CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

中国人留学生の覚悟

ここ数日、中国の新聞では中国人の海外留学熱に関する記事が多く見られた。
また、ソフトブレーンを創業された宋文洲氏は、来年中国の世界への年間の留学生が日本の毎年の卒業者の数を上回ることをツイートされている。


アメリカに留学している外国人の3人に1人は中国人

 

2016年度にアメリカに留学した前年度から8.1%増の32万8,547人(前年度は30万4,040人)で7年連続でトップだという。
ちなみに日本人が1万9,060人ということなので、約16倍である。

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2017中国国际教育展 中国赴美留学生数连续7年居榜首_社会

 

超ハイレベル人材が数多く中国に戻り、職探しも激化


一方でこちらの新聞では、以前は一部の上流家庭の子供しかアメリカ留学を志さなかったのに対し、現在は中流家庭の子供もアメリカ留学を目指すようになり、そのため、留学生の帰国後の職探しが、単にアメリカ留学したというだけではスンナリといかなくなっていることを指摘。
国内での留学経験者の就活がコンペティティブになっている点を挙げ、多額の費用をかけて留学させるだけのリターンがあるのか、疑問視している。

あまりに高い投資のために、中国では
「海外留学すれば、6年間で200万元(=約3,400万円) かかるが、中国に帰ってきても月給2,000元(=約3万4千円)の仕事しかない。」
という言葉が広まっているという。

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台媒:大陆留学从精英化走向大众化 求职竞争日趋激烈_新闻_腾讯网

中国人留学生の覚悟


これが本当かどうかはわからないが、この言葉で逆に筆者が思ったのは、
そういった中国の中流家庭(中国の平均年収は7万元(=約120万円)以下※)から、アメリカに留学に行く子供のプレッシャーと覚悟は、日本人のそれとは比べ物にならないないんだろうなということを改めて実感した。
家族の期待を背負って、死ぬ気で勉強している中国人同級生をみて納得した気がした。

China Average Yearly Wages | 1952-2017 | Data | Chart | Calendar | Forecast


また、この記事の中では最後に、中国の北京、上海をはじめとした一級都市での競争はとても激しいが、杭州、武汉といったそれらを追随する新一級都市では競争が激しくなく、高度人材も容易に職を得ることが出来ることに触れている。

そうである、次から次へと超巨大な都市が誕生している都市では、別に上海、北京と場所にこだわらなければ需要は次々に出てくるはずである。

また以前紹介したように、McKinseyのリサーチによれば、少なくとも2020年までに中国では、よりホワイトカラーの需要が供給に対して大きくなり、ブルーカラーは逆に供給が需要に対して大きくなることを指摘している。

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(Source Talent tensions ahead: A CEO briefing | McKinsey & Company)

ceibs2018.hatenablog.com


もちろん、ただ単に留学したといっただけでは良い職を得ることは難しいだろうが、プラスアルファで何かを身につければ、これから中国国内の2、3級都市の発展と、一帯一路構想から生み出される需要で、チャンスは十分にあるんじゃないかと個人的には思う。
何より、超ハイレベルな人材が、更に高みを目指して競い合う中国という国のポテンシャルは本当に計り知れない。

ウィーン(オーストリア)の大気汚染に驚く

今CEIBSの2年生の多くは世界中のMBAスクールに交換留学に旅立っている。
従ってWechatのモーメント(Facebookのようなもの)に皆がアップする画像も、世界中を旅しているようでとても面白い。

また、アメリカで各校かなり離れているはずなのに、頻繁に会っている同級生のモーメントをみたりするとやはりなかなか本科生と馴染めずに苦戦しているのかな等想像することが出来る。

そんななか一人心配な同級生がいる。
それがロレックスである。(ロレックスの紹介記事はこちら↓)

ceibs2018.hatenablog.com

ceibs2018.hatenablog.com

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ロレックスは日本が大好き過ぎて、日本の武士道(とMBA)を学びに早稲田大学のビジネススクールに留学しているのだが、正直授業含め総合的なクオリティにかなりがっかりしており、元気がないようである。
普段はそのようなことを、しかも自分が大好きな日本の、憧れの早稲田大学についてそのようなことを言うようなキャラクターではないので、少し心配している。
詳しいことは分からないが、年末に日本に戻った際に詳しく話を聞きたいと思う。


オーストリアのイケメン首相

先日オーストリアで選挙の結果31歳のセバスティアン・クルツ氏が史上最年少で首相となることが決まった。
タメですやん。

www.bbc.com

実は、この時筆者は丁度、IESEにいる交換留学生7人とオーストリアを旅行していた。
このニュースを知って、無知でドイツ語が読めない我々は、街中でよく見ていたポスターが首相候補のポスターだったことに皆気が付いた。

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皆どっかのモデルのポスターだと思っていたのである。
さてもう一つ、オーストリア旅行中にウィーンに訪れて驚いたことがある。

大気汚染 in Wien

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これは、空港からウィーン中心部へ向かう工場地帯を通過している際に撮影した写真である。
冬のマックス大気汚染が酷い時の北京並に汚染している。

工場地帯を抜けて、ウィーンの中心部に着くと、

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それでも太陽が霞んでみえる。
PM2.5に非常に敏感な我々は、奴らの存在を察知し、数値をチェックしてみると

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やはりやつらがいた。なかなか高い数値である。
ウィーンは8年連続、生活環境世界トップと聞いていたので、少し驚いた。
街中ではもちろんマスクをしている人は見かけなかったが、この数値だとマスクをした方がよい。
こういうところは、日頃中国で洗礼されている我々は即座にマスクを装着。

www.wien.info

ネットで色々検索してもなかなかウィーンと大気汚染を結びつける情報は見当たらない。この日だけたまたま大気汚染が酷かったのかどうかは謎だが、やはり自分の足で実際に訪問してみないとわからないことが多いものだと、そしてどこの都市でも大気汚染の問題は起こり得るものなのだとも感じた。


日本企業が中国企業に勝てない最大の理由

先日バルセロナにCEIBSの教授が来るということで、CEIBSからIESE、ESADEに交換留学に行っている学生合計15人とスペイン在住のアラムナイが集結した。
ちなみにIESEに来ている交換留学生は合計24人だが、その内CEIBSが10人である。
4割以上がCEIBSからという異常事態である。もっと交換留学生が多いかと思ったら意外と少なかったという印象だ。

MBA各代のスーパースター


(バルセロナでのCEIBSギャングによる夕食の様子↓)

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さてその夕食の中で、一人一つ上の代でもうCEIBSを卒業しているアラムナイでたまたまバルセロナに出張で来ていて参加してくれたスペイン人のアラムナイがいた。

MBAにいると、勉強だけでなく、ソーシャル面やリーダーシップ、人格も含めてこいつには絶対に勝てないという、スーパースターに出会う。個人的には、日本の教育からはなかなかこういう人は出てこないんじゃないかなと思う。
彼は一つ上の代のスーパースターの内の一人である。

ceibs2018.hatenablog.com

 

スーパースターをかき集める中国企業

 

実はそのようなスーパースターを中国企業が必死にリクルーティングしている。
その内の一つがアリババである。
彼はアリババのリーダーシッププログラム(LDP)に合格し、今アリババで働いている。
日本では全く知られてないが、数年前から、アリババは外国人(中国人以外)だけが応募可能なリーダーシッププログラムを開始した。
ハーバードやスタンフォードといった一流大学院(大学院卒であることが必須、学部は不可)を出ていることが条件で、年々応募者は増えているが、昨年は6000人ほどの応募の中から、30人の猛者が選ばれている。

それに選ばられると、1年間アリババ本社でジャック・マー(アリババ創設者)の膝下でトレーニングを積んだ後、基本的には母国に戻り、母国でアリババの普及に務める。
スペインはアリババの重要なターゲットであり、彼は非常に重要な使命を負っている。
ちなみにアリババのリーダーシッププログラムに一番多く人材を輩出しているのが、CEIBSである。中国のカルチャーを理解し、すぐに溶け込める(中国語もしゃべれる)外国人は多くなく、CEIBSから毎年2−4人程度アリババのLDPにいっている。

もう一人一つ上の代からCEIBSからアリババのLDPに行ったアメリカ人の女性もCEIBSではスーパースター的な存在である。何をやってもスーパーで、こういう人材をかき集めているアリババは本当に凄い。
こんな無敵のスーパーマンが無数にいる企業に、どうやって勝てるのだろうか。。。

ALIBABA GLOBAL LEADERSHIP ACADEMY

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アリババ18周年

突然だが下の写真はなんだかわかるだろうか。

 

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どっかのアイドルのコンサートではない。

こちらも日本では全然知っている人はいないと思うが、先日アリババの本社でアリババの従業員数万人を集めて、毎年恒例のアニュアルパーティが行われた。

(動画はこちら↓)

www.youtube.com


ジャック・マー(アリババ創設者)がマイケル・ジャクソン風に踊り倒している。もうめちゃくちゃである。


スーパースターにも欠点が

こないだ出張に来ていたアラムナイと飲んでいて、このアリババのパーティの話で盛り上がった。そして何と彼はこのパーティで数万人の前でスペインの歌を歌ったらしい。

ともかくこのパーティで歌うことが決まって、一度試しにアリババの責任者の前で彼は歌ったらしいが、責任者は彼の音痴具合に驚愕したらしい。

スペイン語の歌で、その責任者は中国人でスペイン語が分からないにも関わらず、彼の無茶苦茶な音程はそんなものをすっ飛ばしてユニバーサルなものだったらしい。

そこで、なんとアリババは、歌の専門家を彼につけ、一ヶ月間歌の稽古をさせた。そこまでするか身内のパーティで。。。

結果、音痴が解消し、晴れ晴れとして役割を果たし、唯一の欠点を克服し完全無敵のスーパーマンとなった彼の写真がこちら↓

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明らかに晴れ晴れとしている。
仕事に関係ある弱点のみならず、仕事と関係ない弱点でも見つけ出し、それを直して最強の人材となることを求めるアリババ、、、恐るべし!!

ともかく、平凡な日本人の筆者には想像出来ない世界がそこには広がっているんだろうなということだけは、彼と飲んでいて伝わったのであった。