CEIBS MBA日記

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CEIBS MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

ロレックスのパン屋

MBAライフ

中国では基本的にWeChatというアプリで友人同士連絡を取り合う。日本のLINEの位置付けだが、WeChat Paymentという決済機能がかなり浸透している分LINEより大分使う場面が多い。

さてこのWeChat内でもLINE同様に仲の良い人たちでグループを作り、チャットを繰り広げる。もちろんCEIBS同期のグループもあるが、中国人は日本人以上にチャットをする。あまりにも皆が呟くので(もちろん中国語)、見るのが面倒になり最近はほとんど確認していない(ごめんなさい)。

そんな中先日一人の中国人がコンタクトしてきた。彼の名はロレックス(英語用の名前)、日本に大変興味があり、グループ内で日本人らしき自分を見つけてコンタクトしてきたとのこと。とにかく日本の歴史が大好き、独学で日本語を勉強している。

そして彼はClass of 2017(一つ上の代)で入学していながら、自分のビジネスが忙しくなり1年休学してClass of 2018の自分の代に入るということだった。丁度Class of 2017の先輩方がロレックスの地元付近を今週末観光に訪れるからお前も飛び入りで来いということで、急遽一昨日・昨日と行ってきた。

 

ロレックスの店のある町「浙江省 嘉興」は近くに水郷や中国共産党発祥の地があり、CEIBSの先輩方は土曜日にこの中国共産党発祥の地を廻るとのこと。自分は前入りしてロレックスと親睦を深めることにした。

嘉興へは上海から車で2時間程度。高速鉄道を使えば30分程で行けるため今回は高速鉄道を利用。

f:id:ceibs2018:20160605192341j:plain駅はいつ行ってもすごい人。ちなみに高速鉄道はかなり時間に正確で、内装・外装も川崎重工製の日本の新幹線がベースとなっており、日本の新幹線そっくりである。

 

ロレックスの実力

さて駅に着くとロレックスが迎えにきてくれており、感動の初対面を交わした。まずはディナーに行こうと彼の外車でおすすめの日本料理屋に向かうことにした。

が、道中はずっと演歌爆音である。戦国時代の歴史の復習くらいはしていたが演歌の練習までは準備していなかった。完全に油断していた。宇多田ヒカルが聞きたいとは言えなかった。

ディナーはなんとすき焼き、ステーキ、寿司、お刺身を同時に食べた。食事の間中、縄文時代から始まり明治維新まで歴史トークが弾んだ。私立理系、センター試験は現代社会の自分よりもロレックスの日本の歴史に関する知識の方が上であることは明白であった。明治維新が終わったあたり彼の店に行くことにした。

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ロレックスは大学在学中に会計士の資格を取り、卒業後3年間父親の会社(薬局)で働く。その後グローバルな経験と、人脈作りを目的にCEIBSを目指し、合格。また合格後に兼ねてより温めていた事業を実現するべく、昨年4月に自分のパン屋をオープン。店のデザイン等全て自分で手がけ、厨房のキーマンなどは自分で探して引き抜いてきたという。この1年間で一気に7店舗まで増やした実力者で、今年28歳になる。

 

WHY パン屋

友人の父親がパン屋をやっており、大学在籍中に利益率の高さを知り興味を持ったのがきっかけ。彼曰く「中国のパン屋は日本より30年、韓国より20年、台湾・香港より10年遅れている」とのこと。中国は人口に対するパン屋の数がまだまだ少なく、これからどんどん伸びるという。また彼は上海や北京といった一級都市をターゲットにはしておらず、人件費も土地も安い田舎のエリアをターゲットとしている。元々独立志向は強かったが、彼の父親も薬局を70店舗経営しており、彼の父親の影響を受けない別の都市で自分の力で成功したかったため、地元とは別の都市で起業したとのこと。

昨年CEIBSの授業が始まってからは別の人に経営をお願いしていたが、上手くいかず今年1月にCEIBSを休学して1年間事業に専念することに。結果一気に7店舗まで増え、営業利益も倍増しているというのだから驚きである。この1年間でまたCEIBSに戻って勉強する間に事業を任せられる人を育てるという。

彼と話しをしていると、偉大な父をリスペクトしつつも、二世のようにはなりたくはなく、自分の力で成功して自分の実力を証明したいという気持ちを強く感じた。 

CEIBSに行けばこんな猛者がうじゃうじゃいるのか、最高に刺激的な環境だ。ちなみにロレックスの彼女は弁護士で、とても可愛く自慢の彼女で結婚も考えているということで写真を何度も見せられた。翌日同級生に去年と彼女が違うと突っ込まれていた。

 

翌日はClass of 2017の共産党発祥の地を巡るツアーに飛び入りで参加させてもらった。皆本当に優しくて初対面であったがすぐに溶け込むことができた。

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とにかく驚いたことは彼らの歴史に対する知見の深さと好奇心である。途中ガイドさんのマイクをつかってCEIBSの学生がガイドの代わりに歴史を説明する場面が何度かあった。
もし日本トリップを企画して、自分は彼らに対してきちんと日本の歴史を説明できるだろうか。。とても不安になった私立理系であった。