CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

ビール飲みたいけど、白酒を飲む

中国の旧正月は、中国人同級生の実家でお世話になった。
中国の大晦日にあたる日に、上海から彼の実家のある威海に移動。

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前回の紹介したとおりの方法で、大晦日でもスムーズにチェックインし、ラウンジで遅めの朝飯を食べた。

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中国国内便のあるあるなのだが、なぜかどれだけ短距離の国内便でも、機内でご飯が出て来る。
ここで、彼の実家で盛大なおもてなしを受ける可能性もあり、その際に、あまり食べれないと失礼では。。。と頭を過ぎったが、美味しそうなので、半分ほど食べた。

 

威海につくと、彼は車で迎えにきてくれていた。

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そして、開口一番

「3時半から1回目の夕食。8時位から2回目の夕食がある。」

と告げられた。

 

...先に教えてくれ

 

なんでも1回目の食事は、色んな親戚が集まって盛大にやるもの。
2回目の食事は家族だけで、こじんまりと集まって、餃子を食べるというものだという。

 

大晦日に餃子を食べるのは、有名な話だが、実際に体験出来るとなると心が躍る。
中国語の教科書で序盤に必ず出てくるあれである。

 

さて、お父さんの実家(彼のご両親の家から20分位の場所)に到着。

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ジャイアンのパパ(以下ジャイパパ)とジャイアンのママ(以下ジャイママ)がチャーミングな笑顔で盛大に迎えてくれた。 

中に入ると、何人いるだろう。。。30人は少なくともいる。

ジャイアン自身も半分くらいの人はよく知らないということだった。

 

まさかこの人達全員と一人一人白酒(バイジウ、中国のワイン)で乾杯していくのか。。。??

 

テキトウに挨拶をしていくが、、

 

「方言が強すぎて全く聞き取れない」

 

これ本当に、同じ言語か。。。

 

しかし不思議なことに耳は慣れてくるもので、徐々にジャイアンパパが言っていることが聞き取れるようになってきた。さすが HSK6級もっているだけのことはある。

 

そうこうしている内に1回目の夕食の時間になって、テーブルのセッティングが始まった。30人一片にどうやって、食べるのかなと思っていたら、何と「成人の男性グループ」と「女性と子供」で部屋が別々で会が行われるという。
これはこの地域だけの習わしだろうか。

 

ちなみに席次は、私の右手がジャイパパ、左手がジャイアンという配置である。

ともかくジャイパパがとてもおもてなしをしてくれて、食事もどんどんよそってくれるし、お酒もどんどんついで下さる。

 

威海はこのように、海に面しており、魚介類はメチャクチャ新鮮で美味しいと、有名な地域である。

確かに、むちゃくちゃ美味しい!!

 

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ジャイパパが、「日本人は刺し身が好きなんだろう。君のために刺し身を用意したよ」

 

と言って、用意してくれたものがこちら。

 

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本当にとても嬉しかったし、突然お仕掛けたにも関わらず、感謝しても仕切れない。

但し、筆者はこの刺し身に対して、大変警戒していた。

なぜならば、中国であまり刺し身に馴染みの無い人達や日本料理屋で出る刺し身は完全に凍っているからである。

 

案の定凍っている。
しかし、食べないわけにはいかない。
パクリといくと、

 

からっ!!!!

 

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醤油には予め大量のわさびが投入されており、よく分量のわからないジャイママが気をきかせて大量のわさびを入れてくれていたと思われる。

なんだろう、硬い大根に大量のわさびをつけて食べるような感覚であろうか。

刺し身は凍っていると、全部同じ味に感じる。若干の味の違いも、強烈なわさび醤油で吹き飛ばされてしまう。

 

しかしこの刺し身は筆者としては良かった。
なぜならば、白酒を飲み続け、結構酔っ払ってきて眠くなってきたところに、この辛いものが来たので、意識がすっと戻ったからである。

 

ジャイパパが無性に進めてくる刺し身をケアしつつ。
白酒も裁かねばならない。

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日本人の感覚では、とりあえずビールから始まるが、ここではそんなものはない。
「とりあえず白酒」である。
やっぱり白酒はシンドイわーと思いつつ。
右前方のシニア親戚軍団をふと見ると。

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白酒で乾杯しあっている。。そっとしておこう。

左前方のジャイアンの親戚のヤング成人集団をふと見ると。。。

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ビール飲んでる!!!!

 

まじかよ!むちゃくちゃ飲みたい!

この旅行で確信したが、中国の若者は明らかに、白酒よりもビールの方が好きな人が多い。というかそもそも酒をあまり飲まない人も多いが、白酒大好き最高!みたいな中国人の若者はかなり少数派である。

今までは、ビジネス上、白酒で乾杯して、お互い酔っ払うのが敬意の現れ、みたいな風潮があったように思うが、若手の中国人の酒に対する意識を見ていると、これも変わっていくのは間違いないと思う。

それはさておき、ジャイパパが嬉しそうに白酒を注いでくれる姿をみて、すいません白酒じゃなくてビール飲みたいですとは言えず、大晦日の第1回目夕食は、白酒のみで踏ん張ったのであった。