CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

私費と社費とマヨルカ島

IESEに交換留学中に、想定外の良い出来事があった。
それは、今の会社の元同期が同じタイミングで、IESEに留学していたことであった。
ここでは仮名でカツオとしておく。
カツオは、筆者が今いる会社を辞めて私費で筆者の一つ下の代でIESEに留学していた。

しかし当然ながら彼は1年目で必修科目に加えて、インターン(職)探しと大変多忙で、なかなか相手にしてもらえず、年末の学期が終わってようやくカツオも時間が出来、一泊二日の弾丸で小生のIESE卒業旅行も兼ねて2人で旅行に行くことにした。

はっきり言って、場所なんてどこでも良かったが、近場でバルセロナとは違った雰囲気の場所ということで、マヨルカ島をピックした。

カツオとは大学は違えど、なんと偶然にも同じスポーツ(ラクロス)を大学時代にやっており、共通の話題が盛りだくさんであった。
(全然関係ないが、MBAに来ている人でラクロス経験者は多いように感じる。前の学期も、今の学期もCEIBSに交換留学に来ている日本人の方はラクロス経験者である)


マヨルカ島はスペインの中の沖縄的立ち位置と聞いていたが、さすがに年末はマヨルカ島といえどまあまあ寒く、観光はオフシーズンっぽかった。
そこで我々は、基本的に食べることに専念した。

↓こちらが泊まっていたAirbnbのオーナーから教えてもらった超絶うまかったレストラン。

www.tripadvisor.com

 

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これはまた別のレストラン。

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ちなみに最後のは、マヨルカ島は全然関係なく、バルセロナに戻っきて、腹が減ったということで中国人の経営している日本料理屋で食べた謎のどんぶりである。
この旅行中で一気に太ったと思う。


衝撃的だが、マヨルカ島についてこのブログで紹介するのは、以上で終わりである。
とにかくご飯が美味しい島であった。

 

カツオとのドライブ道中

カツオがMBAを志しているのを知ったのは、筆者のMBA受験が終わってからだったように記憶している。
基本的にMBAを受験する人は、直前まで会社には内緒で準備する。
筆者がMBAに行くことを知ったカツオと、久々に会社の昼飯に会社近くでラーメン(デブまっしぐら)を食べながら、実はカツオがMBA受験に備えて、筆者がMBA受験の準備を始めるはるか前から、コツコツ準備をしていたことを知った。

<第2話> 社費留学制度を作る |

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とても衝撃を受けたのを覚えている。
基本的に我々の属している業界で働いている人は、安定志向の人も多いからか、会社をやめてまでMBAを志す人はとても少ない。
日本人のみならず、MBAの同期をみても同じようなバックグランドの人はとても少ない。

そんな周りは今の会社でずっと勤め上げようとしている人達が多い中、生活費含めて2千万円以上払ってでも、リスクをとって留学しようとしている覚悟に、また前例もほとんどないのに、長い月日をかけて着実に目標に向かって努力していたのかと、カツオの秘めたパッションに、ただただ驚き、一方でこんな熱いやつが近くにいたのかととても嬉しくなったのを覚えている。

マヨルカ島では、車で移動する時間が多く(筆者は、国際免許を持っていなかったため、もっぱらカツオ運転)、移動中はApple Musicでひたすら宇多田ヒカルを流しながら、多分80%くらいは我々の将来について話をした。
残りの20%は飯とダイエットについてである。

「いやーこんだけ食ったら明日からダイエット頑張らなきゃな。」

無論意図的なダイエットなんてしたことは2人ともない。
ちなみにどうでもいいが、自分はストレスがかかると痩せるタイプでMBA受験時や、MBA最初の1年は激やせした。カツオは基本太るタイプだが、IESE内の食堂が夜はやっていないこともあり、うまいこと最初の半年は体重をキープした印象である。



将来の話については、どれだけ話をしても全く結論は出なかった。
明確なのは、自分は会社に戻って、カツオはもう戻らないということだった。
そこが出発点となって話が進む。

カツオとのトークの中で3つ気付いたことがあった。

1.  2人とも人生1回ということを強く意識している。


筆者は社会人4ー5年目の時に、社会人ラクロスチームの先輩が癌で亡くなった。また、カツオも父親がまだカツオが小さい時に亡くなっていた。

これらが影響しているからかは分からないが、割とほかの同世代よりも、明日死ぬかわからないからチャレンジしたい、世界をみたいという気持ちが強い方だと思った。

だって人生1回だし、サラリーマンやってたら、海外でMBAとりたくね??
だよねだよね。
こんな感じの共通認識である。とても気持ちが良い。

2. カツオの会社愛が凄まじい

この旅行中、彼の口から、やめた会社に対する悪口は一度も聞いたことがない。
むしろ出てくるのは、会社に対する感謝と、会社の未来に対する心配であった。
もう辞めているのに。

これは、結構日本人独特なのか、少なくもうちの会社を離れる若手は皆そうな気がする。辞めても会社が大好きである。
なぜこんなに会社が好きなのに、辞めたのかと思うほどである。
きっとそれ以上に色んな世界が見たいという気持ちが勝ったということだと思う。

これは会社としては活用しない手はないと思うが、今のところ制度は整っていない。
今後事業環境が大きく変わって、中の人材だけでは対応出来ずに、色々な経験を積んだ人材となった時に、彼らが必要となるはずである。

もう一社にずっと骨を埋める時代では間違いなくないので、前にブログでも書いたけどアラムナイ(卒業生)マネジメントは絶対に必要になる。
じゃないと数年後に、会社を背負っていく我々世代が困る。

ceibs2018.hatenablog.com

 

3. やっぱりMBAは私費の人のためのもの 


これはカツオと話す前から感じていたが、彼をみているとやはり強く思った。
退路を絶った人たちの真剣勝負。それがMBAの醍醐味であり、本質なんだと思う。



カツオはいつかは会社に恩返しがしたいなーと数え切れないくらい言っていた。
録音しておけば、数年後カツオがスーパーマンになった時に呼び寄せる道具に使えたのに失敗した。

また数年後に、ビックになったカツオと宇多田ヒカル聴きながらどっかドライブしたい(上海は危ないから上海以外で)。