CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

アリババの元エンジニアから聞いた、アリババとジャック・マーがよく分かる動画3選

日本にいた時のジャック・マーに対する印象は、宇宙人みたいな中国人としか思っていなかった。
それは日本にいた時にみるニュース等で、ジャック・マーのスピーチ が報道されたり、日本のテレビ番組に出たりすることがなかったから、彼のしゃべる内容、スピーチの仕方を知る機会がなかったからだと思う。

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静止画だけみたらそうですよね。。。

プレゼンはジャック・マーから学べ!

 

また、筆者が日本にいた時は、プレゼンのやり方を学びたかったら、例えば日本人だったら孫正義、英語のプレゼンだったらスティーブ・ジョブズのプレゼンを参考にするように勧める本や人が多かったように思う。

だけどMBAにきて、ネイティヴのように格好良いプレゼンを目指して奮闘するものの、毎回理想とは違う結果になってしまう。
ジャック・マーの英語プレゼンを聞く度に、ノンネイティブが学ぶべきプレゼンは、実はジャック・マーなんじゃないかと思うようになった。
いやいやジャック・マーは元々英語の教師ですやん。とジャック・マーの経歴を知っている人はツッコむかもしれない。

そういう人は一度ジャック・マーのプレゼンを聞いてほしい。
彼のしゃべる言葉、プレゼンは完全にノンネイティブの英語である。

アリババはニューヨークで上場しているから当然ネイティヴの前でジャック・マーがプレゼンする機会が多い訳だが、ジャック・マーのプレゼンがネイティヴにもウケている。

なぜか。
それはやっぱり彼がゆっくりしゃべった上で、強調するべきところは強調し、「間」をコントロールしているからだと思う。

 

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いくらプレゼンがすごくても、あまり知らない人のプレゼンを参考にする気にはならない。

ということで、今回CEIBSの同級生に、アリババとジャック・マーのことがわかる映画、動画を教えてくれといって教えてもらったので紹介したい。


アリババとジャック・マーについて分かる動画厳選3作品

その同級生の彼はイギリスの大学、大学院でコンピュータサイエンスを学び、イギリスでエンジニアとして数年働いた後、杭州のアリババ本社でエンジニアとして働き、CEIBSにやってきた。

 

1.まず紹介したいのはこちらの作品。「CROCODILE IN THE YANGTZE」

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Crocodile in the Yangtze – The Alibaba Story

vimeo.com

これはジャック・マーの側近として働いていたアメリカ人による、彼が在籍期間中の記録。外国人目線で描かれていて、とっつきやすい。特にeBayが中国にやってきてアリババが迎え撃った時の様子が詳しく描かれている(英語のみ)。


2.二つ目は、こちら。Dream Maker

(Alibaba Group’s official video: Dream Maker, Chinese name: 造梦者)

thelifelesson.com


こちらは中国人目線でアリババの今までの歴史を振り返るもの。如何にアリババの中で、ジャック・マーの元、中国人社員が一致団結して働いているかがよく分かる。一つ目と異なり、最近のアリババの品質問題に立向う様子等まで描かれている(中国語+英語字幕)。


3.最後はこちら、ジャック・マーが投資家向けにプレゼンした最新動画。

Alibaba Group

 

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アリババの今後の戦略(というかビジョン)についてよく分かる動画。
実はこの数日前に、CEIBSのロジスティックスクラブの活動の一環でアリババのキャンパスを訪問しており、ジャック・マーのプレゼン内容に近い内容を聞いていた。
毎回ジャック・マーは大きなビジョンをぶちまけるが、2036年までには、世界の経済規模の1、2位はアメリカもしくは中国、3 位がEU、4位が日本、 5位がアリババになるはずだと発言していたのが印象的だった(英語のみ)。

ジャック・マーから悩める若者へ

ちなみに日本以外の国では、硬い報道番組以外にもテレビ出演していたりする。

こちらは韓国のテレビ番組で若者へのメッセージ↓

www.facebook.com

 こちらはよくジャック・マーが言うセリフ。

www.facebook.com

 

9月1日より交換留学に旅立ちます(それに伴いブログタイトルも9月1日より変更予定)

最近少し前に中国で大流行したドラマ「人民的名义」(人民の名義)を中国語の勉強がてらに観ている。

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こちらは官僚の腐敗に迫る、反汚職総局の物語で、反腐敗のドラマである。
知らない単語が高速で出現することもさることながら、やはり問題は
登場人物の名前である。
全52話と長いので、当然たくさんの登場人物が出て来るし、毎回新しい人物が登場してきて、中国人の名前を覚えるのに苦労している。

ちなみに中国では、自分の英語名を持っている人が多いので、CEIBSではそちらで呼び合うことが多い。
しかし、ドラマの中では中国人同士のストーリーなので、当然中国語の名前である。

一旦、登場人物を整理するために日本語のウィキペディアをひらくと。。。

 

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予想通り全く役に立たない。。。余計混乱するわ!
せめて写真をつけて欲しい涙
ということで自力で登場人物を整理するしかないようである。

 

CEIBS最大のイベント「交換留学」

実はこのブログ内で意図的に触れていなかった話題がある。
「交換留学」である。

CEIBSでは昨年の第1、第2タームの成績と学校への貢献度をベースに決まる。
そのため、皆この半年は死ぬ気で勉強をする。

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CEIBSの提携校一覧(↓)

www.ceibs.edu


そして第3ターム中盤にトライアルビッド(=各学生がどこを志望しているかを知る目的)が行われ、終盤に本ビッドが行われた。

この期間中は、あの優秀なあいつがあそこを志望している、とかあそこの学校は知名度やクオリティの割に優秀な同級生が志望していない、とかの話でもちきりとなる。

また、トライアルのビッドでは、面倒だから希望校を提出していない学生を多く、更に、そのトライアルビッド以降に志望校を変えるので、トライアルビッドから本ビッドまでの間で、同じくらいのGPAで同じような志望校を希望している同士で、実際はどこを志望しているのか腹の探り合いがおこなれて、なかなか面白い。
この小競り合いは9月1日以降にブログで紹介したい。

筆者も交換留学に旅立ちます。


ということで9月1日から筆者も交換留学に旅立つ。
今まで、この話題に触れてこなかったのは、事前にアナウンスしておいて、土壇場で行けなくなったら悲しいからである。
ここは中国、ごめんGPAの計算間違えてて、他の学生の方が優秀だからやっぱり君はだめ。とか言われるかもしれない(今のところそんなことは起こっていない)。
しかしどうやら行けそうである。

行き先は9月1日(現地時間)に発表、それに伴い大幅にブログのタイトルも変更します。
(本ブログは知らぬ間に学校のオフィシャルブログ的な位置付けになっているが、日本語のわかるスタッフもいないので、何か言われるまで勝手にタイトルを変えてしまおうと思う)

率直な今の気持ちは、この筆者がいない数ヶ月の間に、また中国がとんでもない進化をして、帰ってきたら数ヶ月間にも関わらず浦島太郎になってしまうのではないかとビクビクしている。
少なくともウィーチャットの機能は10個位は増えているんだろなぁ。。。

上海でおすすめのお土産(ゾッターのチョコレート工場)

中国はお土産不毛の地?

友人が上海に遊びに来て困るのが、何かお土産を買いたいんだけど、何が良いかなと聞かれることである。

お茶好きな方ならお茶でもいいし、パイナップルケーキが好きな人なら(メイドイン台湾の)パイナップルケーキがおすすめだが、上海のおみやげとなると。。
実際、「中国 お土産」でググるとやっぱり「お茶」がたくさん出てくる。

多くの日本人がそこまで中国の食に対するクオリティを信頼していないので、中国産のお土産をもらっても、という日本人の方が正直多いのではないだろうか。


 

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そこで考えた方を変えて、
欧米のブランドで上海に進出してきているけど、まだ日本には進出していないブランド
をお土産にする作戦を最近実践している。

アジア最大の都市上海に東京より先に出店するブランドは多い。

ゾッターチョコレート(zotter)

zotterというチョコレートもそんなブランドの一つである。
実は今は日本でも購入することは可能なのだが、とても高いし、専門のショップはない。
上海には大きな工場を構え、ここで工場ツアーを楽しむことも出来る。

ゾッターチョコレートは一言で言うと、
オーストリア発祥のオーガニックチョコレートメーカーで、半端ない数のチョコレートの種類があり、一つ一つのチョコレートにストーリーを持たせているハイエンドのチョコレートメーカーである。

(詳しい解説は以下ゾッター日本語ページより引用)

zotter

長い伝統を誇るオーストリアのチョコレート文化の最先端に位置するゾッター社。その工場は、オーストリアのトスカーナともいわれる農業州シュタイアーマルクの、なだらかな果樹園の丘に囲まれた素晴らしい自然環境の中にあります。

画像2エコロジー意識を徹底させた自社工場で、カカオ豆の焙煎にはじまる全ての生産工程(BEAN TO BAR)を自前で行っているゾッターは、世界でも希有なアルティザンチョコレートメーカー。食品衛生、そして環境保全の意識レベルが極めて高いオーストリアでも、その徹底ぶりにおいてユニークな存在です。

画像3このユニークな工場を本拠地として、創業者ヨーゼフ・ゾッターは中南米各地のカカオ栽培地域を毎年訪れ、高品質のクリオロ種およびトリニタリオ種のカカオ豆を、ニカラグア、ドミニカ共和国、パナマ、ペルー、ブラジルなどから調達しています。これらはすべて、有機栽培*およびフェアトレード(BIO & FAIR)の認定を受けたカカオ。また、単にフェアトレードカカオを購入するだけでなく、2006年からは毎年、ニカラグアにあるカカオ農園の生産者と親しく交流し、現地で技術指導も行なうなど、人と人とをつなぐ形で、カカオの栽培から製品になるまでの全てのプロセスを、ヨーゼフ・ゾッター自身の目で見届けています。

画像4BIOでなければ、自分が作ったチョコレートを買って下さるお客様に対してのみならず、カカオや砂糖を作る生産者の人達、そしてそれを育む土地に対してFAIRではない。BIOとFAIRは切っても切り離せないというのが、ヨーゼフ・ゾッターのフィロソフィー。持続可能な地球環境を維持するために欠かせないこの二つの要件を同時に満たし、なおかつエコロジーに徹した最新の設備で作られるゾッター社のチョコレート製品は、日本の消費者の皆様の高い要求に、安全面においてはもちろんのこと、おいしさ、さらには楽しさ、美しさという感性のレベルにおいても、十分にお応えします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はこの創業者の一族がCEIBSのアントレプレナーの授業に、実際に海外の企業の中国進出の事例として来てくれて、そこでこのブランドを知った。

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(↑授業に来てくれたJulia Zotter氏(左)とお父さん 写真はzotter HPより(バックがチョコレートシアター))
チョコレート大好きの筆者は早速上海のゾッターのチョコレート工場見学に行くことに。日本語でこの工場見学の情報がネット上に見当たらなかったので少し詳しめに書いておく。


トリップアドバイザーからチョコレート工場ツアーを事前に予約することも出来る。

www.tripadvisor.jp

大人180元(約3,000円)、子供120元 (約2,000円)。ちなみに中国語が使える方は、こちらから少しだけ安いチケットを購入可能。

m.dianping.com

 

場所は上海の中心部からタクシーですぐだが、少しだけ離れた場所にあり、地下鉄等は通っていない場所なので、タクシーで行くようにしよう。

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チョコレート工場はアウトレットの一角にドカンと位置している。

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中国語と英語のツアーが用意されている(日本語はない)。

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はじめに、シアターでゾッターの歴史をまとめたムービーを鑑賞。
その後、チョコレートが出来るまでの過程を実際に体験(食)する事ができる。

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まずは、いろんなカカオ。

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カカオだけで食べても、カカオ自体は甘くはないので正直美味しくない(奥の一緒に参加した外国人の方の表情からわかるかもしれない。。。)

 

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どろどろに溶かされているチョコレート。
カカオと砂糖の割合が細かく別れており、様々な割合のこの時点のチョコレートを食すことが出来る。(ココらへんから美味しくなってくる)

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自分で好みのチョコレートを作ることも出来る↓

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このゾーンを抜けると、ここから先はたくさんの実際の商品(完成品)を食べることが出来る。

たくさんの商品が並ぶ↓

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奥では何やらチョコレートの作戦会議をしている。

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ゾッターのチョコレートには一つ一つストーリーが設定されている。
これを知らずに食べるのはもったいない。

例えばこのパッケージは何を表しているかわかるだろうか???

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答えは交尾である。

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これはよくわからないが、太ったおっさん、もしくはバレリーナだろう。

そろそろチョコレートももう食えんと思ってきたところで

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チョコレートドリンク(チョコレート+ミルク)のドリンクバーが登場する。
ここで自分好みのドリンクを作ってくれる。
ここで一旦リフレッシュした後最後に、

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再び色んなチョコレートを食すことが出来る。
ちなみに、制限時間等ないので、ツアーが終わった後にまた逆走して、チョコレートを食べに出かけても構わないよと言われたが、とてもじゃないが皆お腹一杯ですぐに退出した。

ツアーが終わるとお土産コーナー。
ここでしっかりとストーリーを理解したチョコレートを選んで、お土産をあげる人にそのストーリーも一緒にプレゼントしてあげたら喜ばれること間違いなしであろう。

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 ゾッターの戦略

ゾッターはハイエンドのプレミアムチョコレートである。
従ってコンビニ等で買うことは出来ない。
どのようにして上海で広めているかと言うと、

インターナショナルスクールや企業等をこの工場によんで、チョコレート作りを体感してもらい、その体験した人達がインフルエンサーとなり、家庭等でチョコレートを作った体験を広めてくれることを計算しているという。平日はインターナショナルスクールの訪問で予約がかなり埋まっているとのこと。

インターナショナルスクールに子供をいかせるような家庭は、間違いなく裕福なので、そのコミュニティを狙った戦略である。
CEIBSで話をしてくれたのも、MBAの学生に広めてもらえる(小生のように)という効果を狙ってのことかと思う。

ともかくとても美味しいチョコレートなので是非ご賞味あれ。