同級生起業家対談 in CEIBS
先日他の国のMBAに通われている方が上海に来たので、ご飯一緒にさせて頂いた。面白かったのが、CEIBSの起業家率に驚いていた。
そのMBAスクールの同級生の多くは、如何に条件の良い大企業に入るかということに執着しているということだった。
起業家対談
CEIBSには既にたくさん成功している起業家がいる。
皆互いに成功の秘訣等を共有することで、自分の事業に繋げようとするとする同級生が多いのだが、その中でも皆話を聞きたいが、なかなか忙しくて彼の話を聞ける機会がないという同級生がいる。
Rolexである。
このブログでも度々紹介している彼。
彼は自分の事業が予想外に成功し過ぎて、忙しくて一つ上の代から我々の代へ一年間Deferしてきた。
また週末や、授業が終わった後に車を走らせて自分の会社がある故郷に戻ってマネージメントをしているので大変忙しく、なかなか彼が捕まらないのである。
ちなみに自分はロレックスと一年以上前から知り合っており、仲が良いのでたまに同級生から彼と繋げてもらうように依頼をもらったりする。
連続起業家のカナダ人同級生
そんな中、連続起業家のカナダ人同級生が、カナダでパン屋事業を開始したので、
是非中国で成功しているロレックスの話を聞きたいということで、
この2人の起業家飲み会をセッティングした。
ロレックスから指定された時間は、9時半からという若干遅めの時間。
さすが人気者、忙しいんだな。と思って9時半になって待ち合わせの場所で待っていても彼は現れない。
とてもデカイ声が、近くの場所から聞こえてきて、行ってみると
ロレックスが自分の事業について、中国語で中国人同級生向けに説明していた。
結局彼の講演が終わるまでまって、10時くらいになって近くのバーへ。
カナダ人の起業家の同級生は、弁護士でもあり、現在カナダで新たなパン屋さんの事業を展開しはじめたところである。
これが三つ目の会社ということ。普段は上海にいながらコントロールしているが、夏休み期間以上はカナダに戻ってマネージメントに専念するということ。
彼の悩みは2人の子供と愛する妻のため、安定的な収入が得られる別の道+副業としてパン屋経営もMBA後の進路として考えており、今まさに悩んでいるということ。
更に利益率や売上、今後の事業展開について、カナダ人同級生の状況を聞いて、
自分の経験を元に、自分の意見を述べるロレックス。
そして最後にロレックスから飛び出したカナダ人同級生への最強のアドバイスが、
明治維新の精神を学べ!!!
というものだった。
本当は、今回のブログで先月行われたYear End Partyの紹介をしようと思ったのだが、
ロレックスに多くの字数をとられてしまったので、Year End Partyについては次回紹介したいと思う。
ちなみに彼は日本製の洋服を愛用している(EVIUS)。
派手な服を来たほうが、若くみえるからという理由だった。
ドSな教授
先月末に1泊2日で、アリババ主催のGlobal Smart Logistics Summitに参加+アリババ村(アリババの抱えるたくさんのビッグデータ会社や関連会社)の訪問とアリババ本体の訪問をしてきた。これは、CEIBSのロジスティクスクラブの活動の一環である。
丁度日経新聞にも、アリババとテンセントが時価総額で世界トップ10に入っていることが記事になっていた。
この2日間はまさにLife Changing Eventだった。
アリババとテンセントはほとんどの日本人が過小評価していると思う。
筆者もCEIBSに入学するまでは、宇宙人みたいな中国人(ジャック・マー)がやっている怪しい会社としか思っていなかった。
今度改めて、アリババの解説と合わせて先日の2日間を記事にしたいと思う。
ドSな教授陣
Term 4は授業の負荷は大分下がり、ICSPという実際の企業へのコンサルプロジェクトの占める割合が高い。
同級生は皆、インターンを夏休みの前に既に始めているものもいれば、更に良い機会を狙ってまだ貪欲にインターン探ししている者もいる。
しかしながら教授によっては、とてもドSな教授もいる。
このおっさん(Professor Bala)である。
(大変尊敬しているので同じ写真で二回登場。CEIBSのウェブサイトより)
彼は同級生の中からとても評判が良いし、面倒見もとても良い。
彼の家に生徒を呼んで、食事会等も時たましてくれている。
ミクロ経済と、China within the worldという必修科目を担当しており、彼のお陰でミクロ経済が好きになったという人は少なくない。
しかしながら、多くの同級生はTerm 4になって気付いた。
彼はドSである。
彼の課題のテーマそれ自体は重くないのだが、彼の課題はタイムリミットが他の教授より厳し目に設定されることが多い。
例えばTerm 4の中であった一つの課題に、夕方5時に課題が発表されて、翌日の夕方5時までに提出というものがあった。
これはこの科目の中間試験の役割も兼ねているので、皆真面目に取り組んだのだが、
翌日皆授業がみっちり入っており、筆者の場合、朝11時から夜7時過ぎまで授業があったので、翌日の授業が始まる11時前までに課題を終わらせなければならない。
2つのとても自由度の高い中国経済に関するテーマについて、各々1,500字でレポートを書かなければならない。
結局夕方5時に課題が与えられて、リサーチを開始して、2つのレポートを書き終えたのは朝の7時だった。
翌日は久々に皆疲労困憊で、Term 1のときのような教室の状況だった。
↑Term 1の写真を再掲
この教授の課題はこれに限らず夕方に課題を出して、翌日の授業でプレゼン等が多い。
前もって課題を出してくれればなんてことないのに!!
彼はこうやって学生をいじめ抜いて鍛え上げることに快感を覚えているに違いない。
何度も言うが筆者は本当に彼を尊敬していて、彼のお陰で毎日興味をもってFinancial Timesを読む癖がついた。
↑こちら中国で大ヒット中のインド映画DANGAL
コンサルプロジェクト
筆者は中国にいる間基本的に財布を持ち歩いていないが、
たまに本当にたまに、例えば、日本人であまりWechat Payを使っていない人と飯を食べる際に割り勘等する場合に備えて財布を持ち歩くことがある。
財布を持ち歩くのが恐い
半年間財布を持ち歩かない生活を続けた結果、それに慣れてしまったため、たまに財布を持ち歩くととてもソワソワするようになった。
財布もってるってめっちゃ危なくね??指紋認証もパスコードもついてないし、落としたらアウトじゃん。でかいし。
ちなみに電子マネーで生活の全てをカバーする際の最大のリスクは何と言っても
スマホの電池切れである。
財布も持ってない、電池もそろそろ切れる。
やばいタクシーにも電車にも乗れない。。。
こんなシチュエーションに直面したことは、中国在住の方なら結構いるはずである。
小生が持ち歩いているのは小米の下の携帯用充電器である。
ちなみに中国人のスマホ依存度が上がるにつれて、カフェで充電器貸してくれと
全然知らない中国人に話しかけられる頻度が増えた気がする。
新手のナンパとも言える。
Integrated China Strategy Project
多くのMBAスクールにもあると思うが、CEIBSにもMBAで学んだ知識を実際の場で活かすべく、実際の企業へのコンサルプロジェクトがある。
また、企業側もタダでCEIBSの学生と教授の力を借りる事ができ、その企業の課題を解決するべく働いてくれるのでWin-Winという訳である。
どうやって学生がプロジェクトにアサインされるかというと、
まず学校側が企業名は伏せた上で、各プロジェクトのタイトルと概要の一覧を学生にアナウンス。
その中から、学生は各自でチームを組んで、興味のあるプロジェクトに応募する。
必要数の倍以上の応募が、企業側からあり、学生はかなりの数の中から選ぶことが出来る。
今年は、半数以上がビッグデータ関連のプロジェクトだったように思う。
優秀なチームメイト
結局小生は、中国人3人と韓国人1人とグループを組み、某大手外資系企業のビックデータを使った中国進出のお手伝いをすることになった。
メンバーのプロフィールは、中国人3人は、起業家の中国人男子(イギリス育ち)、ヘッドハンターだった中国人男子(イギリス育ち)、コンサルの中国人女子と、韓国でデータアナリストだった韓国人男子(アメリカ育ち)という感じである。
このチームの特徴としては、何と言っても良くも悪くも無駄な労力は割かないということがあげられる。
皆、他にも色々やりたいことがあるので、あまり意味のなさそうな課題等は最小限の労力でクリアしようとする。
圧倒的なその場力
しかしながら、このメンバーで作業をしているととても感じることがある。
プロジェクトの進捗の過程のプレゼン等、頻繁に教授やメンターの前でプレゼンする場があるのだが、そのQ&Aの中で自分の能力の低さを痛感する。
パワポの準備や、プロジェクトの下調べ等、圧倒的に自分が時間を割いて理解度が高いはずで、プレゼン前も、チームメイトから超基本的な質問を受けてこいつら大丈夫かと思うことが多々ある。
しかしながら、実際Q&Aセッションで専門家から鋭い質問がバンバン飛ぶと、間髪入れずにチームメイトがスラスラと応えていく。
実際よく聞くと、今までチームの中で議論していた内容とは全然違ったりするのだが、
有る事無い事おりまぜ、その場で専門家をねじ伏せていく姿に自分の実力不足をプレゼンの度に感じるのであった。
このその場力みたいな能力は、海外で教育を受けてきた学生は比較的高いような気がする。小生は残念ながら、この能力に劣るので、しっかりと人の何倍も準備するしかない。