋だし今回は良いか、てか鍋ってどうやって持ってくるんだ?
既に出来上がった火鍋がバケツみたいのに入ってくるのかな?
と思って待っていると。。。
巨大なボックスがすぐに到着!
中を開けてみると。。。
何と食材含め、火鍋セットが!
これなら何も持っていなくても、火鍋が楽しめる!!
美味い!美味すぎる!!
ご飯だけ食堂で買って、食堂で火鍋を堪能。
しかし、違和感があるこの写真。
食堂で火使っていいの?消防法大丈夫?
まあ中国だしいいかと思って食べ続けていると、本当に最後の最後になって食堂の責任者に注意された。
CEIBSの食堂で恐らく最初で最後の本格的な火鍋を堪能したのである。
(今回使ったお店↓)
国際学生リーダーシップシンポジウムでピコ太郎に学ぶ
ここ数日上海も天気が良いので、キャンパスの様子をご紹介。
USLSに参加した他のCEIBS同級生
USLSには筆者の他に2人の同級生(韓国人男子とインド人女子)がCEIBSから選ばれて、代表として参加してきた。
二人共明確に、セカンドキャリアとしてのNGOを意識していて、明確な目的があって今回のイベントに参加した。実際韓国人同級生は、1年半イギリスのNGOで働いていた経験がある。
MBA卒業後にNGOにフルコミットするのではなく、若い内にしっかりと営利企業で働くもしくは起業し、蓄えを作って余裕が出来たら、NGOに集中するというプランを考えているとのこと。
80カ国から集まった900人の参加者が、世界中で起こっている問題について、自分の意見を持って参加しているので、国連側に用意して頂いたプレゼンターのプレゼンも大変勉強になったが、それ以上に参加者とのディスカッションの方が勉強になり、色々な角度からの意見を知ることが出来、面白かった。
国際問題への理解を深めた以外で参加して良かった点
MBAを通じての変化・成長を実感できた
このイベントに参加して数日経って、筆者は気が付いた。
日本人の存在感がゼロ
プレゼンを聞いていても最後にしっかりQ&Aのコーナーは用意されており、質問を通じて学生とプレゼンターとの(900人の参加者の前で)インタラクティブなやりとりをする場が用意されており、皆質問しようと長蛇の列をなしていたし、自由時間に積極的に、例えば色々な国籍の人が集まってテロについて議論しようと呼びかける参加者もいた。
しかしながら、質問をするものも、このような議論に参加する日本人も皆無だったのである。
このイベントで900人の前で何かを発言、質問する場合は、自分がどこの国から来たかを言ってから、発言、質問しなければならない。
従って、聞いている参加者もなるほど、この国の人はこういう風に考えいてるのか、とある意味その国の代表者を見るような目で見ている。
このような場で日本人は、めっぽう弱いということを身をもって痛感してしまった。
このままじゃ何の爪痕も残せず、日本人としての自分の意見を皆に共有することなく(=この場に貢献すること無く)空気としてここに居ただけになってしまう。
という謎の危機感に苛まれた筆者は
みんなの前でピッチをすることにした。
これは900人の参加者を大体9グループ(1グループ100)人分けて、
実際にアクティビティを行う日があり、筆者はクリーンエネルギーを実践している場所で、様々な活動をしたのだが、そこでプレゼンする機会を得て、100人の前で即興のプレゼンをした。
今までだったら逃げていただろう、このような場に挑めただけで成長を感じた一幕だった。
そして嬉しいことにプレゼンのご褒美に、エコバック、エコ水筒、手帳、ノート、偉い人の伝記等を頂いた。
が、、
全部タイ語!!!
途方にくれていると、一緒にCEIBSから参加した韓国人同級生が、子供が喜ぶからおれにくれということで彼にプレゼント。
果たして子供は喜んでくれたのだろうか。
ちなみにこのクリーンシティ内ではシェアチャリが使われているということで、まさかと思ったら
やはり出ました、中国発のシェアチャリ達。
こちらはモバイク最大のコンペティター「ofo」。タイまでしっかり進出していた。
大失敗のプレゼン
しかしながら帰りのバスの中でプレゼンについて振り返っていると(バンコクの渋滞がひどく、大した距離でないのに毎日片道2時間位かけて、ホテルと会場を往復していた)、
よくよく考えたら全然プレゼンが上手くいっていなかったことに気付く。
そして最大の敗因は、事前練習ゼロだったため、緊張で高速でしゃべりまくってしまったこと。
だと自己分析していた。
MBA生活を通じて、プレゼンはとにかく「ゆっくり」しゃべれ!と口を酸っぱく言われて続けて来たのにやってしまった。
プレゼンはピコ太郎に学べ!
そんな挑戦したことは良かったが、結果には満足していないようなモヤモヤした状態の中、衝撃のニュースを目にする。
SDGsとは前回のブログで説明した、国連が設定している2020年までの17個の目標である。
まさかピコ太郎氏がカバーしているとは。。。
その勢いでNewspicksのピコ太郎氏の記事を読むと自分にドンピシャな記事であった。
ピコ太郎氏が「間」の重要性について解説。
さらに筆者が最も心に刺さったのは、聞き手のUEFAの岡部氏のこのセリフ。
たとえば、世界の有名な大学でMBAをとった人材が、日本でプレゼンテーションをするときは、自信があるので「間」があるんですよ。英語でポーズっていいますけど。
それなのに、海外でプレゼンをすると、だいたいみんなバーッとしゃべって「間」がない。落ちがなくなってしまう。緊張してしまって、バーッとしゃべってしまうんですね。(Newspicksより引用)
ここまで筆者のミスの原因について端的に指摘出来る言葉があるだろうか。
まさにこの通りのミスをやってしまったのである。
これにより忘れることの出来ない失敗体験となった。
今後はプレゼンする前にかならずピコ太郎の動画を一度見てからプレゼンしようと心に誓ったのである。
University Scholars Leadership Symposiumに参加してきた。
モバイクの記事が日本経済新聞に載っていたのでシェア。
こちらはNHK。
30分で50円という価格設定。たまたま両親もこのニュースをみていたらしく、安さに驚いていたが、本場中国では30分で0.5元(約8円。競合他社の中には0.1元という会社も)。
そもそも各社この段階で利益を出すことは全く考えておらず、とにかくパイを押さえにいっている段階である。
The 2017 University Scholars Leadership Symposium (USLS)
8月の頭に一週間バンコクで行われたUSLS(国際学生リーダーシップシンポジウム)にCEIBSの代表として参加してきた。
実はCEIBSがこのイベントに学生を派遣するのは今回が初めて。
MBAスクールだけのコンペ始め、今回のイベントのように学部生も参加出来るイベントが世界中で行なわれているがCEIBSはこのようなイベントにかなり積極的に学生を派遣している。
一方で、全然コンペ等に出てこないMBAスクールもあり、これは入学する前に知るのは難しいかと思う。
USLSってなに??
国連コンベンションセンターで行われる国連主催のイベント。
今年はタイ、バンコクで行われ、78カ国から907人が参加した。
目的は、世界中から将来のリーダーを集め、様々なパネリスト、プロフェッショナルとのコミュニーケーションを通じて、現在世界中で起こっている様々な問題を共有、理解し、ディスカッションを通じてリーダーシップを養うというもの。
こちらタイムスケジュール。途中一日実際に現場を訪問する日が設定されていた。
スピーカーの一部。
こちら今年のイベントが終わってすぐに作られた動画。
こちらは昨年バージョン。
Sustainable Developement Goals
国連は2020年までに達成するべき17のゴールを設定している。
基本的に、シンポジウムで行われるプレゼンはこの17のどれかに属したテーマについてであった。
この全てのトピックをカバーしようとするとどうしても、プレゼンは薄く広くなってしまう。国連の方のプレゼンはこの全てをカバーされているケースが多かったため、基本的な知識を学ぶ場、NGOの代表等のプレゼンはこの中のどれか一つのテーマについて深く知る場であった。
なぜUSLSに参加した?
小生がこのシンポジウムに参加した理由は、MBA期間中に本気で人権だとか、貧困だとかの問題についてがっつり集中して考えることがなかったからである。
実際貧困格差のとても大きい中国、たくさんの低賃金の労働者に支えられて外卖(食品デリバリーサービス)等数多くのITサービスが成り立っている。
それにも関わらず、この問題についてしっかりと考える時間が無いことに、とてもバランスの悪さを感じていたのである。
ちなみにMBAの授業の中でも必修科目で、環境問題や人権問題を扱うし、選択科目で更に突っ込んだものを選ぶことも出来る。しかし、正直MBAのメインの授業ではないし、同級生もこの分野に興味がある人が少ないため、議論はそこまで盛り上がらず、不完全燃焼感を感じていたのである。(続く)