もはやMBAの世界ではない、とも確かに思う。
MBAも終盤に差し掛かると、MBA生活や授業を振り返り、MBA開始前に想定していた、自分のMBA Journeyの終着点と、実態のギャップを認識することが多い。
同じようなことを考えているMBA生は多いのではないだろうか。
もちろん良いギャップも悪いギャップもある。
そんな悶々としている中、丁度クローデン葉子さんのこのブログ記事が目に止まった。
筆者の丁度考えていたこととどんぴしゃだった。
以下クローデン葉子さんのブログから引用。
引用始
もはやMBAの世界ではない
と悟ってしまったのは、世界最高峰のビジネスの授業を受けている留学中でした。 同じくソニーからのMBA同期が見せてくれた手の中で怪しく美しく光るiPodがそれです。 デザインの美しさもさることながらiTunesを核とするハードとソフトのシームレスな連携が衝撃でした。 その頃、他のミュージックプレーヤーはMP3プレーヤーのようなハードのメモリに頼っていたような記憶があります。 2004年当時はまだ今のように優秀な学生がこぞってベンチャーに行くような時代ではなく、日本では理系も文系も優秀な人材がこぞって集っていたソニーがつくれなかった世界観をつくったのは、紛れもなくMBAでは得られないビジョン・世界観を持った人たちでした。
引用終
MBAに来て分かったことは、多くの他の日本人以外の学生はMBA以外にも修士課程を卒業して、何か専門性を持っている場合が多い。
例えば、筆者は工学部の学部卒なのだが、たまたまCEIBSに全く同じ専攻だった同級生がいて、話が盛り上がった後に、彼はハーバードの大学院卒だったということを聞いて、少し情けなくなってしまったこともあった。理系であれば、まず間違いなく大学院まで卒業しているのである。
文系であれば、会計士とか、医者とか何かしらの専門性を持った上で、MBAをとりにくるケースが多い。
日本人の場合、会社の中で人事ローテーション等でジェネラリストを育成するケースが多い、更にMBA留学の場合、社費派遣のケースが多く、そういう意味では特殊かもしれない。
最新の日本人MBA生のデータがアクシアムから発表となった(↓)
MBA留学生数の推移 | 外資系・MBAの転職・求人ならアクシアム|AXIOM
2/3の学生が社費学生である。
MBAを経てもクリエイターにはなれない
MBAはジェネラルな経営の知識を身につける場所である。
もちろんそれにプラスで、例えばCEIBSだったら中国でのネットワーク、知識、中国語の習得等など、各MBAスクールは従来のMBAの授業にプラスして、何らかの付加価値を提供するケースが多い。
中国マーケットという強みを身につける事ができ、個人的にはMBAスクールの中からCEIBSを選んだ決断はベストだったと確信している。
また、会社で経営企画部にいたため、エグゼクティブ達の会議等を見て、ファイナンスやアカウンティング等の知識は会社経営をする上での言語のような、必須のものであるということは肌身で分かっていたので、その意味でMBAは最短で必要な知識が身につき、MBAを学びに来たこと自体も、経営者を目指す筆者にとって全く後悔はない。
一方で、筆者は学部まで理系で、大学院には進まずに就職した。
丁度リーマンショックの真っ只中ということで、就職のタイミングとしても良くないと判断した同期も多数おり、学部の友人達はほぼ全員大学院へ進学した。
彼らは今エンジニア、クリエイターとして活躍し始めている。
完全に隣の芝は青い理論だということは分かっている。
だけど、どこかで0から何かを作り上げるクリエイター達を羨ましく思い。
途中でその道を諦めた自分は正しかったのかと、最近問うことが多くなった。
(大学の同級生とは違うが、クリエイターの友人と会う度に考えさせられる↓)
バルセロナに誕生した次世代の大学
そんな悶々とした中、こんな記事が飛び込んできた。
これからの経営者はテクノロジーを理解していないと、ダメだとMBAを通じて痛感した。
特に中国にいれば、ビックデータを活用したイノベーションが次々と起こるので、より必要性を感じていた。MBAで学ぶ知識以外の何かが確実に世の中を変えている。。
クリエイターにもなりたいけど、データサイエンス等も勉強しなきゃならない。
これは大変じゃん自分。。。
とりあえず、興味のあることはすぐに実際に行って試してみる性格なので、
早速昨日の夕方、このHarbour.Space Universityに連絡をとった。
何か少しでも、今後自分の向かう先のヒントが欲しく、今日実際に行ってきたので、次回はこの大学が何者なのか紹介したい。
【告知】12月23日(土)に東京で筆者主催のコーヒーチャットを開催します。
急なのですが、来週の23日(土)の午前中に、筆者主催のコーヒーチャットを東京(新宿)で開催することとなりました。
今年度アプライ予定の方、CEIBSにご興味のある方、少しでもMBAにご興味のある方、美味しいコーヒーが飲みたい方等などフランクに、会話させて頂けたらと思っておりますので、ご興味のある方は、ohirotaka.m18@ceibs.eduまでメール頂けたらと思います(ウィーチャット等で既にご連絡頂いている方は再度のメールは不要です)。
皆様にお会い出来ること楽しみにしております。
12月23日(土)10時より
京王プラザホテル アートラウンジ<デュエット>↓
Learn more about:
• Why a Full-Time MBA vs. a local or part- time program
• The exciting business and career opportunities in Asia - first hand
• How is the Shanghai experience different from Europe or the U.S – and why is it the ideal city to launch a global career?
• Why CEIBS MBA stands above other top tier MBA programs in terms of ROI
• How our diverse alumni have leveraged their China expertise back home
Date and Location:
Saturday December 23th 10.00-11.00
Duet (Art Lounge)
Keio Plaza Hotel Tokyo
2-2-1 Nishi-Shinjuku, Shinjuku-Ku, Tokyo
160-8330 Japan
ウクライナのスマホ事情
ビリオンビーツでの連載開始から今週で3週目となった。
今週は実は中国は、世界的にみても女性の社会進出が進んでいる国なんですよというお話。
そして来週から自慢のCEIBS同級生達のインタビュー記事がスタートする。
毎週の連載はなかなかシンドイけど、自分にも何か跳ね返ってくることを信じて、4月の卒業までは頑張って続けたいと思う。
ウクライナ初上陸
先日欧州の中で最貧国と呼ばれることもある、ウクライナを旅行していた。
ウクライナでは、iPhoneの値段が月収の4.5ヶ月分で、名前をiPhone7に変えるとiPhoneをプレゼントされる(かもしれない)謎のキャンペーンが行われ、それに応募する人もいるくらい、欧州の中でも所得が低い国というのは知っていた。
なので、みんなどんなスマホを使っているのか気になっていたのだが、
ウクライナの首都キエフの街中を歩いていて、異変に気付いた。
そこらじゅうにシャオミ(小米、中国のスマホメーカー)のショップがあるのである。
中国でもここまで、たくさんシャオミのショップは見たことないので大変驚いた。
シャオミは中国では苦戦しており、正直シャオミでインターンをしていた同級生すら、今だったらオッポ(OPPO、中国のスマホメーカー)の方が良いと漏らすくらいだったのだが、ここウクライナでこれほど流行っていたとは。。。
調べてみると、昨年の失敗を踏まえてシャオミは、闇雲に海外展開するのではなく、重点地域を絞って今年は海外展開を進めており、今年はウクライナを重点地域に指定していたのであった。
それにしても1年で、これだけ流行らせたのはすごいなぁと関心した。
キエフの寒すぎる問題
キエフにある観光地は適当に周ったが、余りにも寒かったので、本当に適当にしか周っていない。当初の想定の3分の1程度である。
唯一ウクライナ1の名門大学が、キエフにあり、その大学が鮮やかな赤色と聞いて、
暖かそうなので行ってみた。
(↑雪が舞っている)
確かに赤い。
ちなみに学校の中にも入ることができ、寒さしのぎのため入ってみた。
そこではたくさんの学生の熱気に溢れていたが、アジア人をみることはなかった。
というかキエフの街でアジア人をみることはなく、ウクライナの人も珍しいらしく、
観光客か?と声をかけられることもしばしばあった。
ちなみにこの赤い大学の写真をInstagramにアップしたところ、ウクライナ人のフォロワーが謎に一気に増えた。
そう言えば、電車を待っている時も、待っているウクライナ人はインスタをやっていたし、寒すぎて彼らはやることがないのかもしれない。
それに珍しい日本人がキエフを取り上げてくれて嬉しかったのかもしれない。
いずれにしても、ウクライナ語は全く理解不能である。