CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

まさかの中国人認定を受ける

中国人同級生達のビザ問題


日本にいると、あまり意識することはないが、日本のパスポートは最強である。
至る所にビザなしで旅行にいけるし、ビザ取得にもあまり日数がかからない。

一方で中国人同級生達は、ちょっと旅行に行くにもとても大変である。
大抵の場合いちいちビザをとらなければならない。
今年から日本を旅行する中国人観光客に対するビザの要件が緩和されたが、これには中国人同級生達は大変喜んでいたし、周りの中国人をみても、より気軽に日本に旅行に行くようになっていたのを間近でみていた。

www.nikkei.com


忙しく働いていた中国人が、ちょっと時間ができた時に、今までは中国国内の旅行にしか目がいっていなかったのが、急なちょっとした休暇の旅行先として、日本も選択肢に入ることはとても素晴らしいことである。

鬼門のスペインビザ取得

そして、ちょっと前だが、IESEもしくはESADEに交換留学に来ている中国人同級生がとても苦労していたのは、スペインビザの取得である。
あまりにもビザ取得が大変で、半年間のビザ申請を諦め、ちょっと楽な3ヶ月ビザ取得に切り替える同級生が続出した。
そのため授業期間の途中で、ビザが切れるからと帰国する中国人同級生も数人いた。
筆者はIESEの授業期間に合わせて少し長めの半年間のビザを申請するつもりでいた。

あー大変だなぁ、中国人同級生は。
と横目で見ながら、筆者は日本人であることの有り難みを噛み締めていた。
IESEにいる日本人の友人から、ビザ取得に必要な書類等を確認しており、そこまで手間がかからないことが分かっていたからである。
しかしそんな世の中そんなにアマクはなかった。

まさかの中国人認定を受ける

夏に日本に帰る予定はなかったので、上海にあるスペイン大使館で、スペインビザの取得をしようと、行ってみた。

(上海中心部にある高層ビルに入っている↓)

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無茶苦茶混んでる。。。

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何とか順番を待って窓口に行って、ビザを取りたい旨を伝えると、まずメールでアポイントを取ってから出直してこいとのこと。なんでも面接もするとのこと。

むむ面接?友人はそんなことは言っていなかったと思いつつ、おーけー了解了解。
ビザに必要な書類等を揃えたいから、ビザ取得に必要な書類リストをお願いすると、中国人用のリストが。

これ中国人用のリストだから違うよ。日本人と中国人ではビザ取得の要件が違うはずだよと伝えると。

「ここ上海でビザを取る以上同じ要件をクリアしなきゃだめだよ。」

とのこと。。
そんな訳あるか。。こっち日本人だし。
何度説明しても話にならず、だんだんそんな気もしてきて、結局中国人として中国人用のビザ要求をクリアしなければならなくなった筆者。
(ちなみに上海のスペイン大使館の中国人職員は、英語は基本的にしゃべれない。
スペイン語か中国語でのやりとりとなる。)
中国人がスペインビザ取得に必要な書類はこちら。

  • ビザ取得申請書
  • 写真
  • 行き返りのフライト予約書
  • 過去2年間の銀行口座の推移
  • それとは別に、スペイン滞在中の資金を賄えるだけの預金が中国の銀行口座にあることの証明書。
  • 滞在期間をカバーする保険
  • スペインで通う学校からのレター
  • 両親の収入証明書
  • Fukou(中国人の戸籍)のオリジナル
  • 犯罪経歴証明書etc

ややこし過ぎる。。日本人だからFukouそもそもないし。
そして中国の銀行口座にはお金全然入っていない。

とりあえず、とっとと今手に入る書類だけ用意して、最初の面接をセットし、どうしても日本人だから手に入らない書類があると説明しつつ、数回大使館に通って、最終的に何とか手に入る書類だけでビザをゲットするゴリゴリ寝技作戦でいくことにした。

早速近くのスタバからビザ取得したいから、アポイントのメールを送ると、
面接は最速で1ヶ月後になるとの返信が。

一ヶ月後に大使館にいって、必要書類を提出して一発で通るとは思えない。

オワタ(続く)