清華大学出身者には気をつける
<第12話>在学中にママに。クラスメートは、スーパーキャリアウーマン |
ビリオンビーツの同級生インタビュー記事がアップデートされた。
前回のブログ記事で紹介した、ゴールドマン・サックス出身の夫婦である。
もう卒業も迫っているということで、ビリオンビーツでは、もう一人中国人同級生を紹介し、最後は日本人同級生(奥さんは中国人で、北京で起業)のストーリーを紹介して、インタビューシリーズをしめて、最後に小生のビリオンビーツでインタビューを通して思ったこと、MBAを通して思ったことでしめたいと思っている。
ローランド・ベルガーのコンペでCEIBSチーム優勝
一個下の代が、スペインバルセロナで行われた、ローランド・ベルガー主催のケースコンペでCEIBSチームが優勝したと記事が上がっていた。
すげーなーと思って記事を読んでいた。
これは48時間とか、72時間とか、時間制限のある中でのケースコンペティションである。
優勝したチームの感想を以下に引用する。
“Fortunately, we were each able to use our different strengths, cooperate well, and finally complete the task under pressure.”
“I didn’t realize how much we have learnt during the MBA until I did the case competition,” said MBA 2019 Apricot Wilson. “We had to settle down for 48 hours with only a case study and investor relations material to guide us in formulating a full strategy for Nokia. This pushed me to pull together knowledge from various areas, from accounting to organizational behavior. We didn’t have much time to see Barcelona and I think the trip has to be among the busiest 72 hours of my life, but I don’t think I could have learnt more in such a short time. The trip covered everything from 5G, to life as a strategy consultant at Roland Berger, to paella making courses; it was certainly a busy and fun experience.”
簡単に要約すると「バルセロナ観光する暇のない死ぬほど濃い72時間だったけど、本当にたくさんのことを学んだ」と言っている。
ケースコンペは、もちろんコンペに対するコミットメント具合にも大分よるが、本当にたくさんのことを学ぶ事ができる。
よく知らない分野について、イチから業界、バリューチェーンから調べて、要点を絞って、プレゼンに落とし込む作業は本当に勉強になる。
何より、普通だったら会うことが出来ないような、重鎮が審査員をやっていることも多いので、そんな方々からコメントをもらったり、交流できるのも財産だ。
得てして、MBAの授業の忙しい1年目に、大きいコンペが多いので、敬遠してしまう学生も多いが、無理してでも参加した方が間違いなく良い。
また、企業がスポンサーを基本的にはやっているので、志望の企業がスポンサーをやっていたら、そこの企業へのアピールにもなり、オファーをもらうこともある。
清華大学の出身者には気をつけろ!
さて、そもそもこのコンペに参加するには、CEIBS内の競争に勝って選ばれないといけない。
どんな優秀なチームかと思って、記事の写真をみると
あーなるほど、今年ファイナンスのクラスで一緒にグループを組んで、しゃれにならないくらいに頭良いなと思った中国人がいた(一番右)。
筆者は、中国にきてから中国の大学事情について、友人教えてもらった。
日本人は北京大学や清華大学くらいしか知らない人が多いかと思うが、もちろんそれ以外にもたくさん素晴らしい大学がある。
そして大学でも、学部によって難易度が全然違うことを教えてもらった。
趣味が悪いがその情報と同級生の経歴を照らして合わせてみてみると、なかなか面白かった。「あーこいつは頭が良いと思ってたけどやっぱり」「えっこいつこの名門大学出身なの?!」などなど。
筆者の2年弱、中国人エリート達とサバイブしてきた結論は、もちろん海外の大学出身の中国人もとても優秀だが、こと中国の大学を卒業している中国人に言えることは、
清華大学(特に理系学部、特に特に電子もしくは機械系)出身者
でMBAにきているような人は例外なく、むちゃくちゃ頭が良いという結論に達した。
ちょっと頭が良いというレベルではなく、「むちゃくちゃ」頭が良いというのがポイントだ。
中国のMBAにきて、まじでこいつ頭良いなと思ったら、彼らの出身大学を見る習慣がついてるんだけど、今まで出会った清華大学の理系学部、特に電子・機械系出身者は本当に賢い。
— Hirotaka_CEIBS (@bigmountain29) 2018年3月25日
北京大学、上海交通、复旦大学とか中国の有名な大学あるけど、んっあんま大したことないなと思ったら学部までみるとよくわかんない変な学部だったりする。逆に日本では全然知られてないけどハルビン工科大学の機械系出身者とかもむちゃくちゃ優秀な人多い。
— Hirotaka_CEIBS (@bigmountain29) 2018年3月25日
それくらい、飛び抜けて頭が良い人達ばかりなので、その印象が強く、これからの人生も清華大学の理系学部出身の中国人(外国人は割と簡単に入れるので除く)と出会ったら身構えてしまいそうである。
ゴールドマン夫妻
来週末にいよいよ筆者はMBAライフ最後のコンペに出場する。
そしてその週末が、CEIBSの学生として最後の週末になると想う。上海には卒業式に参加しに戻ってくるけれど。
最後くらいゆっくりしたら良いのにと周りに言われたが、自分が成長できて面白そうなものが転がっていると飛びついてしまう性格らしい。
今回は最後ということもあり、また研究対象企業が中国の飲料メーカーHuiyuan(汇源、香港上場)であるということもあり、更に自分以外のメンバーが全員中国人ということもあり、他の中国人メンバーの了解を取り、チーム内のやり取り、ディスカッションは全て中国語でトライしている(ケースコンペ自体はもちろん英語)。
CEIBSの授業のグループワークの際に、中国人が多くて議論が中国語になるということはあるにはあるが、自分が嫌な顔をすれば大抵英語に戻るし、重要な部分は英語で必ずやる。
しかし今回は、逆に筆者がお願いして、拙い中国語で申し訳ないが中国語でやらせてほしいと逆オファーをしてみた。
英語のディスカッションでも日本語の3倍くらい疲れるが、中国語でのディスカッションはその10倍位疲れる。
何よりディスカッションにのぞむにあたって、しっかりと準備して言いたいことも用意しておかないと、一切貢献出来ないので、準備にとても時間がかかるのだが、とても良い経験をさせてもらっている。
ゴールドマン夫妻に贅沢にガイドをしてもらう
さてさて、旧正月3日目、4日目は武漢に移った。
武漢も中国の第二級都市である。武漢でもまた違う同級生にお世話になった。
彼女の旦那さんが何と日本語がしゃべれるということで、彼女の旦那様も参加頂いたのだが、共にゴールドマンサックス(上海)で働いていたという夫婦である。
ちなみに案内してくれた女子同級生は、MBA在学中に出産も経験しており、中国語だが、彼女のストーリーが先日の女性の日に、CEIBSの学校のコンテンツに載っていたのでご紹介。
↓↓
すげー、あんなにお腹が大きいのにしっかりエクササイズしてる。。。
旦那が昨年末に、ゴールドマン・サックスを退職し、地元の武漢で起業したので、彼女は地元の武漢で職を探しているとのことであった。
結構中国の一級都市は、競争が激しいので敢えて、二級都市、三級都市で起業している同級生も増えてきた印象だ。
詳しくは数日中に、彼女のインタビュー記事がビリオンビーツにアップされるので是非。
大都会「武漢」
上で、競合を避けるために二級都市や三級都市から始めると記載したので、少し田舎なのかなと思われる方もいるかと思うが、そうではない。
もちろんある部分では、まだ完成されていない印象を受けるかもしれないが、むしろ日本の東京以外の都市より大分都会だということが言えると思う。
少し関係するような、関係しないような話だが、日本人と話していてスターバックス リザーブ(スタバのハイブランド)を知らない人がいて驚いた。
なぜなら中国では、スターバックス リザーブだらけだからである。
武漢でふと入ったスタバが、普通のスタバだと思ったらスターバックスリザーブで、雰囲気的に安いコーヒーを頼めずに、オシャレな高いコーヒーを頼んでしまった経験がある。そして同様のことが南京(二級都市)に行った時にも起こった。
これを筆者は中国の無駄にスタバリザーブ問題と勝手に呼んでいる。
ともかく、二級都市にもしっかりとスタバリザーブが進出してきているのである。
一方で、日本は東京以外本当に数える程しかスタバリザーブがないことを先日ひょんなことから知った↓↓
中国武漢(二級都市)出身の同級生が大阪・京都に旅行に行ってて、スターバックス リザーブ(高級スターバックス)はどこにあるかって聞かれたから、ごめん西日本には神戸にしかないわって答えたら、ちょっとの間沈黙が流れた。「嘘だろ中国の二級都市ですら溢れてるぞ」と沈黙が言っていた。 pic.twitter.com/O8NCVdVcfP
— Hiro_Oyama@杭州 (@bigmountain29) 2018年3月3日
同級生の素晴らしいナビがあり、とても楽しめた武漢旅行。筆者が特におすすめする場所は2つ。
1.武漢大学
筆者が訪れた時期はオフシーズンの上に、雨がパラパラ降っていたのだが、それでもキャンパスはとても美しかったし、とても広大で感動した。
武漢大学は中国でもトップクラスに優秀な大学だが、その上こんなにキャンパスが美しいとは。。。
清華大学のキャンパスも広大で感動したが、武漢大学は、山の中腹にあるようなイメージで、坂がとても多く、そのいびつな構造が、逆に素晴らしい景観を生んでいる。
桜シーズンは一般に開放され、とてもこむらしい。
以下写真は、以下ウェブサイトより拝借。
2.The Han Show
これはデキるこの夫婦が、天候が悪いからと予約してくれたショー。サーカスに近い。
下のとてもイカツイ建物の中で行われる。
こんだけ光ってると中に入りづらい。
以下公式サイトと、Youtubeで様子が伝わったらと思う。
えっシルク・ドゥ・ソレイユのパクリじゃないの??
イエス!!
筆者も観ながら中国版シルク・ドゥ・ソレイユだと思った。
実際にトリップアドバイザーにも武漢のシルク・ドゥ・ソレイユとして紹介されている。
細かいことは気にせず、クオリティは高いので、シルク・ドゥ・ソレイユファンは必見である。
ジャイアンの家族愛
先日CEIBSの教授がBloombergに出ていた。彼は以前紹介したこともあるが、筆者の最も好きな教授である。
コチラ↓↓
(動画より一部抜粋)
Bloomberg「前年比GDP6.5%増は、今年も達成可能か?」
Pro. Xu「達成可能だ(楽勝に決まってるだろ、その理由は。。。。)。中国政府が発表した昨年のGDPの伸びが6.9%というのは、私の計算では(間違いなく)大分過小評価している。それ以上に昨年成長していて、中国政府は大分余裕を持っている。関係者もホッと胸を撫で下ろしているはずだ(僕の友達の○○は。。)」
<↑カッコ内はXuが授業だったら言うだろう部分>
筆者のみならず、彼は間違いなく学校で最も人気のある教授である。
彼は中国経済の専門家で、数ヶ月に一回中国経済の見通しについて、キャンパスで勉強会をやってくれる。毎回結構遅い時間だが、かなりの人が集まる。
英語の得意でない筆者が言うのは大変申し訳ないが、彼の特長は英語が恐らく教授陣の中で最もヘタクソであるという点、しかしながら、授業はキレキレなのである。彼の楽しそうに語る中国経済の授業は毎回新しい気付きが満載である。また、学生の質問に対する回答もキレキレで、可能な限り話を膨らませて返答してくれるので、彼がクリアに学生の質問に答えられなかった場面はみたことがない。
英語のクオリティを、授業の質でカバーする素晴らしい教授である。
あーもう1回Professor Xuの授業を受けたい!
1回のみならず、卒業してからも定期的に受けたい!
ジャイアン夫妻と青島旅行
旧正月明け新年2日目は、威海から2時間半位かけて車で青島に行った。
ジャイアン(withジャイアン嫁)の運転である。
ちなみにジャイアンは、一昨年の年末、CEIBSの海外モジュールでドイツに行った際にプロポーズをした。↓
更にプロポーズの一週間後に奥さんの妊娠が発覚した。
本人は順番は一切間違えていないと主張。
そして、今は生まれたばかりの赤ん坊がいる。
ジャイアンはなぜか、生まれたばかりの赤ん坊に「ピーナッツ」とあだ名を付けていた。
なんだよ下ネタかよ
と思ったが、話を聞くとピーナッツは、土に植えたら勝手にすくすく、力強く育つ。
息子もそんな風に力強く(あまり手間がかからず)に育ってほしいという想いがこもっているという。
ちなみにジャイアンの奥さんは、とても美人である。ジャイアン自慢の奥さんである。
なぜジャイアンを選んだのかと聞いてみたくなるほどである。
青島で自慢の奥さんを撮影するジャイアン氏。
↓
ジャイアンの奥さん愛、赤ん坊愛は凄まじく、
「赤ん坊が自分に似ないで、奥さんに似て足が長くて良かった。」
というジャイアンの足が短いことを笑えばいいのか、
いやいやこんなちっちゃい赤ん坊、足の長さ皆さん大体一緒ですやん。
と突っ込めばいいのか。
対応に困る愛の篭った発言をしてしまう位である。
(↑足の長いピーナッツ氏と筆者。そう言われると足が長く見えてきた)
ともかくジャイアン夫妻と楽しく青島観光をした。
ピーナッツ氏はジャイアンの両親に預けられ、ジャイアン夫妻はつかの間のデートを楽しんでいた。
青島を訪れるのは筆者は初めてだったのだが、ドイツ占領時代の建物が多く残り、ヨーロッパの雰囲気と中国の雰囲気が混ざりあった、とても良い観光地だと思った。
ジャイアンが教えてくれたが、海沿いの一番観光地として価値のある土地が、軍隊だか、国の土地になってしまっているので、本来であればもっと民間企業が開発して、観光地として盛り上がるはずなのに、と嘆いていた。
ちなみにまだ新年二日目ということで、いたる所で爆竹がなっていた。
二級都市でこれだから、一級都市の一部以外のほとんどの場所で皆爆竹を楽しんでいるんだなと思った。
みんな爆竹の赤い残りカスみたいなのを道路に放置して去るので、
自分で楽しんだんだから、ちゃんと片付けろよという目でみてたら、ジャイアンが中国の中でも青島は民度が低いことで有名なんだよ。
と教えてくれた。
ジャイアンの家の爆竹の残骸↓
あなたの家の周りも残骸だらけですやんとはさすがに言えなかった。