ウンがつきまくる
年末年始グータラしてしまい、新年一発目のブログの更新が遅れました。読んでいただいている方々には大変申し訳ありません。本年も宜しくお願い致します。
さて、MBA生活もいよいよ最後の直線に入り、最後の学期がスタートし、4月13日(土)には卒業式がひかえている(無事に卒業出来れば)。
このブログも、少なくともそれまでは続けようと思っているが、CEIBS卒業後は、CEIBSでの生活をブログで綴ることは出来なくなるので、どうしようか現在考え中である。
卒業後も必ず、どんな形であれ中国とは関わり続けていくので(上海行きの回数券を購入しており、卒業後も例え日本で働くことになっても中国に通う気満々である)、何かしらの形で情報発信し続けられたらと考えている。
ちなみにこのブログとは別に、連載をさせてもらっているBillion Beatsの方では、着実に毎週同級生のインタビュー記事を掲載している。
尚、今週紹介している同級生は、このブログで度々登場した、同級生100人に学校で一番変な奴は誰だ?と聞いたら、100人がこの男が一番変わっていると答えるだろう。そうロレックスである。
ウンがつきまくる
若干汚い話なので、食事中にここから先は読まないで頂きたい。
IESEに昨年留学中に、重大な不幸な事件が立て続けに起こった。
今回はそれを時系列に沿って紹介したい。
最初の悲劇は、水の都イタリアのベネチアに同級生達と旅行している最中に起きた。
(ちなみに中国にも東洋のベネチアと呼ばれている(?)場所がある。個人的には結構好きである)
ベネチアに行ったことのあるみなさんは、ベネチアの最初の印象は如何だっただろうか。
筆者の最初の印象は、
「ハト多くね?」
である。
ベネチアに限らず、ヨーロッパを旅行していると、どこかの広場にハトが大量に集まっているようなことがある。
そして人々が、何なら笑顔でハトを抱き上げているシーンすら度々目にした。
子供の頃、ハトはとても汚いから触っちゃだめと教わらなかったのだろうか。
ともかく、筆者の最初のベネチアの印象はハト多しであった。
ベネチアは狭く細い道が無数にあり、そこをGoogleマップを駆使しながら目的地を目指す。
ある時、同級生と博物館に向かって歩いているときに、雨の水滴が自分の身体をかすった気がした。
よくよく来ていたコートを見てみると、袖と胴体部分に確かに白い跡が残っていた。
ハトのウン○やん
一瞬でわかった。
実は筆者は、これが人生で初めてのハトのウ○コトラブルであった。
幸い、頭皮直撃は避け、かすっただけの軽傷であったため、同級生に気付かれることなく、博物館のトイレで綺麗にして、何事もなかったかのように観光を続けた。
しかしながらイタリア旅行中ずっと奴の動向を気にするあまり、なかなか楽しむことは出来なかったのは事実である。
しかし、これが悲劇の序章に過ぎないことは、筆者当時知る由も無かった。
第二の悲劇
第二の悲劇は、バルセロナを離れる前日に起きた。
バルセロナを離れる前に、最後に折角だから、グエル公園の有料ゾーンでも行って、いい感じに夕日を眺めてカッコつけることにした。
しかし、またそこで悲劇が起きた。
見晴らしの良い、高台目指して歩いてた時、今度は木の実のようなものが複数降って来たのを感じた。
その後しばらく気にせずに歩き続けていたが、後ろを歩いていたイタリア人の老夫婦から「ミスター!」と話しかけられた。
写真でも撮ってくれと言われるのかと思ったら、彼らは英語が喋れなかったのだが、洋服をよく見てみろとのジェスチャー。
すると、どうだろうコートの右半分は、ありえないくらいなんか動物のウン○まみれになってるではないか。
コートのみならず、リュックサックや、ズボンもである。
ハトのそれの勢いではない。
圧倒的なそれに、老婦人は「マンマミーア」を連呼していた。
この時、ネイティブがマンマミーアという単語をこうやって使うのかと知った。
もっと愉快な言葉だと勝手に思っていたが、老夫婦の悲しそうな表情のマンマ・ミーアを聞いてこんな用法もあるのかと関心していた。
それはさておき、我に帰り。こんな不幸あるか??
しかもバルセロナを離れる前日のグエル公園で。。。
老夫婦はミネラルウォーターとティッシュをくれて、やつの除去作業を手伝ってくれた。
コートは明らかに再起不能だったので、その場でゴミ箱に捨て、本来であればズボンもリュックもその場に捨てたかったが、それは流石に出来ず、老夫婦に感謝を伝え彼らと別れたのであった。
その時、グエル公園の予約してた有料ゾーンはまだ行っておらず、どうするか悩んだが、リュックをわざわざ右手に持ち、付着している側を隠してついでに、ズボンの右半身も隠しつつ、高速で有料ゾーンでグエル公園観光をした。貧乏根性である。
(直撃直後に失意の中高台から撮影した写真↑)
第三の悲劇
そんなこんなで、ズボンもリュックも宿に戻って捨て、
まあこれも断捨離の良い機会と自分に言い聞かせながら、翌日バルセロナ最終日。
朝イチのフライトだったため、Cabifyでタクシーを宿の前に呼んでおり、宿をでてタクシーに乗る、ほんの数秒。距離にして1mというところで、
グチャ
昨日のやつが自分の肩に直撃したのが、瞬時にわかった。
犯人を特定するために反射的に上を見上げると、ハトよりも全然大きい鷲のような鳥が悠々と頭上を飛んでいた。
あーなるほど、どんな動物のかと思ってたら、あんなでっかい鳥のだったのか。
と犯人特定したことで一瞬スッキリしたのもつかの間。
2日連続で、鷲(?)のウン○くらうことなんてある?!
タクシーの中でバルセロナ ウン○ 鳥でググってしまったほどである。
ちなみに直撃を食らったときに、前日に購入したIESE公式トレーナーを来ており、その日がデビュー戦であったが、迷った挙句泣く泣く空港で捨てることにした。
どうやらIESEもバルセロナも筆者には早く出て行ってもらいたかったようである。
逆手に取る
これだけ、ウンがつきまくっていたら恐いものはない。
人生で一度もくらったことない奴らをこの短期間で集中してくらったのである。
言い換えれば、人生で今一番ウンがついている。
ということで、それを実証するべく、大手家電量販店の福袋(抽選型)に並ぶことに。激戦で有名なこの福袋。
格安ということで、正月そうそう抽選券をもらいにいくと、ものすごい人。
家電量販店の人の無線を盗み聴きすると、筆者が並んだ時点で、1000人弱並んでいたらしい。
多くの外国人や、小さい赤ん坊を連れて、並んでいる人(そうすると赤ん坊もカウントされ、抽選券をもらうことができる)も結構いた。
それに対して、めぼしい商品はせいぜい40個程度。
しかしながら筆者は、全くハズレる気がしなかった。
根拠は上記の通りである。
そして
以上新年一発目のブログでした。
コーヒーチャット@東京無事に開催出来ました
とってもタフなMBA期間中に、出産を経験した女子同級生のインタビュー記事をBillion Beatsにアップさせて頂いた。
<第5話>MBA中に出産。それがなにか?家族が支えるMBAママライフ |
もちろん彼女の強い意志がなければ、MBA中に出産も出来なかったと思うが、やはり彼女の家族のサポートがあってこそ彼女もやりたいことが出来ていると思うし、中国の家族間の絆はものすごいなと、色々な同級生を取材するに連れて強く思う。
コーヒーチャット@東京無事開催出来ました!
直前のブログのみの告知で、どうなることかと思っていたが、無事にコーヒーチャット@東京開催出来ました。
今日のCEIBSコーヒーチャットは急な開催にもかかわらず10人以上参加頂けました! pic.twitter.com/5DS3kOdCNt
— Hirotaka_CEIBS (@bigmountain29) 2017年12月23日
昨年同じような時期に、こんな感じで告知して、参加して頂いた方が1人だけだったので、急遽場所を実家に変更したのがとても懐かしい。。。(前年比1000%以上達成)
今回は、NUS(シンガポール国立大学)からCEIBSに交換留学に来ていた方も、お招きして、NUSとCEIBSの違いについてもお話が聞けて個人的にも、とても面白かった。
NUSとCEIBSの違い
もちろんリップサービスもあるだろうが、彼が指摘してくれたNUSとCEIBSの違い3点を簡単に紹介したい。
- 【学生のダイバーシティ(国籍面)】これはやはりNUSに軍配が上がる。CEIBSは半分は中国人だし、アメリカ人、カナダ人といってもABC(American born Chinese)CBC(Canadian born Chinese)だったりするので、数字上よりも中国人が多く感じる。
- 【学生の質】CEIBSに軍配が上がる。ランキングでアジアトップは伊達じゃない。ちなみにCEIBSには交換留学期間にWhartonやLBS等のトップスクールから80−90人位やってくる。トップスクールからこれだけの人数を集められるのは凄いと言って頂けた。ちなみに筆者はIESEに交換留学していたが、同期間に他の学校からIESEに交換留学に来ていた学生は24人(内10人CEIBSから)であるので、如何にCEIBSが交換留学として人気かが分かる。個人的にも中国に興味あるけど、どっぷり2年間はちょっと。。。という人にはCEIBSへの交換留学はとても良いんじゃないかと思っている。
- 【授業の質】そもそも授業の形式がNUSとは異なるので一概に比較は出来ないが、これもCEIBSに軍配が上がる。NUSは講義形式の授業も多くあるのに対して、CEIBSは全てケースディスカッション形式(Harvard、IESEも同様)でその分事前に十分な予習が求められる。交換留学に来て下さった方がとった授業は、どれもレベルが高く、期待通りだったという。
彼イチオシの教授が筆者も大好きなHRの専門家で、2月に東京に来て特別講義をしに来るので、もしお時間ある方は是非!
コーヒーチャットに来ていただいた皆様本当に有難う御座いました!!m(_ _)m
来年CEIBSを受験される方はキャンパスに住んでおりますので、是非お声掛け下さいm(_ _)m
「アライアンスー人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用」はこれからの人事部の教科書
MBAの授業でも、やっぱり普段問題意識を持っているトピックの授業はとても面白いし、頭にすっと入ってくる。
自分が所属している企業含め、多くの伝統的な日本企業が副業の話題を始め、何らかの形で変わろうとしている環境の中で、自分も一企業人として、当然ながら関心があり、組織論等のディスカッションは自分の元職場をイメージしながら議論している。
デジタルネイティブ世代
IESEの授業の中で、面白い授業の一つにManagement Controlの授業があった。
名物教授ということで楽しみにしていたのだが、実際に期待通りTake Awayの大変多い授業だった。
以下の図は、教授が授業の中で紹介していた図だが、自分の中でふんわりと感じていたことをシンプルに表現していて、筆者のお気に入りの図となった。
この図を使って、教授は2つのことを説明した。
1.旧来型企業とイノベーション型の企業
左側は旧来型のヒエラルキーの意識の強い、昔ながらの企業。日本にはこちら側が多い。それに対して、右側は、昨今イノベーションを次々に生み出してる企業。
2.非デジタルネイティブとデジタルネイティブ世代
そしてもう一つは、もちろん個人差はあるし、一概に一括りに出来ないことは最初に述べた上で、左側は50〜60代、右側が生まれた時からスマホがある世代。
そりゃ生まれた時からスマホに触って、世界中の人々とオンラインで気軽に繋がっている世代と、手紙でやり取りしていた世代で、価値観違うに決まってるじゃん。
それを認めた上で、社内の組織作りをしましょうという話だった。
この表見れば見るほど、左側は典型的な日本企業に当てはまるし、右側は一方で今の日本人の若い人が、実際日本の会社で働いてみて、現実とのギャップに苦しむ理由を端的に表しているような気がしてとても印象的だった。
この世代間ギャップのようなものは、常に頭に入れて行動しなけえればいけないと思った。
教授が引用した、この図の元の記事を読んでみると、オンラインサービスの著しい発展に伴い、組織も柔軟に変化していかないといけないが、どのように変われば良いかという話であって、世代間格差という話では必ずしもなかったけど、とてもすっきり整理された図で筆者は気に入った。
企業と個人のアライアンス
MBAの授業は基本的にケース形式である。
事前に学生がケースを読んで、その内容について議論をしていく。
大抵の場合、具体的な「解」は存在しない。
教授もバチっとこれが解答!と述べることはない。授業でのディスカッションを通して、なるほどそういう見方もあるのか、とか学術的にはそういう見解するのか等などの知見を得るのだが、結局どうしたらいいの?!というモヤモヤが残ることも多々ある。(そのモヤモヤが残った状態で、他の授業を受けたり、同級生と何気ない話をしているとふと頭の中に自分なりの応えが浮かぶこともあるのだけど。)
ましてや組織論やHR論は、ぼやけた議論になることが多い。
そんな中、移動中に読んだ「アライアンスー人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用」は衝撃的だった。上に紹介した図よりもすっと頭に入ってきた。
この本は出版されてからずっと読もうと思っていたのだけど、 手にとるのが思っていたより遅くなってしまった。
その理由は恐らく2つある。1つ目は、アライアンスというタイトルから何となく、よくある個人が副業を通して、社外で繋がろう的な内容の本ではないかと勝手に想像してしまっていたこと(実際は全く異なる)。
もう1つは個人的にアライアンスという言葉に、勝手にネガティブなイメージを持ってしまっていたっこと。
勢いを失った日本企業が、勢いのある外資企業に対抗するため、戦いの舞台に残るにはアライアンスを組むしかなく、「仕方なくとる受け身の戦術」、というどちらかというネガティブなイメージを勝手に自分が持っていたからである。
東京糸井重里事務所 取締役CFO 篠田真貴子さん
一方で、この本は絶対に読みたいと思う大きな理由があった。それは監訳者の篠田さんは、CEIBSの授業の中でお話を聞いたことがあったからで、そのときとても感銘を受けたからである。
CEIBSでは毎年1年目の12月に、1週間の海外モジュールがある。
イスラエル、ドイツ、アメリカ、マレーシア、そして日本と選択肢があり、どこも大体一日の半日座学を受けて、半日実際に現地企業を訪問するというプログラムである。
筆者は同級生及び学校に貢献出来る数少ない機会と思い、日本モジュールに参加。日本モジュールを選んだ40人の同級生達を引率し、モジュール後に同級生達を連れてジャパントリップを敢行した。
その日本モジュールの中で、授業の一環で上場前のほぼ日を訪れる機会を得て、CFOの篠田さんのお話を聞くことが出来た。
もちろん全て英語で対応頂いたのだが、会社の説明から、Q&Aまで、2時間以上立ちながら、同級生達のアグレッシブな質問にも、一つ一つ丁寧に真摯にご対応頂いたのが大変印象的だった。CEIBSの授業に対して、とってもシビアな評価を下す中国人同級生達も大変満足していた様子だった。
(今年も一つ下の代が、お世話になったと伺っております。ほぼ日の皆様、篠田様本当に有難う御座います。)
「アライアンスー人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用」はこれからの人事部の教科書
この本が筆者の心に刺さって、フィットした理由は大きく3つあると思う。
1つ目は、この本はとても計算された、無駄のない構成だということ。前半部分で、多くの企業の抱えている問題点を説明し、後半でいくつかの有効な対策・解答を具体的、且つシンプルな解答を示している。
一連の流れの中で、一切不明瞭な点がなく、読み終わった時には頭の中がクリアになっている。
後半部分の具体的な解決方法については、逆にこんなシンプルな解答をなぜ自分は思いつかなかったのかと悔しく思うほどであった。
2つ目は、その与えられた解答の多くが、すぐに誰でも実行可能という点である。
本書の中で示されている解答の多くは、投資にそこまでの費用がかからない、どんな会社でもすぐに実践出来るものばかりなのである。
その中でも筆者が注目したのは「卒業生ネットワークの構築と活用」という解答である。
転職して会社を去る人をどこか裏切り者のように扱う、昔ながらの日本企業の風潮にはとても疑問に思っていた。
実は、自分がIESEに交換留学していた際に、自分の現在所属している会社を辞めて、MBA留学をしに欧州に来ている元会社同期の友人と1泊2日の旅行をした。
そこで実感したのは、彼は本当に会社に感謝をしているし、今でも会社が大好きだということだった。
そしてこれは彼に限らずに、他の当社を辞めた人にも当てはまる。
彼らを生かさない手はないなと思っていたので、すぐにピンときた。
彼らが会社に出戻り出来る環境のみならず、彼らに一緒に今会社が抱えている問題について考えてもらい、何なら必要な人材を紹介してもらう。
会社のことをよく知っている彼らの意見がどんなコンサルタントよりもより効果的に決まっている。
何より、社内にいる人の数より社外にいる人の数の方が全然多い。
これはやるべきではなくて、やらなきゃいけないと強く感じた。
3つ目は、読んだタイミングがとても良かった。日本企業がどう変わればいいのかという点について、ともかく色々考えてはいるのだけど、明確な解答が出てこず、MBAの授業を通じても解決せずに、とにかくもやもやしていた。
そんな時に、この本に出会ったので、とにかくタイミングが良かったのだと思う。
アハ体験(大分古い?)のような、脳内に快感を得ることが出来た。
自分のみならず、考えてもどうしたら良いかわからないというような人や人事部の方は多いのではないだろうか。絶対に読んだほうが良い。
という訳で、自分はこの本は、これからのHRの教科書じゃないかと思った。
そして、ここで紹介されている方法は、HRじゃなくても個人レベルでも出来ることが多い(例えば卒業生ネットワークは、Linkedinですぐにグループを作ることが出来る)。
自分もすぐに実践するとここで宣言して、自分にプレッシャーをかけることにしたい。