CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

海外MBA行って結局どうだったの??(後編)


ceibs2018.hatenablog.com


前回からの続きで、海外MBA行ってよかったと思ってる理由の2つ目から。

2つめは、こういう人になりたいな。という自分の憧れ、目標となる人々に出会えたこと。

頭の良さも、社交面も、ユーモアも全て含めて勝てないなというスーパーマンのようなクラスメイト、OB・OGと知り合うことができ、自分も頑張ってこういう人になりたいなと思えるようになったのは、大きな財産である。

自分のそれまでの経験がとても狭い範囲であったということもあるが、留学中に出会った、全ての項目で飛び抜けている人材にはあまり日本では出会ったことはなかった。

例えば自分の代で、一番尊敬していた、憧れの同級生は、年下の南アフリカの同級生。彼は、公認会計士で、学業もとても優秀で、学年の代表として卒業式でもスピーチしていた。

彼のすごいところは、中国語がしゃべれないにも関わらず中国人コミュニティの中に1人でもどんどん入っていき、中国人の懐に飛び込むことで中国人からも愛されていた。間違いなくとても優秀で頭もキレキレなのだが、たまに抜けたところもあり、そこも皆から愛されていた。そして彼は自分が知る限り、中国人同級生の中国語名と英語名(中国人は自分の英語名を持っているケースが多い)全て覚えていた。
自分はと言えば、同級生の名前がスッと出てこずに、情けなくなった経験が何度もあった。日本人でまだ中国語の名前は覚えやすいはずなのに。。。)

勉強も学年トップにも関わらず、全てのイベントに参加し、リーダーシップを発揮する彼のようになりたいなと強く思ったのだった。

(彼の特集されている記事↓)

poetsandquants.com


3つめは、これはCEIBSでないと得られなかった経験だが、中国の勢いを直に感じられたこと。

例えば、自分の上海生活が始まった2016年2月時点では全く流行っていなかった、シェアリング自転車が、気付けば1年も経たない間に、中国人の足となり、生活の一部となった。また、普及した当初は、法規制やモラルが追い付いておらず、街中に自転車が散乱されているケースも散見されたが、その後、サービスに規制やモラルが追い付き、以前のような状況からはかなり改善された。

更に中国にきて1番驚いたのは、2つ目で言及した自分が絶対に勝てないと思った、スーパースターたちを掻き集めている様子を目の当たりにしたことです。ご存知の通り、テンセントやアリババといった中国企業は時価総額でも世界トップ10に入っていますが、日本人には馴染みがないため、どれだけの会社か正直肌感覚として分からない人が多いかと思う。

例えばアリババ。アリババは世界一流の大学院、もしくは博士課程卒業者を対象にアリババグローバルリーダーシップアカデミーという、幹部候補生用のプログラムを持っている。これは世界中から集められた20名程のエリートたちが、ジャックマーのもと1年間強の特別なプログラムを受け、その後、母国にアリババの普及活動に務めるというもので、日本企業では考えられないような待遇と職域の広さに惹きつけられ、昨年はハーバード等の一流校から6000人程の応募があったという。そしてCEIBSからも先に述べたスーパースター級の逸材がアリババの門を叩いている。

こんな人材を抱えて、かつスピード感ももったジャイアント企業と今後どうやって戦っていくのだ。と恐ろしさすら感じた。

ceibs2018.hatenablog.com

中国の発展具合は、日本人にとっては知らない方が幸せな、ある意味不都合な真実かもしれない。
自分も東京に帰ってきて、やはり未だに中国を下に見るような、何十年も前の感覚を持っている日本人に多く出会う。
実際に中国本土に行って、経済的にも、ITの進み具合に関しても、中国の方が日本の遥か先にいっている現状を見たら、愕然とするのだろうなと思いながら接している。