CEIBS MBA日記

CEIBS MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

世界のMBAスクールはエグゼクティブ向けサービスで稼ぐ

今週からTerm4が始まった。最近のもっぱらの話題は夏のインターンシップである。
小生は会社派遣のため、インターンには参加出来ないため、インターントークになった際は若干肩身の狭い感じになる。
同級生の様子をみているとコンサル、投資銀行、PE、製薬業界にインターンにいく同級生が多い。

またこのTermでは明確に優先順位が学業から、インターンシップ、卒業後への仕事と移り、Term1、2ではとても優秀だったのに、今のタームでは抜け殻のようになっている同級生もチラホラいる。

エグゼクティブ向けのコース

 

CEIBSには通常のMBAの他に週末だけのPart Timeのコースがいくつかある。
CEIBSの場合、MBA以外のコースは全て、Executive向けのコースとなっていて、Financial MBA(FMBA、中国語)、Executive MBA(EMBA、中国語)、Global EMBA(GEMBA、英語)とある。

一部の欧米の学校がPart TimeのMBAをもっているのに対し、CEIBSが持っておらずその代わりにエグゼクティブのPart Timeのコースが多い理由は、エグゼクティブ向けのサービスの方がより収益性が高いからであろう。
CEIBSのみならず、世界のMBAスクールは、収益性の高いエグゼクティブ向けのサービスの強化に向かっている。

学費の違いは以下の通りである。

EMBA 588,000RMB(=970万円)
FMBA    498,000RMB(=820万円)
GEMBA 628,000RMB(=1,040万円)
MBA      399,000RMB(=660万円) (為替は1RMB=16.5円で計算)

 

そんな言うほど変わらなくね?と思われるかもしれないが、
エグゼクティブコースは週末のみ、GEMBAは月に4日のみでこの値段である。
CEIBSの場合、フルタイムのMBAで稼いでるのではなく(フルタイムは学校のファシリティを存分に利用出来るし、毎日大リーガー並の給料の授業を毎日受けられるし、恐らくトントン、もしくは赤字なんじゃないかと想像する)このようなエグゼクティブ向けのサービスで稼いでいる。
しかも1学年200人弱のMBA生に比べ、エグゼクティブコースは合計で1学年1,000人以上いる。

この他に、企業の幹部やエグゼクティブ向けの研修等も多々やっているが、上記の数字からCEIBSの収益を大体計算することが出来てしまう。

もちろんこれだけの授業料を払える方々だから、社会で既に成功されている方々が更なる知識、ネットワーク構築のためにCEIBSに来ている。
CEIBSの教授陣も、MBA生への授業に比べて、遥かに緊張すると言っていた。

ちなみにエグゼクティブコースは、授業期間中も教室の外に豪華な食事や、デザート等がふんだんに用意される。
こっそり、EMBA生のふりをして、デザートを頂いているのは内緒である。


GEMBAの飲み会にご紹介頂いた。


さてそんな、社会的に既に大変成功されている大先輩方の飲み会にお呼び頂いた。
というのは、日本人の方が一名GEMBAに参加されているからで、日本人繋がりでお邪魔することが出来た。

このようなネットワークの場は大変有り難い。

簡単にGEMBAのおさらいをしておこう。

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月に4日集中的に、CEIBSの上海キャンパス、もしくは世界中にあるCEIBSの他のキャンパスに集合して授業を受ける。
シンガポール、インド、バルセロナ、ニューヨーク等々。世界中で授業を受けられる。
さすがグローバルEMBA。

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平均年齢はMBAで+10歳程度である。

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超有名企業の副社長だった方も。。。

 

実際に飲み会に参加させていただくと、誰もが知っている超有名企業の副社長だった方も。。今はそのポジションを退いて、退職して起業して自分でビジネスを始めたという。

皆さん、とても良い方でMBAの若造と気さくに話をしてくれた。

印象的だったのは、日本人でEMBAに参加されている方が、ホワイトデーの少し後だったということで、しっかりと人数分のホワイトデーを用意されていたことだった。

女性陣は大興奮である。

さすがです社長!!

やはりいくつになってもお菓子攻撃は有効だと再認識した。

 

ちなみに飲み会で使用されたバーは、スポーツバーで、バッティングセンターもついている。
中国では野球は全然盛んでなく、基本的に皆下手くそなので、野球経験者はここに行けばヒーローになれるかもしれない。

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CAGES Bar and Sports

 

CEIBSの売りはエグゼクティブとの繋がり

 

最近強く感じるのは、CEIBSの売りはエグゼクティブコース含めた、アラムナイ19,000人のネットワークである。
本当に繋がりが強く、こんなよくわからないMBAの日本人でも、皆本当に良くしてくれる。
中国でビジネスをしたかったら確実にこのネットワークが活きてくるだろう。

同級生の退学

一昨日金曜日、とうとうTerm3が終了。土日を挟んで、Term4が始まる。残念ながらTermとTermの間に長期の休み等はない。

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(Term3ラストの必修授業の後)

Term4で必修科目の受講は最後になる。Term5以降は交換留学やダブルディグリー等でバラバラになり、実質的に明日から始まるTerm4が皆と一緒に過ごす最後のTermということになる。


休みの間に、CEIBSアラムナイの先輩方のブログを読んでいた。
優秀な諸先輩方でも苦労されていることを確認して、自分でないことにほっとするとともに気付いたことが二点あった。


1.カリキュラムは毎年進化している。

4、5年前の先輩のブログのため、時間が経っているが、CEIBSは貪欲に毎年毎年プログラムの改善を図っているので、先輩方のブログに登場する科目でもうない科目、逆に登場していないけど、今はある科目が存在した。

 

2.当時評判の悪い教授は今はいない。

 

CEIBでは生徒のみならず教授陣も徹底的に評価される。当時の先輩のブログで登場する評判の悪い教授は、今は一人残らずCEIBSには残っていない。
これは、しっかりとCEIBSが学生の声を反映させているということだと思う。
逆に今いるいまいちな教授は数年後にはいなくなっているということだろう。

 

韓国人同級生の退学

 

Term3の中で、事件があった。
我々の同級生から最初の退学者が出たのだ。

 

CEIBSでは成績に関して、厳しいきまりがあり、ある一定以下の成績を下回った瞬間、及び、Term7終了時点でGPAが2.8 に達していない場合、退学となる。

 

今回、同級生の中から初めての退学者ということで、皆驚いたとともに、他の韓国人同級生主導で、何とか彼の退学を阻止するべく署名活動等が行わられた。
結局70%近い同級生が署名に参加したが、援護射撃も虚しく、彼は退学することとなった。

 

彼とは同じグループになったことがないので分からないが、自分の中での彼の印象は商売をして成功して、CEIBSに留学しに来ている、おとなしい韓国人という印象で、特段成績が悪いというイメージがなかったので大変驚いた。

これから受験するアプリカントの方に安心してほしいのは、基本的にはよっぽどなことがない限り退学になるような成績をとることはないので安心して欲しい。

よっぽどなことというのは

1.グループでフリーライドする

何もチームに貢献せずにチームメンバーに乗っかり続けるとグループメンバーからの評価でとんでもない点数をつけられる。

2.勉強をさぼる

外資コンサルや外資系金融機関出身の同級生にとってMBAは楽だと感じると思うが、基本的には、特に今まで日本で育った受け身の教育を受けてきた日本人にとってMBAはとっても厳しい。上記以外のインダストリー出身で純ジャパの場合は、しっかりと勉強する必要がある。

 

ちなみにこれ以外にも、必修科目で十分な点をとれなかったり、個人的な理由で一定期間授業に出れなかった場合(出産等)、留年となる。
翌年同じ科目を受講しなければいけないため、一緒に卒業することが出来ない。
留年者は実は結構たくさんいる。
しかしこれから受けるアプリカントの皆さんは、日本人は真面目なので大丈夫(と信じている)なので、あまり心配しないでほしい。

人事部の重要性 in 中国

今日朝ふとスマホに目をやるとまたしても儀式が始まっていた。

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今回はそこまで有名でない同級生だっため、長時間この儀式が続くことはなく、割りと早めに終わった。
この儀式でその同級生の知名度、人気具合も見ることが出来る。

HR

Term 3で選択した授業の中で、とても面白かった授業の一つにHRの授業があげられる。

筆者は、MBAのケースや会社訪問を通して、中国で成功している企業の、企業文化や社内制度に大変興味を持ち、Term 3でこの科目を受講したが大当りだった。

プロフェッサー自身はカナダ人だったが、とても中国事情に精通しており、ケースの4割くらいは中国ネタだった。
また、最後のグループプロジェクトでは、筆者のグループは筆者がリーダーとなって、ある日系大企業の分析、プレゼンをして、教授とのディスカッションも出来たため、日本企業の人事制度について教授の意見も聞くことが出来とても有意義であった。


中国の労働市場

中国の就職事情、転職事情については、どのようなイメージをもっているだろうか。

毎年たくさんの中国人が海外にMBAとりにっているし、国内も立派なMBAスクールが整備されてきているし、買い手市場なんじゃね?

低賃金の労働者によってIT産業が支えられて(例えば街中の外卖のドライバー)、日本人には想像出来ないくらいITサービスが充実してるけど、今後人口が減っていくと聞くし、今後はこんなサービスも難しいんじゃないか。

そう思っている人もいるでしょう。

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(Source Talent tensions ahead: A CEO briefing | McKinsey & Company)

ところがどっこい上のグラフを見てほしい。

McKinseyのレポートによると、2020年までに、Middle, Lowスキルの労働者の供給は需要に対して更に増えるのに比べ、
Highスキルの労働者の供給は需要に対して更に足りなくなる見込みである。
今時点でさえ、Highスキルの労働者の供給が足りないのに、更にこのレベルの労働環境は売り手市場になるということである。

この外部環境も、CEIBSの卒業生することによって給与がとても上昇する一つの大きな要因である。

 

HRの重要性


加えて知っていただろうか。

 

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(上の資料は少し古めの数字だが)

実は中国の一年間の平均離職率はざっくり19%で、世界で一番離職率(転職率)が高い国である。

つまり今起こっている状況としては、ハイスキルのマネージャー層の争奪戦が企業間で行われており、皆、賃金のより高い会社、高い会社へと移っている状況である。

従って中国で転職はとても当たり前のことである。

だがしかし、あまりにも離職率が高いため、中国企業も賃金以外の何かを充実させ、
自社の離職率を下げようと必死になっている。
当然それで成功している会社もあり、そういった会社がケースとして取り上げられる。

しかしながら中国の例は別だが、国や業界によっては必ずしも離職率は悪者ではない。

例えば離職率が低すぎるため、企業の文化や業態を変えようとする際に、外部からの人材を登用しにくかったり、既存社員の変化への抵抗が激しく、結局変化への障害となるケースも有る。
企業が変わる際に、若干の離職率のアップは基本的には避けられないのである。

各国、各業界で最適な離職率があると思うが、授業を通じて中国の離職率の高さとマネージメント層の人材不足という現実にはとても驚いた。