CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

上海でおすすめのお土産(ゾッターのチョコレート工場)

中国はお土産不毛の地?

友人が上海に遊びに来て困るのが、何かお土産を買いたいんだけど、何が良いかなと聞かれることである。

お茶好きな方ならお茶でもいいし、パイナップルケーキが好きな人なら(メイドイン台湾の)パイナップルケーキがおすすめだが、上海のおみやげとなると。。
実際、「中国 お土産」でググるとやっぱり「お茶」がたくさん出てくる。

多くの日本人がそこまで中国の食に対するクオリティを信頼していないので、中国産のお土産をもらっても、という日本人の方が正直多いのではないだろうか。


 

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そこで考えた方を変えて、
欧米のブランドで上海に進出してきているけど、まだ日本には進出していないブランド
をお土産にする作戦を最近実践している。

アジア最大の都市上海に東京より先に出店するブランドは多い。

ゾッターチョコレート(zotter)

zotterというチョコレートもそんなブランドの一つである。
実は今は日本でも購入することは可能なのだが、とても高いし、専門のショップはない。
上海には大きな工場を構え、ここで工場ツアーを楽しむことも出来る。

ゾッターチョコレートは一言で言うと、
オーストリア発祥のオーガニックチョコレートメーカーで、半端ない数のチョコレートの種類があり、一つ一つのチョコレートにストーリーを持たせているハイエンドのチョコレートメーカーである。

(詳しい解説は以下ゾッター日本語ページより引用)

zotter

長い伝統を誇るオーストリアのチョコレート文化の最先端に位置するゾッター社。その工場は、オーストリアのトスカーナともいわれる農業州シュタイアーマルクの、なだらかな果樹園の丘に囲まれた素晴らしい自然環境の中にあります。

画像2エコロジー意識を徹底させた自社工場で、カカオ豆の焙煎にはじまる全ての生産工程(BEAN TO BAR)を自前で行っているゾッターは、世界でも希有なアルティザンチョコレートメーカー。食品衛生、そして環境保全の意識レベルが極めて高いオーストリアでも、その徹底ぶりにおいてユニークな存在です。

画像3このユニークな工場を本拠地として、創業者ヨーゼフ・ゾッターは中南米各地のカカオ栽培地域を毎年訪れ、高品質のクリオロ種およびトリニタリオ種のカカオ豆を、ニカラグア、ドミニカ共和国、パナマ、ペルー、ブラジルなどから調達しています。これらはすべて、有機栽培*およびフェアトレード(BIO & FAIR)の認定を受けたカカオ。また、単にフェアトレードカカオを購入するだけでなく、2006年からは毎年、ニカラグアにあるカカオ農園の生産者と親しく交流し、現地で技術指導も行なうなど、人と人とをつなぐ形で、カカオの栽培から製品になるまでの全てのプロセスを、ヨーゼフ・ゾッター自身の目で見届けています。

画像4BIOでなければ、自分が作ったチョコレートを買って下さるお客様に対してのみならず、カカオや砂糖を作る生産者の人達、そしてそれを育む土地に対してFAIRではない。BIOとFAIRは切っても切り離せないというのが、ヨーゼフ・ゾッターのフィロソフィー。持続可能な地球環境を維持するために欠かせないこの二つの要件を同時に満たし、なおかつエコロジーに徹した最新の設備で作られるゾッター社のチョコレート製品は、日本の消費者の皆様の高い要求に、安全面においてはもちろんのこと、おいしさ、さらには楽しさ、美しさという感性のレベルにおいても、十分にお応えします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はこの創業者の一族がCEIBSのアントレプレナーの授業に、実際に海外の企業の中国進出の事例として来てくれて、そこでこのブランドを知った。

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(↑授業に来てくれたJulia Zotter氏(左)とお父さん 写真はzotter HPより(バックがチョコレートシアター))
チョコレート大好きの筆者は早速上海のゾッターのチョコレート工場見学に行くことに。日本語でこの工場見学の情報がネット上に見当たらなかったので少し詳しめに書いておく。


トリップアドバイザーからチョコレート工場ツアーを事前に予約することも出来る。

www.tripadvisor.jp

大人180元(約3,000円)、子供120元 (約2,000円)。ちなみに中国語が使える方は、こちらから少しだけ安いチケットを購入可能。

m.dianping.com

 

場所は上海の中心部からタクシーですぐだが、少しだけ離れた場所にあり、地下鉄等は通っていない場所なので、タクシーで行くようにしよう。

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チョコレート工場はアウトレットの一角にドカンと位置している。

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中国語と英語のツアーが用意されている(日本語はない)。

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はじめに、シアターでゾッターの歴史をまとめたムービーを鑑賞。
その後、チョコレートが出来るまでの過程を実際に体験(食)する事ができる。

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まずは、いろんなカカオ。

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カカオだけで食べても、カカオ自体は甘くはないので正直美味しくない(奥の一緒に参加した外国人の方の表情からわかるかもしれない。。。)

 

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どろどろに溶かされているチョコレート。
カカオと砂糖の割合が細かく別れており、様々な割合のこの時点のチョコレートを食すことが出来る。(ココらへんから美味しくなってくる)

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自分で好みのチョコレートを作ることも出来る↓

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このゾーンを抜けると、ここから先はたくさんの実際の商品(完成品)を食べることが出来る。

たくさんの商品が並ぶ↓

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奥では何やらチョコレートの作戦会議をしている。

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ゾッターのチョコレートには一つ一つストーリーが設定されている。
これを知らずに食べるのはもったいない。

例えばこのパッケージは何を表しているかわかるだろうか???

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答えは交尾である。

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これはよくわからないが、太ったおっさん、もしくはバレリーナだろう。

そろそろチョコレートももう食えんと思ってきたところで

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チョコレートドリンク(チョコレート+ミルク)のドリンクバーが登場する。
ここで自分好みのドリンクを作ってくれる。
ここで一旦リフレッシュした後最後に、

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再び色んなチョコレートを食すことが出来る。
ちなみに、制限時間等ないので、ツアーが終わった後にまた逆走して、チョコレートを食べに出かけても構わないよと言われたが、とてもじゃないが皆お腹一杯ですぐに退出した。

ツアーが終わるとお土産コーナー。
ここでしっかりとストーリーを理解したチョコレートを選んで、お土産をあげる人にそのストーリーも一緒にプレゼントしてあげたら喜ばれること間違いなしであろう。

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 ゾッターの戦略

ゾッターはハイエンドのプレミアムチョコレートである。
従ってコンビニ等で買うことは出来ない。
どのようにして上海で広めているかと言うと、

インターナショナルスクールや企業等をこの工場によんで、チョコレート作りを体感してもらい、その体験した人達がインフルエンサーとなり、家庭等でチョコレートを作った体験を広めてくれることを計算しているという。平日はインターナショナルスクールの訪問で予約がかなり埋まっているとのこと。

インターナショナルスクールに子供をいかせるような家庭は、間違いなく裕福なので、そのコミュニティを狙った戦略である。
CEIBSで話をしてくれたのも、MBAの学生に広めてもらえる(小生のように)という効果を狙ってのことかと思う。

ともかくとても美味しいチョコレートなので是非ご賞味あれ。