ゴールドマン夫妻
来週末にいよいよ筆者はMBAライフ最後のコンペに出場する。
そしてその週末が、CEIBSの学生として最後の週末になると想う。上海には卒業式に参加しに戻ってくるけれど。
最後くらいゆっくりしたら良いのにと周りに言われたが、自分が成長できて面白そうなものが転がっていると飛びついてしまう性格らしい。
今回は最後ということもあり、また研究対象企業が中国の飲料メーカーHuiyuan(汇源、香港上場)であるということもあり、更に自分以外のメンバーが全員中国人ということもあり、他の中国人メンバーの了解を取り、チーム内のやり取り、ディスカッションは全て中国語でトライしている(ケースコンペ自体はもちろん英語)。
CEIBSの授業のグループワークの際に、中国人が多くて議論が中国語になるということはあるにはあるが、自分が嫌な顔をすれば大抵英語に戻るし、重要な部分は英語で必ずやる。
しかし今回は、逆に筆者がお願いして、拙い中国語で申し訳ないが中国語でやらせてほしいと逆オファーをしてみた。
英語のディスカッションでも日本語の3倍くらい疲れるが、中国語でのディスカッションはその10倍位疲れる。
何よりディスカッションにのぞむにあたって、しっかりと準備して言いたいことも用意しておかないと、一切貢献出来ないので、準備にとても時間がかかるのだが、とても良い経験をさせてもらっている。
ゴールドマン夫妻に贅沢にガイドをしてもらう
さてさて、旧正月3日目、4日目は武漢に移った。
武漢も中国の第二級都市である。武漢でもまた違う同級生にお世話になった。
彼女の旦那さんが何と日本語がしゃべれるということで、彼女の旦那様も参加頂いたのだが、共にゴールドマンサックス(上海)で働いていたという夫婦である。
ちなみに案内してくれた女子同級生は、MBA在学中に出産も経験しており、中国語だが、彼女のストーリーが先日の女性の日に、CEIBSの学校のコンテンツに載っていたのでご紹介。
↓↓
すげー、あんなにお腹が大きいのにしっかりエクササイズしてる。。。
旦那が昨年末に、ゴールドマン・サックスを退職し、地元の武漢で起業したので、彼女は地元の武漢で職を探しているとのことであった。
結構中国の一級都市は、競争が激しいので敢えて、二級都市、三級都市で起業している同級生も増えてきた印象だ。
詳しくは数日中に、彼女のインタビュー記事がビリオンビーツにアップされるので是非。
大都会「武漢」
上で、競合を避けるために二級都市や三級都市から始めると記載したので、少し田舎なのかなと思われる方もいるかと思うが、そうではない。
もちろんある部分では、まだ完成されていない印象を受けるかもしれないが、むしろ日本の東京以外の都市より大分都会だということが言えると思う。
少し関係するような、関係しないような話だが、日本人と話していてスターバックス リザーブ(スタバのハイブランド)を知らない人がいて驚いた。
なぜなら中国では、スターバックス リザーブだらけだからである。
武漢でふと入ったスタバが、普通のスタバだと思ったらスターバックスリザーブで、雰囲気的に安いコーヒーを頼めずに、オシャレな高いコーヒーを頼んでしまった経験がある。そして同様のことが南京(二級都市)に行った時にも起こった。
これを筆者は中国の無駄にスタバリザーブ問題と勝手に呼んでいる。
ともかく、二級都市にもしっかりとスタバリザーブが進出してきているのである。
一方で、日本は東京以外本当に数える程しかスタバリザーブがないことを先日ひょんなことから知った↓↓
中国武漢(二級都市)出身の同級生が大阪・京都に旅行に行ってて、スターバックス リザーブ(高級スターバックス)はどこにあるかって聞かれたから、ごめん西日本には神戸にしかないわって答えたら、ちょっとの間沈黙が流れた。「嘘だろ中国の二級都市ですら溢れてるぞ」と沈黙が言っていた。 pic.twitter.com/O8NCVdVcfP
— Hiro_Oyama@杭州 (@bigmountain29) 2018年3月3日
同級生の素晴らしいナビがあり、とても楽しめた武漢旅行。筆者が特におすすめする場所は2つ。
1.武漢大学
筆者が訪れた時期はオフシーズンの上に、雨がパラパラ降っていたのだが、それでもキャンパスはとても美しかったし、とても広大で感動した。
武漢大学は中国でもトップクラスに優秀な大学だが、その上こんなにキャンパスが美しいとは。。。
清華大学のキャンパスも広大で感動したが、武漢大学は、山の中腹にあるようなイメージで、坂がとても多く、そのいびつな構造が、逆に素晴らしい景観を生んでいる。
桜シーズンは一般に開放され、とてもこむらしい。
以下写真は、以下ウェブサイトより拝借。
2.The Han Show
これはデキるこの夫婦が、天候が悪いからと予約してくれたショー。サーカスに近い。
下のとてもイカツイ建物の中で行われる。
こんだけ光ってると中に入りづらい。
以下公式サイトと、Youtubeで様子が伝わったらと思う。
えっシルク・ドゥ・ソレイユのパクリじゃないの??
イエス!!
筆者も観ながら中国版シルク・ドゥ・ソレイユだと思った。
実際にトリップアドバイザーにも武漢のシルク・ドゥ・ソレイユとして紹介されている。
細かいことは気にせず、クオリティは高いので、シルク・ドゥ・ソレイユファンは必見である。
ジャイアンの家族愛
先日CEIBSの教授がBloombergに出ていた。彼は以前紹介したこともあるが、筆者の最も好きな教授である。
コチラ↓↓
(動画より一部抜粋)
Bloomberg「前年比GDP6.5%増は、今年も達成可能か?」
Pro. Xu「達成可能だ(楽勝に決まってるだろ、その理由は。。。。)。中国政府が発表した昨年のGDPの伸びが6.9%というのは、私の計算では(間違いなく)大分過小評価している。それ以上に昨年成長していて、中国政府は大分余裕を持っている。関係者もホッと胸を撫で下ろしているはずだ(僕の友達の○○は。。)」
<↑カッコ内はXuが授業だったら言うだろう部分>
筆者のみならず、彼は間違いなく学校で最も人気のある教授である。
彼は中国経済の専門家で、数ヶ月に一回中国経済の見通しについて、キャンパスで勉強会をやってくれる。毎回結構遅い時間だが、かなりの人が集まる。
英語の得意でない筆者が言うのは大変申し訳ないが、彼の特長は英語が恐らく教授陣の中で最もヘタクソであるという点、しかしながら、授業はキレキレなのである。彼の楽しそうに語る中国経済の授業は毎回新しい気付きが満載である。また、学生の質問に対する回答もキレキレで、可能な限り話を膨らませて返答してくれるので、彼がクリアに学生の質問に答えられなかった場面はみたことがない。
英語のクオリティを、授業の質でカバーする素晴らしい教授である。
あーもう1回Professor Xuの授業を受けたい!
1回のみならず、卒業してからも定期的に受けたい!
ジャイアン夫妻と青島旅行
旧正月明け新年2日目は、威海から2時間半位かけて車で青島に行った。
ジャイアン(withジャイアン嫁)の運転である。
ちなみにジャイアンは、一昨年の年末、CEIBSの海外モジュールでドイツに行った際にプロポーズをした。↓
更にプロポーズの一週間後に奥さんの妊娠が発覚した。
本人は順番は一切間違えていないと主張。
そして、今は生まれたばかりの赤ん坊がいる。
ジャイアンはなぜか、生まれたばかりの赤ん坊に「ピーナッツ」とあだ名を付けていた。
なんだよ下ネタかよ
と思ったが、話を聞くとピーナッツは、土に植えたら勝手にすくすく、力強く育つ。
息子もそんな風に力強く(あまり手間がかからず)に育ってほしいという想いがこもっているという。
ちなみにジャイアンの奥さんは、とても美人である。ジャイアン自慢の奥さんである。
なぜジャイアンを選んだのかと聞いてみたくなるほどである。
青島で自慢の奥さんを撮影するジャイアン氏。
↓
ジャイアンの奥さん愛、赤ん坊愛は凄まじく、
「赤ん坊が自分に似ないで、奥さんに似て足が長くて良かった。」
というジャイアンの足が短いことを笑えばいいのか、
いやいやこんなちっちゃい赤ん坊、足の長さ皆さん大体一緒ですやん。
と突っ込めばいいのか。
対応に困る愛の篭った発言をしてしまう位である。
(↑足の長いピーナッツ氏と筆者。そう言われると足が長く見えてきた)
ともかくジャイアン夫妻と楽しく青島観光をした。
ピーナッツ氏はジャイアンの両親に預けられ、ジャイアン夫妻はつかの間のデートを楽しんでいた。
青島を訪れるのは筆者は初めてだったのだが、ドイツ占領時代の建物が多く残り、ヨーロッパの雰囲気と中国の雰囲気が混ざりあった、とても良い観光地だと思った。
ジャイアンが教えてくれたが、海沿いの一番観光地として価値のある土地が、軍隊だか、国の土地になってしまっているので、本来であればもっと民間企業が開発して、観光地として盛り上がるはずなのに、と嘆いていた。
ちなみにまだ新年二日目ということで、いたる所で爆竹がなっていた。
二級都市でこれだから、一級都市の一部以外のほとんどの場所で皆爆竹を楽しんでいるんだなと思った。
みんな爆竹の赤い残りカスみたいなのを道路に放置して去るので、
自分で楽しんだんだから、ちゃんと片付けろよという目でみてたら、ジャイアンが中国の中でも青島は民度が低いことで有名なんだよ。
と教えてくれた。
ジャイアンの家の爆竹の残骸↓
あなたの家の周りも残骸だらけですやんとはさすがに言えなかった。
Innovate Chinaの季節です(3月24日@CEIBS)
中国の旧正月明けに、深セン→香港→北京と回った。
なぜ回ることになったかというと実は、大学時代の部活同期の結婚式に出席するために、東京に帰る飛行機を探したところ、丁度ぴったり中国の旧正月と運悪く重なってしまい、飛行機代がエライことに。。。
こんなこともあろうかとマイルを貯めてはいたけれど、当然予約はいっぱい。
そこで、もうどこでも良いから中国のどっかの都市から東京に帰れるフライトを探して、たまたま空いてた武漢→成田を予約。
帰りも上海に帰るフライトがいっぱいだったので、羽田→大阪→香港→北京と、もはやなんだかわからないフライトを予約。
いく先々で友人達と飲む旅を敢行したのである。
中には、このブログ経由で知り合ったケースもあり、有難い限りである。
さて、実は筆者しっかりと深センと北京を旅行したことがなかった。
今回まわっていて、率直な感想は以下の通り。
<深セン>
かなり予想通り。
- 深センに関する記事は最近たくさん出ているし、結構期待して行ったので、まあ予想う通りかなという感じである。
- テンセントの本社ビルもすごいけど、アリババのキャンパス(本社)の中に入ったこともかつてあり、ほんと想像のまんまでした。
<北京>
えっ空気きれいじゃね??
- 北京に関しては、2年半前に北京にあるMBAスクールへのキャンパスビジット、そしてその年の年末に面接で訪れていた。
その時の感想は、
「空気悪すぎ、SFの世界かよここは。。。」
という感想で、 気が滅入ってしまい、一切観光はしなかった。
冬だったこともあり、大気汚染にゲンナリしてしまったのである。
それがどうだろう。ニュースでは連日今年の北京の空気は上海より綺麗とみていたが、実際にきてみて、むちゃくちゃ空気が綺麗である。
そして、空気が綺麗なことにより、とても観光意欲がわき、以前全く行く気すら湧かなかった様々な観光スポットをエンジョイした。
かなりいいね北京!
CEIBS主催のグローバルコンペティション
そんなことより来週土曜日にCEIBSのキャンパスにて、Innovate Chinaというケースコンペティションが行われる。
これはCEIBS主催のコンペティションで、世界中のMBAスクールを招待している。
Yale、IE、ESADE、Nanyang、IIMそしてCEIBSが、厳しい予選を勝ち上がり、24日に集結する。
(↓動画も気合が入っている)
www.facebook.com
詳細は、以下のホームページを見ていただきたいが、ざっくりとした概要は、
各チームが今中国でとってもホットなイシューについて議論し、ビジネスアイデアについて、VCはじめとした審査員の前でプレゼンするものである。
筆者は残念ながら、同日に別のコンペに出場するため、参加することは出来ないのだが、これはCEIBSを代表するコンペの一つでもあり、お題が中国のテクノロジーということで、何でもありの世界でとても面白いアイデアが出てくることは間違いないので、もしお時間あって、上海にいらっしゃる方がいれば、是非参加されたらいいと思う。
今回は、一つ下の代のCEIBSの日本人が事務局(出場するわけではなく、主催者側として)で頑張っていることもあり、本当に成功を祈っている。
Innovate Chinaのホームページ
(当日のスケジュール)
こんな感じでCEIBSは色々なケースコンペに出場、主催する機会があり、コンペはMBAライフで外すことが出来ない要素だと思っている。
北京を訪れた際に、北京大学&清華大学MBAの生徒と話しをする機会があったが、各々学生が一学年40人と80人と、少人数のため、ケースコンペに出場するにもチームを組むのが大変で、やはりコンペに出る機会はCEIBSに比べて圧倒的に少ないということだった。