CEIBS MBA日記

CEIBS(ときどきIESE) MBA日記

2016年夏から中国、上海のChina Europe International Business Schoolに挑戦する日本人のブログです。本ブログの記事は個人の見解であり、所属する組織や団体とは一切関係なく、組織の公式見解等を示すものではありません。

Amazing 西安(Part 2)

4プロ野球の大谷選手がSports Illustratedにとりあげられてましたね。
一緒に旅行した韓国人も韓国のメディアに取り上げられていたニュースをみせてくれて、韓国でも話題になっているということでした。
今年大リーグに挑戦するのかどうか、とても楽しみですね。

www.si.com

 

旅行二日目

二日目は、「兵馬俑」に向かう。朝飯を適当に食べた後、出発。現地についた時には、昼飯時になっていたので、昼飯を食うことに。
なんとここで、ガイドが選択したのはケンタッキーフライドチキン(KFC)!!

しかしこのチョイスは、今から思うと最高のチョイスだった。なぜならこの昼飯以外に、振り返ると中華以外の料理を食べる機会がなかったからである。

一旦の口直しという意味でもなかなか良いチョイスだったと思う。

ちなみに中国のKFCでは、商品を注文する際に列に並ぶ必要がないのをご存知だろうか。
どういうことかというと、レジの横にある、QRコードをスキャンして、その場でネット上で注文、支払いも完了させてしまうので、後は、レジから商品が呼ばれるのをまつだけなのである。
レジで注文しているのは基本的に外国人くらいしかいない。

更にこれは、有名な話だが、中国ではKFCはマクドナルドよりも遥かに成功している。

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店舗数は何と2倍以上。 
中国に最初に来るとKFCの多さに違和感を覚える人もいるかもしれない。

KFCの成功の理由は色々と言われているが、徹底したローカライズが成功の秘訣だと言われている。

中国のKFCでは中国でしか食べられないようなメニューがたくさんあり、それらは日本でも、アメリカでもみることが出来ないようなものである。

筆者も中国のKFCの方が、日本のKFCより大分好きである。


KFCを堪能した後に 実際に兵馬俑をみに館内へ。はっきり言って西安ツアーの定番どころである。

違うのは、(同級生の)ガイドが我々の中国の歴史に対する好奇心を満たすために、本物のプロのガイドを雇ってくれたが、当然ながら中国語のガイドだったため、小生の中国語力では全く理解出来ず、(同級生の)ガイドに逐一解説をお願いした。

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(中国人ツアーガイドの説明を受けている図↑)

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(↑兵馬俑)



兵馬俑とは?

始皇帝陵から東へ1.5キロの地点に、世界八番目の不思議とも呼ばれる兵馬俑坑がある。1974年3月、かんばつに窮した地元農民が井戸を掘り始めたところ、二、三メートル掘ると変わった陶器の破片が見つかった。考古学者の鑑定により、ここに始皇帝の地下近衛軍団が配置されていることが初めてわかった。この偶然の発見によって、地下に二千年も眠っていた世界を驚愕させる兵馬俑がようやく日の目を見た。坑は発掘順序に基づき一合坑、二号坑、三号坑と名づけられた。

最大の一号坑は長さ230メートル、幅62メートル、深さ5メートル、総面積14260平方メートル、兵馬俑の数は約六千体、二号坑は6000平方メートル、俑の数は千体余り、三号坑は500平方メートル、俑の数は58体に過ぎず、規模が一番小さいが、地下軍の司令部に当たる。一号坑は今なお発掘を続けているが、中は土掘によって区切られ、上に丸木を掛け、その上にゴザを敷き、表は2メートルの土で覆われている。前衛部隊とその四方に立っている警備隊に守られ、主力軍は38列に分けられ、東に向かい整然と列を組んでいる。

兵隊俑の平均身長は180センチ、上半身は空洞だが下半身は空洞ではない。顔の表情はそれぞれ異なり、身分により服装もまちまちでだが、共通しているのは、いずれも手に武器を握っていることだ。一部の俑にはまだ色彩が残っている。馬の高さは1.5メートルで西域の大宛の馬に似て、足が速いと言われている。兵馬俑はこの場所の付近の粘土を材料にして、彫刻などの手法を施し、最後に窯に入れて焼いて作られた。殉死制度のあった時代に人間に代わって陶製の人形を殉死品とすることから、人類文明の進歩を窺うことができる。(AraChinaより引用)

兵馬俑, 世界八大奇跡の一つ - AraChina中国旅行

 

中国の歴史を堪能した後、西安で有名なショーを見に行くということに。

移動している間に、中国人同級生が数人居なくなったと思ったら、大きい公園で踊っていた。
 

このような大きな公園では、皆思い思いの舞を行っており、基本的に勝手にジョインしても何も言われることはない。


軽い運動を経て、いざ西安のショーを見に。
内容は西安で有名な古代の逸話で、昔の王様が最愛の妻を政治的な判断から
泣く泣く殺さなければならなかったという話。

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全く期待していなかったが、
屋外で、様々な演出が施されていておもったよりもずっと楽しむ事ができた!!

MBA的西安旅行(Part 1)

筆者は最近口内炎がひどい。
口内炎ができると悩ましいのが、英語・中国語で特定の発音をする際にすごい痛いので、発音が適当になってしまうことである。
日本語は舌を動かす幅が少ないので問題ないが、英語・中国語はそうはいかない。

例えば中国でrの発音をする時、温かいコーヒー(rè kā fēi)を注文する時に、思いっきり舌を丸めて奥まで引っ込めないと通常伝わらないのだが、
適当に発音すると、店員が聞き取れないか、もしくは、だっせぇ発音してるな、こいつ何人だよ。という明らかにバカにした顔で見てくる。

口内炎が痛くて本領発揮できないだけだバカにするな!と反論したいところだがそんな語彙力はない。

MBA的西安トリップ


中国の休暇が4日間あったので、同級生達と西安に行ってきた。
今回の旅行は、西安出身の同級生二人(「ガイド」とこの記事の中では呼ぶことにする)が入念に企画してくれたものである。
参加者は、筆者、カナダ人(中国生まれ西安出身、カナダ育ち)、韓国人(北京大卒、中国歴10年以上につき中国語ペラペラ)と他10人の中国人ということで、会話の99%は中国語という旅行であった。

 

スケジュールは以下の通り。同級生が企画すると休みなくみっちりとなる。

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(中国語の予定表をそのまま転記して、手抜きをして申し訳ありません。左が山登って朝日をみる勇気がある人用、右がない人用)

旅行初日は、連休の初日ということと、中国の飛行機は基本的に朝イチの飛行機を逃すとかなりの確率で遅れるという特性を鑑み、朝4時45分に校門集合で6時台発の飛行機で西安に向かった。

ちなみにこれらの飛行機の手配、ホテルの手配等筆者は一切関与せずにフリーライドさせて頂いたm(_ _)m

 

飛行場に着くと、連休初日ということもあり、めちゃくちゃ混んでいた。
早速中国人同級生が、出発まで時間がないから、列に並んでいる時間がないからと、新たな窓口を開くように航空会社と交渉し、成功。

これをみた他の中国人が列を無視して各窓口の後ろに勝手に並び始めた。
おとなしく最初の列に並んでいたのは、あっけにとられた外国人だけだった。

いかに効率良く行列をさばくかというのは、オペレーションマネジメントという科目でMBAにて習うが、オペレーションマネジメントの教授もびっくりのマネージメントである。こうなるとルールはないのである。

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(わかるだろうか、列に1列にちゃんと並んでいる人達と、勝手にカウンターに並んでいる人達がいる。)

西安につくと、ホテルに荷物を置いて、前乗りしていた同級生たちと合流し、昼飯。
この昼飯のクオリティをみて、筆者のこの旅行の楽しみの一つにグルメが追加された。
台湾同級生に旅行を企画してもらった時も感じたが、MBA同級生による旅行と、普通のツアーとかで行く旅行で一番の違いは「グルメ」と「ロジスティックス」だと思っている。
西安出身のグルメなMBA同級生推奨のお店である。間違いあるはずがない。
また、現地のロジを知り尽くした同級生が最適なタイミングで車の手配をしてくれ、また混雑しているときは地下鉄で移動をするので、全く無駄がない。
参考までにこの時の料理を紹介。

 

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なぜつるされているかはなぞ。

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もちもち激ウマ。

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全体感。

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↑お店のホームページ

醉长安书院门56号8728182876地址,电话,价格

 

その後、西安の城をサイクリング。ここらへんは普通のツアーと同じである。
西安の城はとにかくでかい。
軽い気持ちでサイクリングを始めると途中で1周(14キロある)するのに心が折れるので注意が必要である。

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そして西安の街で食べ歩き。初日の時点で、羊肉は上海より大きいし、大分うまいことを確信する。

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そこで見た目はめっちゃ悪いのに、激ウマだった食事の第一弾に出会う。

小酥肉である。

http://www.mafengwo.cn/poi/2696.html

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ご飯との相性バツグン。
残念ながら日本語の情報が検索しても全然ヒットしなかったのだが、お店はこちら。

定家小酥肉↓

http://www.mafengwo.cn/poi/2696.html

 

一通りお腹一杯食べたところで、バーに移動。
ちなみに食べ歩きをしていたエリアではお酒を飲むことが出来ない。

この日はビールだったが、基本的に中国人同級生と飲むときは、何かしらのゲームをして、一気飲みするというのが定番である。

この日も、旅行初日ということで皆テンションが上がっていたこともあり、たくさん飲むべく、長時間ゲームをした。
ゲームと言っても日本の大学生がやるようなものである。

聞き手と逆手でしか酒を飲んではいけない、人を指差してはいけない、一人称、二人称、三人称を使ってはいけない(中国語でこれは激ムズである)等など。ルール違反したら一気飲みをするという日本のテ○サーの飲み会と同じようなもんである。

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アリペイとウィーチャットペイ(中国の電子マネー)

先日HKUのMBA方々が上海にキャリアトレックでやってこられたので、夕飯と、ゴーカートをご一緒した。
ゴーカートした場所は大分以前に紹介した場所である。

ceibs2018.hatenablog.com

 

中国語の重要性


彼らは卒業時期がCEIBSに比べて大分早く、交換留学に行かない場合今年の夏には卒業となるので、就職活動真っ只中である。

彼らが言っていたのは、香港で働きたい場合は「中国語」が必須。とのことだった。
結局香港も中国人相手のビジネスが主で、中国語なしで香港で良いポジションに就くのは至難の業とのことであった。

また、1学年60人のHKUに大してCEIBSはその3倍の200人弱いるので、雰囲気等は大分違うなと会話の中で想像した。
簡単に言うと、毎学期クラスも変わって、異なるメンバーとチームを組むCEIBSの方がストレスフルだろうなと思った。
また、選択科目については、人数が多い分大分バリエーションがCEIBSの方が多いようだ。

結論を言うと、HKUの方々との会話の中で自分がCEIBSを選んだのは正解だったなと確信することが出来た。その理由は、 以下の3つである。
1.  そもそも厳しい環境に身を置くのが好き。
2.    中国語が習得出来る。
3.    選択科目の幅が多い。

 

中国の電子マネー


先週日経新聞に中国での電子マネー事情が書かれていた。
アリババのアリペイとテンセントのウィチャットペイで大体の物は中国で買えるので現金は不要で、みんなとっても便利で喜んでますという話。

中国のスマホ決済の市場は600兆円超えで、日本は確か5兆円超えとかのレベルだったと思うので、何と120倍の市場規模。。。。

「一度、楽を知ってしまったら、中国人は後戻りなんかできませんよ。もう中国では現金なんか必要ありませんね」

という中国人のコメントがあるが、きっと日本人だってこの快適さを味わってしまったら後戻りなんて出来ないと思う。

www.nikkei.com

 

この記事の中で、テンセント率いるウィチャットペイが強烈な勢いでアリペイを追い上げているという内容だったが、確かに実感ベースで少額決済や、友人同士の金銭のやり取りは圧倒的にウィチャットペイを使うことが多い。
これはライン上でそのままお金のやり取りが行われるようなものなので、コミュニケーションの延長線上で気軽に出来るし、履歴も皆ウィチャットに残るからである。

一方で、アリババのアリペイにもメリットがあって、アリペイの口座から銀行口座にお金を移す際の手数料が「0円」なのである。
一方ウィーチャットペイの場合は、同様の取引をする場合0.1%の手数料が取られる(それでもむちゃくちゃ少ない手数料だが。。。)
従って、高額のお金を扱う場合や、お店などではアリペイしか使えないことが多い。

 

アリペイは上場していない


記事の中で、テンセントの株価がアリババを抜き去ったというコメントがあり、詳細は書いていなかったが、実はアリババとアリペイは別会社であって、ニューヨークに上場しているアリババの中にアリペイは含まれていない。

つまりにアリペイは非上場会社であり、アリババとテンセントの比較は簡単には出来ない。
アリペイは、現在Uberを抜いて世界で一番価値のある(その価値なんと6兆円超え)非上場会社と言われている。

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forbesjapan.com

 

なんでアリペイは別会社なの??

日本ではあまり報道されていなかったかもしれないが、アリペイは突如として2010年にアリババから分離され、ジャック・マー率いる別会社の傘下に移った。

寝耳に水だったのは、大株主のヤフーとソフトバンクで、彼らはアリペイの上場によって多額の利益を得られるはずだったのに、このスピンオフのせいで一円も得ることができなくなってしまった。当然両社激オコである。

一方アリババもアリババで、しっかりとした協議の上の結論であること、また、このスピンオフは中国政府の法律(中国資本の会社の傘下にオンライン決済の会社がなければならない)を守ることが目的という主張で真っ向から対立した。

結局、2011年にアリペイが上場した際に、アリババが最大60億ドル受け取る(そうすれば、その株主であるヤフー、ソフトバンクも持株比率に応じて収益を得る)ということで、ソフトバンク、ヤフーと和解したのである。