選択科目が充実していないMBAスクールは要注意!
先日Financial TimesにXionganエリアの記事が出ていた。
日本ではあまり有名ではないが、Shenzhen等と同様の経済特区を作るべく、今中国政府が動いている。
https://www.ft.com/content/87f130a4-1a95-11e7-bcac-6d03d067f81f
CEIBSの良いところは、こういった政策には必ずCEIBSの教授陣が関わっており、いっつも何かしら裏話が聞ける。
小生が最も尊敬している教授の一人は、地理的にも、Beijing, Tianjinと三角形が結べる位置にあり、面白い試みで、かなりポジティブな意見を言っていた。
但し、それを見込んで、様々な投資筋がこのエリアに殺到し、様々な投資規制がかかっており、現地の不動産を簡単に買うことはできないようである。
さすが金の匂いがするところには、一目散に集まってくる。
選択科目にMBAスクールの特徴が出る
最近交換留学や旅行等で上海に来る、他国のMBAに在籍中の日本人の方々とお会いする機会が増えてきた。
そこで各学校の授業について情報交換するのだが、一つ最近びっくりしていることがある。
それは、「選択授業」についてである。
MBAは必修科目と選択科目に分かれていて、想像通り、必修科目はファイナンスや組織行動論やオペレーションマネジメント等、どこのMBAスクールもほぼ同じ科目を学ぶ。
選択科目はその学校独自の科目が用意されていて、例えばCEIBSだったらChinese Economy等中国にフォーカスした科目が増える。
必修科目に比べて、選択科目は教授側も自由度が増え、また、自分の専門分野の授業なので、必修科目より張り切っていたり(?)よりフレンドリーになる教授が多いような気もする。
授業によっては、応募した学生が少なく、少人数のクラスとなり、結果的に教授ととても仲良くなるケースもある。
ちなみに今学期選択して、来週から始まるビッグデータの授業は、満員の70人以上が受講する。MBA生の注目の高さが伺える。
前置きが長くなったが、学校によってはそれほど選択科目が充実していない。もしくはほとんどない。という学校が存在する。特に人数の少ないMBAスクールは注意が必要だと思う。
選択科目をやろうにもそもそも1学年1クラスしかない学校の場合、選択科目をやろうとしても、その科目に興味がなく、選択しない人もたくさん出てくるため、学生が集まらず、出来ない学校もあるからである。さすがに欧米のトップ校はそんなことはないと思うが。。
小生がMBA受験をした際はそんなことは全く気にしていないと思うが、これから受験する人は、ちょっと考慮すると良いかもしれない。
自分の興味のある選択科目がなくて、退屈な必修科目だけだったらモチベーションも上がらない。
ちなみにCEIBSは1学年200人おり、また交換留学生も多数受け入れているので選択科目の授業の幅は広く、筆者は大変満足している。
必修科目が多いため、CEIBSでは第3タームから選択科目を受講出来る。
しかしながら第4タームまでは必修科目も勉強しなければいけないため、とてもではないが、興味ある選択科目を全て受講することは不可能である。
それくらいCEIBSの選択科目は充実していると思う。
CEIBS選択科目一覧↓
Concentration & Electives of MBA Program
Electives in Finance & Accounting: |
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Electives in Marketing: |
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Electives in Organisational Behaviour and Human Resources Management: |
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Electives in Strategy and Entrepreneurship: |
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Electives in Economics/Decision Science: |
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【イベント】5月30日 CEIBS説明会(CEIBS副学長参加!)
CEIBSのイベントが5月30日(火)にアゴスにて開かれるので、興味のある方は是非参加してみて下さい。
他のイベントと違うところは、何と今回のイベントにはCEIBSの副学長が参加します。
彼は、多数の中国企業の社外取締役をつとめているだけでなく、中国政府へのファイナンス面のアドバイザー等の肩書も持つ、このような機会以外では簡単に話しが出来るような人物ではないので、ただで中国の重鎮と気楽に会えるイベントと思って是非参加して見て下さい!
以下アゴスホームページより引用(申込みはホームページより)
CEIBS(China Europe International Business School/中欧国際工商学院)は名前が示すように1994年に中国政府とEUと のジョイントベンチャーから誕生し、メインキャンパスはアジアのゲートウエイである上海、創立21周年と新しい学校ですが、FTランキングでは13年連続トップ25位 入り、アジアトップ(2017年1位、2016年2位)のビジネススクールです。
CEIBSは"China Depth, Global Breadth" をスローガンに据え、変化の速い中国マーケットで成功するため、教育プログラムは20ヶ国・地域出身の国際性豊かな教授陣により、生徒を中心としてカスタマイズされるアクティブなカリキュラムが提供されており、FTランキングにおける"Faculty International Diversity"項目でも常にトップ10以内の評価を受けています。
CEIBSの提供する教育カリキュラムは、中華圏のみならず、国境・文化圏を超えて活躍のできるビジネスパーソンの育成に力を注いでいます。
CEIBSを特徴づけるもの、それは極めて国際性豊かな教授陣および学生集団です。30以上のトップティアー校との交換プログラム、幅の広い奨学金制度もあり、校内には、オープンに意見交換や議論を行う文化が根付いています。日本、中国および世界に散らばる16,000名超の緊密な卒業生ネットワークの存在はCEIBS卒業生の成長およびキャリア開発を強力にサポートします。
今回は、同校副学長Yuan DING氏とMBAオフィスヘッドのSteven JI氏が来日いたします。学校のご紹介、プログラムの説明はもちろんですが、中国と日本の関係、現在の中国の状況など多岐にわたるお話をさせていただきます。
CEBISに興味のある方、中国MBAに興味のある方、卒業後のキャリアに興味のある方、ぜひお待ちしています。
なぜCEIBSの学生は留年するのか?
Mobike(モバイク)はどうせ中国だけでしか成り立たないビジネスでしょ、
どこでもチャリンコ乗り捨てなんて中国しか出来ないよ。
そう思ってるあなた、Mobikeは本気で世界を狙ってる。
既にシンガポールには進出していて、環境問題で悩む、交通渋滞で悩む
全ての国、土地の問題をMobikeのビジネスを通じて解決するつもりでいる。
ここ最近、半年くらい中国に来ていない人は是非来て、以前来た中国との違いを、感じてほしい。
すぐに半年前には全く見なかった、たくさんの人がオレンジのチャリで移動する姿が目にとまるはずで、Mobikeの中国社会への溶け込み具合に驚くはずである
気軽に留年する同級生達
最近同級生と話をしていると、留年して1年間卒業を遅らせる予定、という同級生にチラホラ会う。
1年ならともかく2年以上遅らせるかもしれないという者までいる。
もちろん中にはアカデミックな問題で、成績上ストレートで卒業できないという者もいるが(普通に真面目に勉強していれば留年することはない)、
彼らが留年する理由、それは
起業する(した)からである。
起業と留年に何の関係があるのか?
実は、彼らはMBA在学中に起業して、留年して卒業を遅らせることで、自分のジョブマーケットにおけるバリューに保険をかけている。
どういうことかというと、まず日本の新卒採用を思い浮かべて欲しい。
学生は基本的には大学卒業して、間を置かずにすぐに会社に入学する。なぜかといえば、新卒はある種就職するにあたって強力なカードで、新卒特権を失わないために、思い通りの就職先に決まらなかった場合に、一年留年して再度新卒特権を利用して就活をする人もいるくらいである。それくらい新卒特権は今の日本では強力なのだろう。
実は同じことがMBAにも言える。特に会社採用の要項には書いていないが、
MBA卒後すぐに入社出来る人を対象にした、採用活動をする会社が一定数いる。
いわばMBA新卒カードのようなものが、ここにも存在して、
起業する同級生は、万が一起業が失敗した時に、事業を畳んで、MBA新卒特権を利用して、起業ではなく普通の会社に就職しようとしているのである。
CEIBSの同級生の多くは起業する
元々中国では多くの人が起業する、その中でも選りすぐりの、野望を抱えた中国人がCEIBSに入学するわけだから、かなり多くのCEIBSの同級生は起業をする、もしくはしている。
更に、彼らの野望をプッシュするエコシステムがCEIBSにはある。
eLabである。
eLabはCEIBSがCEIBS発のベンチャー、起業を後押しするために
アイデア作りから、資金集め、リクルーティングまで起業に必要なもの全てをサポートする、起業家にとっては神のようなプラットホームなのである。
このサポートを受けて多くの同級生が起業をする。
実際もう一人の日本人同級生はこのサポートを受けてこの夏に起業する。
ちなみに先週土曜日は、起業家の同級生(彼女は中国生まれのアメリカ人で、 ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー等名だたる外資系銀行の投資銀行部門を渡り歩いた後に、起業するためにCEIBSにやってきた)が新たに始めたバーのオープニングパーティに行ってきた。
今後CEIBS生のたまり場となることは確実である。