CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

熊本でボランティア(前編)

8月8日に授業開始までの間、2週間程休みがあるので、どこに行こうかとずっと考えていた。というのは8月9日に、事前課題である「会計」と「統計」のテストがあるので、寮に残ってテスト勉強するという同級生が割といて、これはテストの準備をするべきか!?と少し悩んだからだ。

 

気がつけば熊本に

休みがあれば絶対に行きたいと思っていた場所だったので、テストの準備をするかどうか悩んだのはほんの一瞬で、気がつけば熊本行きの飛行機を予約していた。

 

上海からボランティアに参加するなんて偉いね〜と色々な人に声を掛けて頂いたが、距離的な意味で褒めて頂いているのなら、上海/熊本間は約900kmで、実は熊本/東京間とほぼ同じ距離なのである。東北、北海道からこられているボランティアの方々の方がよっぽど偉い。

 

ボランティアに参加した理由

東北の震災の際にボランティアに参加した時も同じ理由だったが、とってもしょぼい。

  1. 同じ日本人の方々が苦しんでいるのに、幸せな生活を過ごしている自分は、どこか震災を意図的に意識しないようにしている気がして、何かものが胸につっかえたような感覚で、その胸のつっかえを少しでもとりたかったから。
  2. 将来子供が出来た時に(現状、独身子なし)、親父はその震災の時に何していたいの?と聞かれた時に、何か回答をもっていたかったから。


全然カッコ良い理由ではない。全く偉くない。

 

ちなみに中国では熊本地震の直後は報道もされていたし、ネット上でも盛り上がっていたが、今は全然報道などはない。

一方で「くまもん」は上海でそこら中で見ることが出来る。多くの中国人にキュートなキャラクターとして認識されていると思うが、そういえば、「くまもん」が日本の熊本県のキャラクターということをみんな知っているのだろうか。上海に戻ったら聞いてみようと思う。

 

前日に行き先変更

当然ながら市町村によって地震被害の深刻さは異なる。筆者の勉強不足、計画性の無さで前日まで現地の被害状況について何も調べずに、「熊本市」のボランティアに参加しようと思って、翌日のボランティアの集合場所の付近のホテルを予約していた。

 

夕方熊本についてホテルに荷物を置くと、せっかくなので馬刺しを食べたいと思い中心部へ。

お腹が空きすぎて一番最初に目に入った「馬丼」の文字の居酒屋に駆け込み、ファンタスティックに美味しい馬丼を食べながら、店員さんと話をしていると、熊本市中心部も被害はひどいが、車で15分くらいいった「益城町」は震源地に近く被害も依然深刻とのことを聞いた。

インターネットで調べてみると確かに益城町のボランティア募集人数は100人と、熊本市の募集人数の30人の3倍以上であることを確認し、ボランティア募集人数は被害の深刻さを示すバロメータの一種でもあろうと思い、翌日のボランティアは「熊本市」から「益城町」に急遽変更することにした。

 

熊本県のボランティア情報

熊本のボランティア情報はホームページから確認することが出来る。

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但し募集は以下のように各市で別々に行っているため、各市の情報は個別にリンクにとんで調べなければならない。怠惰な筆者は一番上の熊本市だけ調べていた訳である。

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しかしながら、前述のように市町によって募集人数は全然異なる。募集人数の少ない場所は早朝にボランティアが定員に達すれば、それ以降その日はボランティアに参加することが出来ない。ボランティアが定員に達したためボランティアに参加出来なかったという人の話を良く聞く一方で、ボランティアが足りない市町もある(恐らく熊本市はボランティア募集人数に対して、志願者はとても多く、ほぼ毎早朝ボランティアの受付を締め切っている)。


現状、各市町のFacebookもしくはTwitterを個別にフォローしなければ分からない募集人数については、このHPで一目で見れるようにしていただけると、ボランティア受け入れ側も、ボランティアする側もミスマッチが少しは減るのではないだろうか。

もちろん物理的な被害のみならず、精神的な被害等様々な種類の被害があり、ボランティアの募集人数はイコール被害の深刻さを表すものではない。

募集人数を一覧表示することで、被害の深刻度に勝手に濃淡をつけてしまうという一面はあるかもしれないが、せっかく遠方よりボランティアに来たのに募集人数に達したため参加できなかった人に会うと、一方で他にはボランティアを必要としている場所もあるのでやりきれない気持ちになる。