CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

健康ブームは起業のチャンス

先週、先々週とずっと天気が悪かったのだが、昨日今日と天気が良い。

上海の天気で難しいところは、いくら晴れていて温かくても、PMの数値が悪いと全然気持ち良くない。
ここ先週、先々週とはまさに晴れているけど、PMの数値が高く、気持ちの良くない天気が続いていた。

天気が良い日は外で散歩

天気が良いので、近くのショッピングモール付近をぶらぶらしていると

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はいはい、天気が良いとカードゲームもやりたくなるよね。
割りと大都会のど真ん中なんだけど、裸でカードゲームに熱中する彼ら。

更にブラブラ歩き疲れたのでMobikeのコンペティター(小鸣单车)のチャリンコを見つけ

www.mingbikes.com

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乗ろうとしたところ



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洗濯物干してる!
乗れねーじゃん!

これは新手のMobikeの使い方。街中に溢れたMobikeを逆手にとって洗濯物を干す場所にしてしまおうという逆転の発想。恐るべし中国人。
しかし、この洗濯物ごともってかれちゃったらどうするのだろう。
見るからにもっていかれても困らなそうなものではあるが。。

中国人の健康への意識の向上

中国人の健康への意識は年々高まっている。
MBAの同級生をみても、彼らの身体を鍛えることを大切にしていて、深夜でも早朝でも誰かしらトレーニングをしている。

日本でも報道されているように、特にランニング、マラソンをやる中国人の数はとても増えている。
週末の朝は本当に多くの人がランニングをしている。

中国でマラソンがブーム、原因を分析_新華網日本語

CEIBSでも多くの同級生がランニングをしており、中には中国のみならず周辺諸国のマラソン大会に参加している強者もいるが、彼らの一致した意見が

東京マラソンが一番素晴らしい大会だった。

というものだった。これは日本人として本当に誇らしい。
実際筆者も上海ハーフマラソンに参加したことがあるが、レース後半郊外の工場付近の殺風景な道路を走らされ、もっと景色を楽しみたかったという感想を抱いた。
東京マラソンは参加したことがないが、きっと日本人ならではの細かな配慮がされていて、それも彼らに評価されている要因の一つなんだろうと思う。

カプセルジム

さて、これだけ健康志向が高まるということは、そこにビジネスチャンスが存在するということである。
政府もこの分野の発展をどんどん後押ししており、次々と色々なサービスが登場している。CEIBSの同期や、アラムナイもこの方面で起業する者も少なくない。

再び、天気が良いので散歩を続けていると、

 

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街中に突如大きなコンテナのようなものを発見。間違いなく数週間前にはなかった。
近づいてみると

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なるほど、小型のジムである。
中を覗いてみると

f:id:ceibs2018:20170816204150j:plain本当に必要最低限の機材しか設置されていない。
スタッフも見当たらないが常駐しているのだろうか。
つまり、このジムは超小型で必要最低限の機材しか設置されていないが、24時間いつでも使えるジムなのである。

中国ではこのような余剰スペースが多々あるので、コンテナを利用するというのはなるほどなと思った。

CEIBSの起業家達

こちらは一つ上の代の数人で起業した、スマートジム(↓)。

www.youtube.com

最新のテクノロジーを使って、科学的にトレーニングを進めていくらしい。
トレーニングをする際に、パーソナルトレーナーをつけるのは先進国ではどんどん一般的になってきているが、中国ではそのようなトレーナーを見つけるのが難しい自身の体験がベースとなっている。

子供用スマート時計

われわれの同期の中にもこの分野で挑戦しようとしている同期はいる。

この夏季の期間に学生は何をしているかというと、
1.インターンをする 2.外国人であれば中国の勉強に専念する 3.起業する
この3つのパターンの内のどれかをしていると思う。
意外と多いのが、このまとまった時間で起業してみるケースである。

先日マラソンをしようと外にでると同級生と遭遇し、話をしていると
この夏休みの期間に起業して、子供用のスマート時計を開発しているとのこと。
アプリの画面だけ見せてもらった。

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時計で子供の現在地がわかることはもちろんのこと、
一日どれだけ外で遊んだか、どれだけ日光浴びたか、どれだけ紫外線を浴びたか
等が管理出来、またもちろんPM2.5の数値が高い日は外で遊ばないように警告が出る。
ちなみに時計で通話も出来る。


数人でチームを組んで、主に北京で活動。部品は全て深センから取り寄せているという。

元々この時計の開発に至った背景は、中国ではスマホ依存度が高い子供が多く
外で遊ぶ習慣の無い子供が一定数いる。
彼自身も子供を持つ親として、子供の健康のため、何とか外で遊べるように促せないかと思い、この時計の開発に至ったという。

もう既にテンセントストア(Wechatの会社)で時計自体を売り出しているが、これからアプリと時計自身の性能をもっと高めて、タオバオ含め売り出すという。
彼自身は、卒業までの起業体験としてこれをやっていると言っていた。
もし上手くいかなかったら普通に就職するという。
こういった、休みの使い方もMBAにはあるのかと実感した瞬間だった。